日誌

サクラ咲く、まだまだこれから

 今日は、高校入学者前期選抜の合格発表が午前10時から各学校及びweb上で行われました。喜ぶ人が半分、後期選抜に向けて気合を入れ直す人が半分です。合格した皆さん、おめでとうございます。残念ながら合格できなかった皆さん、後期選抜まで2週間、気持ちを一新してできることをやりきって検査に臨んでください。2週間で、前期合格者を追い抜く気持ちで、勉強してください。4月からの高校生活に必ず生きてきます。

 さて、web上で合格発表がされるようになってから、学校まで発表を見に来る人はほとんどいなくなってしまい、発表現場は寂しい限りです。合格発表で私の記憶に残っている光景は、30年以上前の初任校での発表です。受験番号をマジックで書いた模造紙を同窓会館の2階の手すりから下げていました。たくさんの受検生がこちらを見上げています。発表時間になって、バサッと掲示すると、一瞬間を置いて「ワーッ!」と歓声があがります。「受かった!」「やった!」という声が聞こえてきます。しかし、たくさんの笑顔の中で落胆の表情を浮かべ、会場を背にする生徒を見ると複雑な気持ちになります。科ごとに合格発表の掲示板を立て、その横で合格手続きをしていた高校で勤務していた時は、受検生がすぐ近くにきて落胆して背を向けて帰る姿を見るのは辛かったですね。「艱難汝を玉にす」という言葉がありますが、逆境や挫折を知らないと、真に強くはなれないと思います。自分の心を強くするとともに、人の気持ちがわかる人間になるために、困難に遭遇した時に「ありがたい」と思える心の余裕を持ちたいものです。