校長のつぶやき
 今日は、令和5年度第3学期の終業式、離退任式が行われました。終業式前に校歌隊による校歌の披露がピアノ伴奏で行われ、男女のきれいなハーモニーを聴かせてくれました。本校の校歌は、本当にメロディーも歌詞も格式と品があって素晴らしいと思います。「清きいのち」という特定の名前がついた校歌も非常に珍しく、普通は〇〇高校校歌のみです。校歌隊と同じように全校生徒の歌声が響き渡る日がくることを祈っています。  離退任式では、14名の離退任者の中であいさつのトップバッターを務め、校歌の最後の二行を歌って締めました。私は、20年前に2年、今回2年と合計4年、太東で務めさせてもらいました。長くはありませんでしたが、充実した4年間でした。卒業式の時の失敗を踏まえて、今回は他の先生方のあいさつでもらい泣きしてもよいようにハンカチを用意しましたが、2番目の教頭が涙声になったのに反応して早くもうるうるしてしまい、そのほかにも声が詰まった先生方が何人もいて、ハンカチの出番が多くあり、鼻水もついて湿っぽくなりました。最後に生徒会の皆さんから花束をもらい、私は生徒会長と握手をし「青藍祭、がんばってね」と声をかけました。退...
 このブログも明日で終わりです。今日は、先日「叱らない教育の弊害」について述べた文に激しく同意したので、「叱る」ことについて書くことにしました。 そもそも「叱る」とは、語気を強めたりして,また,諭すように相手に伝える動作であり、相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです。よく、「叱る」は理性的な行為であり、「怒る」は感情的な行為であると言われます。「叱る」とは逆に、褒める教育も確かに大事ですが、なんでもかんでも褒めればいいというわけではありません。しっかりと相手を見ていて、褒める根拠がしっかりしていなければ、褒めても相手の心には届かないでしょう。ただ、褒めすぎるほうが、全く褒めないより弊害が少ないとは思います。では、「叱る」はどうでしょうか。部下を叱れない上司や、児童生徒を叱れない先生が増えているという話を近年、よく聞きます。前者の場合は、叱られた経験がない若者が増えているので下手に叱るとすぐに辞めてしまうという恐怖感があるようですが、後者は、若い先生自身があまり叱られた経験がなく、叱り方がわからないという根本的な問題があります。調査データがあるわけではな...
 今日、飲酒運転により家族を失った方の記事を読み、交通事故について私の考えを書きます。事故には自ら起こす事故と、もらい事故があります。私は、もらい事故を5回経験しており、そのうち追突が4回で、側面からぶつけられたのが1回です。こちらに非がなくても修理してもらっても自分の車が事故車になってしまうし、ケガもするしで、何もいいことはありません。飲酒運転によるもらい事故は最低のものです。わざわざ判断能力を低くして運転しているのですから。             戦後の交通事故死者数は昭和20年代後半から著しい増加傾向を示すようになり、45年には1万6,765人に達し、その状況は「交通戦争」と呼ばれました(第1次交通戦争)。その後、交通安全対策が進み、交通事故死者は減少傾向を示し、54年には8,466人と45年に比べてほぼ半減しました。ところが、50年代後半から再び増加し始め、63年からは8年連続して1万人を超えるなど、第2次交通戦争と呼ばれました。平成8年には、交通事故死者は9,942人と9年振りに1万人を下回ったものの、交通事故件数は77万件を超え、史上最悪を記録するなど、交通事故はなかなか減りませんでした。ここ数年...
