日誌

ありがとう

 今日3月9日は、サンキューの語呂合わせから「サンキューの日」「感謝の日」「ありがとうを届ける日」などとなっています。

 さて、日本語の中で好きな言葉、美しいと思う言葉と聞かれた時に、皆さんは何と答えるでしょうか。私は、以前にブログで書いた「こんにちは」「さようなら」に加えて「ありがとう」が、日本語の中で美しい言葉だと思っています。だから、マンガ「あたしンち」のアニメ主題歌『さらば』で「こんにちは、ありがと~、さよなら~、また会いましょう♪」と歌われていたのを聞いたときは、びっくりしました。感謝を歌った歌は、たくさんありますが、「ありがとう」が21回出てくる井上陽水と奥田民生の『ありがとう』は別格ですね。個人的に最も好きなのは、朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の主題歌になった、いきものがかりの『ありがとう』です。泣ける歌だと思います。あと、私が小学生のころ、「ありがとう」というテレビドラマがあったのですが、水前寺清子さんが歌っていた主題歌『ありがとう』を、今でも覚えています。サビは「今日も明日も ありがとう」です。

 「ありがとう」の語源は、お釈迦様の「盲亀浮木のたとえ」にあると言われていますが、人間に生まれるということが普通ありえないくらい難しいことだということを「有り難し」と表現しました。だから、仏教では人間に生まれてきたことは、大変喜ぶべきことだと教えられています。それと同様に「他人から何かしてもらうことは、めったにないことであり、有り難いこと」というところから「有り難い」、それがくずれて「有り難う(ありがとう)」となりました。

 朝、起きたときに生きていることに感謝する。ごはんが食べられることに感謝する。衣服があることに感謝する。学校に行って勉強できることに感謝する。仕事があることに感謝する。住む家があることに感謝する。お風呂に入れることに感謝する。眠れる布団があることに感謝する。朝起きてから夜寝るまで感謝することだらけですね。一方で、すべて当たり前と思えば、感謝することなど一つもありません。感謝の心がない人は、不平不満だらけだと思います。皆さんは、感謝と不平不満の人生のどちらを選びますか。