日誌

みんな違ってみんないい!

 皆さんは、自分は外向的・内向的のどちらだと思いますか。昔、勉強の仕方とか職業の選び方とかを診断するのに、どちらに入るかテストみたいなものが学習雑誌でありましたが、今はキャリア教育関係で性格や嗜好などから「あなたに合った勉強方法や職業」を教育関連企業が教えてくれるようですね。

 少し前に、外向的・内向的性格についての記事を読んで、驚いたことがあります。それは、内向型か外向型かは生まれついての脳の仕組みで決まるもので、本人のやる気の問題ではないということです。気質は変えられないけれど、性格は外向性以外は変えられると、7月18日のブログで書きましたが、そういうことかと思いました。

 内向型人間と外向型人間の最大の違いは「刺激への感受性」であると言われています。ドーパミンの感受性が違うのです。ドーパミンが出ると、テンションが上がったりいい気分になったりするのですが、内向型人間はこのトーパミンの量が少なくても満足することができます。一人で本を読んだり絵を描いたりしているだけでも十分楽しいし、しょっちゅう飲みにいかなくても、仲の良い友達とたまに会えれば満足なのです。内向型人間は、即断即決は苦手ですが、過去の失敗を踏まえて改善点を見つけたり、慎重な判断を下したりといったことに長けていると言えます。昔、「先生方が、みんな明石家さんまみたいだったら困るんじゃないか」と話したことがあります。色々な種類の楽器がハーモニーを奏でるオーケストラのように、色々なタイプの人間がいてお互いに得意なことで協力し合っているのが社会なので、先生も同じようなタイプの先生ばかりになったら生徒が困るということです。会社の人事部では、採用試験で同じタイプばかりにならないように考えています。同じようなタイプばかりになると会社が停滞してしまうからだそうです。

 外向型でも内向型でも、どちらが優れているというわけではありませんので、自分の長所短所を理解した上で長所を生かせる進路を選択し、仕事や生き方に生かしてください。