 今日は、38期生と39期生の卒業生32名に、「卒業生からのアドバイス」というキャリア教育部の行事の講師として1、2年次生に学校生活や進路決定へ向けてアドバイスをしてもらいました。強風の中、貴重な春休みの時間を割いて後輩のために来ていただき、ありがとうございました。10年後は「みらい学」の講師として、また来ていただけるとうれしいです。  今日は「精霊(しょうりょう)の日」だそうです。『万葉集』を代表する歌人の柿本人麻呂、女流歌人の和泉式部と小野小町、この3人の忌日がこの日であると古くから伝えられていることから、亡くなった偉大な歌人たちの霊魂を偲ぶ日となっているそうです。あまり知られていないと思いますが、私も初めて知りました。「精霊」は「せいれい」とも読む場合と「しょうりょう」と読む場合があります。死者の霊魂を意味する場合は「しょうりょう」です。「精霊流し」というさだまさしのかなり古いヒット曲がありますが、精霊流しは長崎県などの一部地域での行事であり、死者を弔って精霊船で送り火として行うものです。今年は、昨日が「彼岸の入り」で中日である春分の日が20日です。以前にも彼岸については書きましたが、「...
 今日は午前中の授業を5分短縮にし、全国大会の壮行会を昼休みに実施しました。少林寺拳法部が3月22~24日まで香川県善通寺市で、チアリーディング部が3月25日に東京の幕張メッセで行われます。体調管理をしっかりして、実力を発揮できるように頑張ってきてほしいと思います。以前にチアの全国大会と少林寺の関東大会の応援に行きましたが、運動部の大会を見ているときに、人間は鍛えるとこんな動きができるようになるんだなと感動する時があります。最近のブレイクダンスの大会やスケートボードの大会では、若い人の活躍が目立ち、どんな練習をしてきたのかと感心してしまいます。スポーツではありませんが、中国雑技団や有名なサーカス団の演技も人間技ではないと思えるものがあります。AIの進歩が話題になり、人間型ロボットも進化していますが、人間と同等の動きができるようになるまで、あとどれくらいかかるでしょうか。人間の身体の構造の複雑さや脳のすごさについて知れば知るほど、生命というもののすごさを思い知ります。何事も憧れをもったら、自分にもできると思って少しずつ近づけるように頑張りましょう。イチローさんも言っています。「小さいことを...
 今日は、皆さんご存じのホワイトデーですが、歴史はそれほど古くはありません。バレンタインデーは私が小学校6年生の時に初めて経験しましたが、業界の利益増大のために広まった記念日の最初かなと思います。1978年に全飴協の総会で「キャンデーを贈る日」として制定され、2年の準備期間を経て1980年に第1回の「ホワイトデー」が開催されました。ホワイトデーを3月14日に定めた理由については、バレンタイン司教が殉教した1ヵ月後であることや、古事記および日本書紀で日本において初めて飴が製造されたとされる日など諸説あります。今では、キャンデー、マシュマロ、マカロン、バウムクーヘンなど返すお菓子で意味が違うなどと言われていますが、誰が決めたのでしょうか。孫の日や夫婦の日、ハロウィンなど記念日に乗じて商品を売らんかなという日本人の商魂には恐れ入ります。日本人は基本的に記念日好きなんですかね。贈答文化もありますし。贈り贈られで、経済が活性化すれば「WinWin」でいいかもしれませんが、無駄な買い物が増えて資源の無駄遣いになるかもしれません。最近は義理チョコとか友チョコとかも疲れるので廃れてきた感もありますが、実態はどうなっ...
 今まで、式辞やブログの中で、「感謝」について話したり書いたりしてきましたが、私のブログも残り少なくなってきましたので、「感謝」についてまとめて書いておきたいと思います。「感謝」についての言葉は、たくさんストックがありますが、厳選して紹介します。 〇「一日一生」仏教の教え。朝、起きると自分が生きて呼吸していることに感謝する。昼は、自分が平和な世界にいることに感謝する。そして、夜は1日が無事に終わったことに感謝する。それさえできれば、1日は一生と同じくらい貴重なものになる。似た言葉に、「朝は希望に生き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る」があります。どちらも夜は感謝です。 〇ありがとうの反対は当たり前。当たり前と考えていれば感謝の気持ちはでてこない。 〇試合は目的ではなく、確認の場です。勝っても負けても反省することは山ほどある。同時に相手に感謝もする。勝っておごらず、負けて悔やまず。それは武士道に通ずる。 〇つらいことが多いのは感謝を知らないからだ。苦しいことが多いのは自分に甘えがあるからだ。悲しいことが多いのは自分のことしかわからないからだ。心配することが多いのは今を懸命に生きていない...
