日誌

難局物語

 今日は、赤穂浪士47人が江戸・本所松坂町の吉良邸に討ち入りし、主君の仇討ちをした日であり、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が世界で初めて南極点に到達した日でもあります。毎年、この時期になるとテレビでも赤穂浪士討ち入りの番組が組まれるので、知っている人も多いと思います。南極には1957年に日本の昭和基地が開設され、現在は、世界の気象観測網の拠点にもなっています。約30名の隊員が1年間観測活動を行っています。その南極大陸での南極観測隊の苦難とそり犬たちの悲劇を描いた映画があります。1983年の「南極物語」です。南極大陸に残された兄弟犬タロとジロと越冬隊員が1年後に再会する実話を元に創作を交え、北極と南極でロケを実施し、撮影期間3年余をかけ描いた大作映画です。私が大学生の時の映画で、大変話題になりました。キャストも高倉健さんや夏目雅子さんなど豪華でした。

 現在、地球温暖化の影響で両極の氷が解け始めています。南極の氷の厚さは最も厚い所で4,500m、平均2,450mです。 南極の氷が溶けてなくなると、現在より海面が40〜70m上昇すると考えられています。関東平野がほとんど水没するかもしれません。ただ、日本史で勉強したと思いますが、地球が誕生してから46億年の歴史をさらに長い目で見ると、地球は約10万年ごとに暖かくなったり(間氷期)寒くなったり(氷期)を繰り返してきたことが分かっています。東京の内陸から貝塚が発見されるのは、海岸が現在より内側にまできていたことを示しています。地球温暖化は、二酸化炭素の増加が原因と考えられ、太陽光発電の推進や脱原発、ガソリン車からEV車へのシフトなどの対策が進められてきましたが、二酸化炭素が原因ではないとする科学者グループの声が大きくなり、EVの問題点もクローズアップされ、EV離れが進んでいます。二酸化炭素とは関係なく、温暖化は進んでいるというのです。これが本当なら、今までの対策は何だったのでしょうね。人間の力の及ばないところで、宇宙は動いており、人類は地球が沸騰するのを指をくわえて見ていることしかできないのでしょうか。 皆さんも今後の地球温暖化と二酸化炭素の問題を注視してください。