日誌

あなたのソウルフードは?

 今日は、「お茶漬けの日」だそうです。永谷園が開発した「お茶づけ海苔」は、2012年に発売60周年を迎えたのを記念して創業者の永谷宗七郎の命日である1778年5月17日にちなんで記念日として制定したそうです。皆さんは、お茶漬けは好きですか。日本人のソウルフードといえば、何が思い浮かびますか。私は、塩むすびと味噌汁かなと思います。群馬県人だと、焼きまんじゅうもありですね。太田なら焼きそばですか。
 「フェルマーの料理」という数学と料理を結びつけたマンガがあります。(※「フェルマーの定理」は、3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない、という定理です。多くの数学者が挑み、フェルマーの死後330年経った1995年に完全に証明されました。)このマンガの中に「数学と料理は似ている」というセリフがあります。「どこが似ているの?」と皆さんは思いますか。マンガの中で「甘鯛のポワレ 干し貝柱と生ハムのスープ仕立て」というお茶漬けを西洋風にアレンジした料理が出てきます。イノシン酸とグルタミン酸の相乗効果によって「旨味」の成分数値が跳ね上がるそうです。数学的思考が、料理に生かされるという設定がおもしろいマンガです。実際に数学的力を背景に日本人で三つ星を獲得した米田肇さんというシェフがいるそうです。彼は、高校で数学に没頭し全国模試で1位をとったほどで、大学では電子工学を学びエンジニアから料理人に転職した異色の経歴の持ち主です。皆さんが数学を学ぶことで身に付けている数学的思考力は、どんなところで役に立っているのでしょう。お茶漬けを食べながら、考えてみてください。