日誌

ボランティアとおむすび

 今日は、防災とボランティアの日です。1995年1月17日(火)に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)から今日で28年が経ちました。震災の際、学生を中心とした多くのボランティアが活躍したことから、1995年は日本の「ボランティア元年」とも呼ばれています。東日本大震災など、自然災害が起こると全国からボランティアが被災地に集まるようになりました。ただ、コロナの蔓延によって活動が制限されるようになってしまいました。特定非営利活動促進法(NPO法)が成立して今年3月で25年になりますが、震災を機に設立されたNPO法人の半数超が、活動資金の不足や、新たな人材確保が困難、世代交代が進まないなどの課題を抱えています。景気の悪化や高齢化、コロナ禍の継続などボランティア活動を阻害する要因が立ち塞がっていますが、特別なことではなく、自分に無理なくできることをやれればいいのではないかと思います。大変な時に、日本人は落ち着いて助け合える民族性があるようですので。

 さて、阪神・淡路大震災で、被災地に「おむすび」が届けられた温かい心の象徴として今日は「おむすびの日」でもあります。ごはんの「おむすび」だけでなく、人と人との心を結ぶ「おむすび」の意味があります。また、6月18日は「おにぎりの日」です。弥生時代の遺跡から「日本最古のおにぎり」の化石が発見された日だそうです。「おにぎり」と「おむすび」の違いについては諸説あり、明確な違いというのは難しいようです。2013年の調査によると、日本全国で「おにぎり」と呼ぶ人が89%、「おむすび」が10%で、現在では多くの人が「おにぎり」と呼ぶ傾向にあるそうです。皆さんはどちらですか?私は、個人的には「おむすび」の語感のほうが好きです。昔話の「おむすびころりん」は、「おにぎりころりん」だと、しっくりきませんね。おむすびは遠足、おにぎりは運動会のイメージです。おむすびは優しいイメージ、おにぎりは力がでるイメージです。ひと昔前には家庭で作るのが当たり前だったおにぎりは、コンビニやスーパーなどで買うのが珍しくなくなっています。時代は変わったなあと思いますが、生徒の皆さんには、わからないでしょうね。おむすびは、日本人のソウルフードだと思います。パンや麺類もいいですが、お米もたくさん食べて、日本の伝統的食文化を守っていきましょう。