 今日から「自転車ヘルメット着用推進強化週間」が始まりました。まだ、自転車のヘルメット着用は努力義務であり罰金等もありませんが、全県下で自転車通学の生徒のヘルメット着用の推進がなされています。今朝8時から15分間、昇降口で見ていた限りでは、ヘルメットを着用していない生徒はいませんでしたが、SHRが終わってから係の先生に聞いたところ、全体でも7人でした。多くの生徒の皆さんが、指導に従ってくれて感動しました。ヘルメットの購入が間に合わなかった人も今後は着用してくれることを期待しています。自分を守るためのものですから、他人事と思わずに着用してくれることを望みます。私は高校生の時に自転車で片道11キロの道を通っていましたが、パンクは7回、事故に遭ったのが2回でした。1回目は自分は無事でしたが自転車が廃車になってしまい、2回目は軽傷でしたがぶつかった車の側面は大きくへこみ、自転車もフレームが歪みました。両方とも雨天で、私に非はなかったものの、嫌な思いをしました。私は、運よく頭を打つようなことはありませんでしたが、頭を車や地面にぶつけるようなことがあれば無事ではすみません。昔と比べて今のヘルメットはデ...
 今日で、東日本大震災が起こってから13年が経過しました。屋上の日の丸が半旗となっていることに気付いた人はいたでしょうか。生徒の皆さんは、当時3~5歳だったでしょうから地震のことをよく覚えていない人も多いかもしれません。私は震災時、総合教育センターで働いており、8階建てのセンターは上の階ほど被害が出て、家庭科室や理科室で食器や実験機器が壊れ、水槽の水が揺れで飛び出て水浸しになりました。全員が外に避難して建物を見上げると、揺れのためほとんどの窓が全開しており、揺れの大きさを物語っていました。その後は計画停電で信号機が点いていない道路を恐る恐る通勤し、石油ストーブで暖をとり、カセットコンロで料理するといった日々が続きました。当時の津波の動画や被害状況を伝えるニュースなど、まだ記憶に生々しく残っています。  今日3月11日は、「災害時医療を考える会」によって「いのちの日」として記念日に制定されています。東日本大震災では多くの命が失われたことから、命の尊さを思い、命の大切さを考え、震災で学んだことを風化させることなく災害に備えることが目的だそうです。9月1日が関東大震災発生に関連して「防災の日...
 今日3月8日は、「みつ(3)ばち(8)」と読む語呂合わせから「みつばちの日」だそうです。全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定しました。ちなみに8月3日は「はちみつの日」です。我が家では毎朝、バナナ・キュウイ・みかん・ブルーベリーなどにヨーグルトをかけ、それから蜂蜜をかけて食べているので、蜂蜜の消費量が多いです。ネットで色々な店を調べて、国産のものを通販で購入しています。ミツバチというと、小学生のころ指先を刺されて痛い思いをしたことや、「みなしごハッチ」というミツバチの男の子が女王バチの母親を探して旅するアニメが思い出されます。  日本ではニホンミツバチ、セイヨウミツバチの2種が飼育(養蜂)され蜜の採取が行われていますが、セイヨウミツバチの方が蜂蜜を大量に生産することができるため安価であり、スーパーなどで販売されている蜂蜜はほとんど全てセイヨウミツバチから得られたものだそうです。一方、二ホンミツバチの蜂蜜は小量しか取れず高価ではあるが、コクと深みがあるそうです。私も初めて知ったのですが、ミツバチの働きバチは全てメスだそうで、働きバチの頭部から分泌されるローヤルゼリーの...