日誌

とこしえに 栄光あれ 一太郎

 みなさんは、ワープロソフトは何を使っていますか?ワード?若い人は、ワードなんでしょうね。先日、ついに日本語ワープロソフトとしてマイクロソフト(以降MS)に対抗してきた一太郎が、教育現場から駆逐されてしまうことになったことを知らされました。(T_T)
 今から30年ほど前、ウィンドウズがOSとして席巻し始めたころ、ワープロと表計算ソフトは、パソコンを購入する時にセットになっていて選択できるようになっているものが多かったのです。一つはワードとエクセル、もう一つは一太郎とロータス123(ワンツースリー)です。ウィンドウズ95が世界標準となり、MSの圧倒的優位さ(抱き合わせ販売問題)から、一太郎とロータス123は駆逐されていきました。私も仕方なくロータス123 からエクセルに乗り換えました。しかし、一太郎からワードに乗り換えようとした時、その使い勝手の悪さに閉口し(あくまで個人的感想です)、一太郎を使い続けてきました。幸いにも教育界は、一太郎を排除しなかったので多数派としてやってこれました。ワード文書が増えてきても一太郎で読み込み、自分の土俵で戦ってきましたが、ワードで一太郎文書は読み込めないので、ついに刀折れ矢尽きました。しかし、個人的にレジスタンスは続けます。官公庁ではワードへの移行が進んでいますが、未だに法曹三者(弁護士、検察官、裁判官)の間では、特に愛用者が多いというウワサです。
 みなさんは、日本にはTRONという先進的なOSがあり、教育現場への普及を図った時にアメリカにつぶされたことを知っていますか。「コンピュータ ソフトなければ ただの箱」という川柳があります。ハードウェアが優れていることも大事ですが、ソフトウェアがそれ以上に重要になってきています。小学校にプログラミング教育が導入された背景には、今後のIT人材の不足があります。昨今話題の「GIGAスクール構想」の「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All(全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)」という意味ですが、ぜひ、みなさんも頑張ってソフト面で世界と戦えるようになってください。
※今回は、音楽マンガについて書こうと思っていましたが、急遽、一太郎への鎮魂歌として書きました。