日誌

素朴な疑問

 本校の正門前の道路沿い南方向に「自転車は 一列走行 げんそくだ」という看板があります。私は、これを初めて見た時、「なぜ、げんそくは、漢字でなく平仮名なんだろう?」と思いました。そして、もしかしたら「原則」と「減速」をひっかけているでは?と思いましたが、本当のところはわかりません。ニュートンが庭の木からリンゴが落ちるのを見て「万有引力」を発見したというエピソードは有名ですが、彼の真に偉大な部分は「リンゴは落ちるのに、なぜ月は落ちてこないのか」という疑問を抱いた点です。身の回りに「なぜ?」はあふれているのに、いつの間にか「なぜ」を思わなくなってしまいがちです。「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」となりました。本校では「みらい学」と呼んでいます。ぜひ、答えのない、出そうもない疑問について考えることを面倒くさがらずに、面白がれるようになってください。社会に出れば、受験で取り組むような正解がある問題などないのですから。昨日、仕事上の素朴な疑問を何人かの他校の校長先生に聞いたところ、「わからない」という解答を得ましたので、つぶやいて?みました。