日誌

もう、しょーがない!

 連日、猛暑日が続いていますが、3階のエアコンの調子が悪いようで1年次生には、申し訳ないと思います。私が教壇に立っていた頃は、まだ教室にはエアコンはなく、39度の教室で意識朦朧として授業をしたこともありました。私は汗っかきだったので、太東でも夏場は1日3回着替えていました。そんな思い出を書きつつ、一番勉強がはかどる室温は何度だろうという疑問がわいたので、絶対そういう研究があるだろうと思って調べました。
 室温は22~25℃が作業や勉強には最適だそうです。これは夏場ですかね。電気代の節約を目的とした省エネ推奨温度は28度とされていますが、室温と作業効率を調べる研究では、気温が25度以上になると、1度上がるごとにパフォーマンスが2%下がるという報告もあります。WHO(世界保健機関)は2018年11月に「冬場の室温は、18度以上にするべき」と強く勧告したそうですが、寒さは脳神経の質そのものを低下させ、自律神経の異常や集中力の低下を招くことが近年の研究で明らかになっているみたいです。18℃前後の室温で、脳にある温度調整機能が活発に働き、感覚や思考が鋭敏になるそうです。
 脳はコンピュータと一緒で活発に働けば発熱します。暑くなると、体温調節のために自律神経が酷使されるため、脳の温度が上がりやすくなります。さらに、コロナ禍の今は、マスクの中で温まった湿気の多い空気を吸ってしまうので、脳に熱がこもったまま冷えにくくなります。以前より脳がオーバーヒートを起こしやすい環境にあります。また、悩みや不安による精神的なストレスや、過労や肉体疲労による身体的なストレスが増すと、自律神経中枢の負荷が大きくなることから、脳が発熱しやすくなるそうです。脳が体をコントロールしているので、脳がオーバーヒートすれば、頭痛や発熱、だるさ、めまいなど、体に不調が表れ、集中力及びパフォーマンスが低下します。
 「頭寒足熱」という言葉があるとおり、受験勉強では室温・湿度を適切に保ち、換気をして酸素を取り入れることが脳にとって大事です。3年次生の皆さん、環境をしっかり整えて、夏冬を乗り切ってください。