日誌

フリース¥980~ 何年着ますか?

 今日はリサイクルの日だそうです。「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」と読む語呂合わせから日本リサイクルネットワーク会議と地域交流センターが1990年に制定しました。通商産業省(現:経済産業省)ほか8省庁が10月を「リサイクル推進月間」とし、その後に現在の「リデュース・リユース・リサイクル推進月間」(略称:3R推進月間)となりました。皆さんも公民や家庭科の授業で勉強しましたよね。食については、世界食料デーや食育の日その他で取り上げましたが、今日は「衣」についてとりあげようと思います。以下の文は、「倫風」という雑誌からの引用です。

 『食品リサイクル法や建設リサイクル法が施行されている「食」・「住」の業界に比べると、「衣」は法制度の整備も進んでいません。さらに、日本の衣類は海外への依存度がかなり高く、小売市場で売られている衣料品の約98%が海外からの輸入です。現状では衣類の7割近くがごみとして廃棄され、その中で再資源化されるのは5%ほどです。服一着を作るのに、二酸化炭素約25.5キロ(500mlのペットボトル255本分)を排出します。石油由来の合成繊維を材料とした製品製造にかかる温室効果ガス排出量は、世界全体で12億トンの二酸化炭素に相当し、国際航空業界と海運業界を足した量よりも多い。また、服一着あたり約2300リットル(浴槽約11杯分)の水を消費する。綿花生産を含む繊維生産には1年で93兆リットルの水を消費し、これは500万人の1年間の需要を満たす量にあたる。本来であれば、企業が価格は高めでも長く着用できる質の高い製品を提供し、消費者もそうした服を長く使うことが環境への負荷低減に繋がります。しかし、国内における衣類の供給量は1990年の約20億着から2019年には約40億着とほぼ2倍になっています。その一方で一着あたりの価格は安くなり、大量生産・大量消費が進んでいるのです。』

 皆さんは上記の文章を読んで、どう思いましたか?また、自分が着る衣類について、どんな考えをもっていますか?ユニクロやGUなどをよく利用しますか?買ったものは長く着ますか、それとも数回着て新しいものを買うほうですか?私は気に入ったものを長く着るほうなので、季節によって週末はほぼ同じような恰好をしていることが多いです。スーツやワイシャツ、ネクタイなどは本当に気に入ったものしか買わないし、迷ったら何日か待って、それでも欲しかったら買うようにしているので、タンスの肥やしになることは少ないと思います。それでも、1年に1回も着ないものが出てくるので、断捨離することになります。「あ~っ失敗した。次からはもっとよく考えて買おう。」と思いながら。確かに昔みたいに「安かろう悪かろう」という製品は減っていて「安くて品質もよい」製品も増えています。ただ、衣料品店に行って大量の衣料品を見ると、どれくらい売れ残るのだろうと思ってしまいます。それは食料品店へ行っても本屋へ行ってもそうです。資本主義社会での競争によって、そうした光景が当たり前になってしまい感覚が麻痺してしまっているようです。今年は、地球温暖化ではなく「地球沸騰」という過激なキーワードが出てきましたが、国際社会は制御できずに行き着くところまでいってしまうのでしょうか。生産量を法律で割り当てしなければならない時代が来るのでしょうか。そして資源の無駄遣いを減らすためにオーダーメイドが増えるのでしょうか。

※リデュース(Reduce)は、製品を作る時に使う資源の量を少なくすることや、マイバックの使用や簡易包装により廃棄物の発生を少なくすること。リユース(Reuse)は、使用済製品やその部品などを繰り返し使用すること。リサイクル(Recycle)は、廃棄物などを原材料やエネルギー源として有効利用すること。