日誌

知識・技能+勇気

 昨日は、先生方が救急救命講習で、AEDの使い方を研修しました。セミナーハウスの2階の和室2部屋に分かれて行いました。もう何回も受けている講習ですが、1年に1回なので忘れていることや新たな気付きがあります。私が感心したのは、先生方から講師の方にたくさん質問が出たことです。アクティブラーニングを先生方自身が体現できているなと思いました。ただ、アクティブラーニングは、特別なことではありません。教科書を読むという行為でも、漫然と読むのではなく、わからないところや疑問に思ったところをチェックしながら読むだけでアクティブラーニングになります。それは先生の説明を聞くときも一緒です。ただ、受動的にやらさられているだけの学習活動を、意識を変えるだけで思考力が高められる活動になります。
 AEDの研修をしていて、いつも思うことは、学んだ知識・技能を生かすためには勇気が必要だということです。心肺停止の人を目の前にしたときに、「自分がやって、大丈夫だろうか」と不安に思って躊躇してしまうのが普通ではないでしょうか。ただ、学校内では、先生方が協力して生徒を助けるために動いてくれるので、心配はいらないと思います。問題は、学校外で起こった時です。周りに協力してくれる人を見つけて、一人で重荷を背負わないようにすることも大切です。人の命がかかった場面に遭遇することは、なかなかありません。その少ない場面のために、知識・技能を身に付け、心構えをしておくことが大事だと思いました。改めて、救急救命医療に携わっているお医者さんたちは、すごいなと思います。