日誌

霧が晴れたとき

 今朝は、久しぶりに霧が濃かったですね。霧と言えば、3年次生の修学旅行の夜が思い出されます。宿泊地が湖畔だったので、サプライズで花火を上げようと先生方がせっかく計画していたのに濃霧で全く見えず、明るさと音だけ楽しんだのが思い出に残っています。生徒の皆さんにとってもたぶん2度と経験できない花火だったと思います。皆さんは霧に対して、どんなイメージをもっていますか?「五里霧中」という四字熟語がありますが、五里(約19.6km)にわたる霧を起こし、自分の姿をくらます道教の秘術「五里霧」が語源だそうです。さすが中国、大げさな表現「白髪三千丈」の国だなと思いました。山中で霧にまかれると遭難や滑落の危険性があります。私は、中学生の時に家族旅行で福島県に行った時に、山中で濃霧になり10mくらいしか見通しがなくなった経験があります。父親が運転していましたが、先が見えないカーブの多い山道を車で走るのには、神経をすり減らしたと思います。霧を「隠す」「消える」という装置として使用しているSF小説を高校生の時に読み、今でも記憶に残っています。深い谷に阻まれた隠れ里が、霧で普段は隠されており、霧が晴れた時、吊り橋が現れます。隠れ里に住んでいるのは、大昔に地球に漂着した宇宙人の子孫という設定でした。霧は、人工的に発生させていました。また、濃霧に包まれて、霧が晴れた時、自分以外の人間が全て消えていた話。有名なバミューダトライアングルで船および飛行機が行方不明となったり、船の乗組員たちのみ蒸発してしまったりする怪事件が昔話題となりましたが、今ではNHKの取材によって事実無根となっているそうです。霧の中から現れた船に乗り込んだら、人がいた形跡があるのに誰も乗っていなかったという話は、どこかで聞いたことはありませんか?

 計画を立てて見通しをもつことは、何をする時にも大事です。皆さんの前に、霧はかかっていますか?それは、濃いですか?しっかりと考えて着実に行動していけば、必ず霧は晴れて、素晴らしい景色を見ることができますよ。写真は、校長室からの今朝の霧がかかった校庭と晴れた日の校庭風景です。