日誌

テスト最終考

 今日から、令和5年度最後の定期考査が始まりました。コロナやインフルエンザで休んでいた人が先週は多かったですが、学年末考査1日目の今日は欠席者がかなり少なくなりよかったです。3年次生が今日から家庭学習に入ったので、今朝から登校する生徒数が減り、校内も寂しくなりました。1、2年次生は、全力で4日間の考査を乗り切って、4月からの新年次によいスタートができるように願っています。

 さて、定期考査の度にテスト関連のことを書いてきましたが、流石にネタが尽きてきました。人生で、果たしてテストはどれくらい受けるのだろうかと考えてみると、「入園」「入塾」「入学」「入部」「入社」「入団」「採用」など、人生の節目で受けるテストはもちろん、普段の生活の中でも小テストや定期考査、模擬試験など、本当にたくさんのテストを受けています。芸能関係のオーディションやミスコンなどのコンテスト等もそうですが、全てのテストは評価されるということを意味します。そして、資格試験のように一定の評価規準を満たせばよいものと、競争試験のように受験者の中から合格者を選ぶために絶対的合格規準がないものもあります。ですから、競争試験には「運」が必要になります。この「運」も、普段の地道な努力の積み重ねが引き寄せると自分に言い聞かせていないと、不合格が続けば心が折れることもあるかと思います。普段の心掛けと言ってしまっては身もふたもないのかもしれませんが、次の言葉を読んでください。

『一流は、通りすがりの人の何気ない一言からも学ぶ。二流はテストに出るところだけを教わる。何かをして効果効能があることだけを聞くのです。人間はたった一言の言葉でも人生が変わります。その一言は、「これから大切なことを言うぞ」という時の言葉ではありません。』

 ある医学部の生化学の教授の話です。学生から「授業では必要最低限の知識だけ教えてほしい」と言われたそうです。効率よく勉強し、最低限の努力だけで国家試験に合格したいのだろうとのことです。 しかし、現実には必要最低限の知識だけでは、患者に臨機応変に対応することはできません。医者の専門化と診療科の細分化が進み、総合医が減ることで色々な問題が生じてくるようです。

 皆さんは、テスト前に先生に「どこが出るんですか?」と質問したことはありますか。学習が深まると、自分でどこが重要かがわかるようになるものです。そうなって初めて自分の身になる勉強になります。テストに出るところを聞いて乗り切っても、すぐに忘れてしまうでしょう。自分の血肉にならずに、そのまま排泄されてしまうようなものです。「まず、テストに受からなきゃ・・・」という現実もあるかもしれませんが、本当に身に付けたいことは「急がば回れ」の精神でやることが大事ではないでしょうか。テストをどう捉えるかで、日頃の取組も変わってくることでしょう。