ブログ

授業参観日記

6月 23 日(金) 4限 言語文化 1-2

漢文の基礎的事項をまとめたスライドをプロジェクタで映しながら、要点を説明し、発問を通して、生徒同士で学び合いを促し、効率的に復習を行った上で、問題演習をすることで漢文の基礎を身に付けさせることを目標にした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇穏やかに、生徒を見渡し常に問いかけながら授業をしていたところ。

〇導入で学習した二つの内容を漢文で答えさせることで、日本語と違う主述の順序性に気付かせるようにしていたこと。

〇漢文学習でできるようになってほしいことを、①読めるように(訓読できる)、②書き下し文が書けるように、③現代語訳できて、意味がわかるように と強調していたこと。

〇訓点があやふやな生徒がいるとして、確認していたこと。

〇漢文の基礎的事項(訓読の仕方、書き下し文の書き方、重要な語や句法、再読文字)について、わかりやすくプレゼンスライドにまとめられ、効率的に要点の確認ができていたこと。

〇『漁夫之利』『狐借虎威』での学習内容と絡めて、時代の理解や受験で問われる句法など、全体的に所々に受験に役立つ知識の復習を入れ、「他の科目との間で、何かで学習したことが他の学習に役立つことが大事」と強調しいていたこと。

〇返り点について、わからない時は読む順に番号をつけ、文字の関係性に注意しながら順番につけていくなど、演習問題を例にわかりやすく説明していたところ。

6月 23 日(金) 3限 数学ⅠA 1-2

プレゼンのスライドと数学のグラフ描写アプリを活用して、放物線とx軸の共有点の位置関係を理解し、求めるグラフの条件を決定して、定数の値を求める式を立て問題を解けることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇授業の最初に「今日は難しいところです。頑張りましょう」と声掛けしていたこと。

〇導入での今までの学習内容の確認がスライドを用いてスムーズに行えていたこと。

〇本時の目標が「練習問題52ができるようになればOK!」と端的に伝えたこと。

〇問題文が表すグラフは、どんなグラフかを繰り返し問いかけ、グラフを動かせるアプリを使って、視覚的に理解を促すようにしていたことと、生徒がよく答えていたこと。

〇応用例題の説明をしながら「ここがすごい大事!」と注意を促していたこと。

〇練習問題を解かせる際に、手順を指示し、平方完成で頂点の座標を求めることができていますかと何度も確認して、重要さを意識させていたこと。

〇練習問題を解く際に「どこまでできるか挑戦だ。今日は団体戦だ」と言って、生徒が教え合い、学び合っていたこと。

〇まとめで、「3つの条件がわかってほしい。グラフを書くのが大事」と本時に身に付けてほしいことを繰り返していたこと。

〇振り返りの本時の達成度せ「〇」「◎」「????」で示し、「今日できたらすごいから」と生徒のやる気をあげる言葉がけをしていたこと。

6月 23 日(金) 1限 近現代世界史 3-3、4

動画を活用し、パソコンで分野別に班毎に調べてまとめ、発表する活動を通して絶対王政期の芸術・文学・科学の特徴とその時代背景を理解できるようにすることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇授業プリントを見ながら、ペアで相互に前時の復習を行い、その後教師からの発問に答え、説明を聞いて効率的に復習ができていたこと。

〇ヴェルサイユ宮殿に関する動画を視聴し、興味関心をもってもらい、本時の学習活動につなげられるようにしていたこと。

〇穏やかな話し方で話す速さも適度であり、内容が理解しやすかったこと。

〇絶対王政期の芸術・文学・科学を班ごとに分担し、図表やパソコンを活用して、プリントを完成させ、特徴的な人物・作品を一つ取り上げて説明できるようにする活動は、思考・判断・表現力を高める活動となっていたこと。

〇まとめで「パソコンで調べていると、色々なことがつながって、色々な事が見えてくる。そうしたことを大事にしてほしい」と言っていたこと。

6月 22 日(木) 6限 体育 2-1、4

バスケットボールとバレーボールの選択制授業で、パソコンの活用方法を班ごとに考え、それぞれのスキルテストに向けて目標を協働して考えて全体で共有し、練習に取り組むことを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇始業3分前に、準備運動が始められていたこと。

〇ラジオ体操や筋力トレーニングがしっかりできていたこと。生徒の体調観察をしていたこと。

〇始業の挨拶がしっかりできていて、授業者の紹介で授業観察者にも挨拶できたこと。

〇班ごとに、次回のスキルテストに向けた目標をホワイトボードに書くことで、対話的活動ができていたこと。

〇スキルテスト、試合に向けた練習を行うにあたり各班ごとに計画が立てられていたこと。

〇各班ごとにパソコンを活用し、①スキルテスト項目の見本を動画で見る、②練習風景を撮影して客観的に見て改善する、③試合で活用したい動きを検索し、チームで共有するなど、を選択していたこと。

〇練習中に見回り、生徒の安全に留意するとともに、助言を行っていたこと。

〇終了時に、怪我や体調不良の有無、次回の授業の手順の確認等を行っていたこと。

6月 22 日(木) 3限 家庭基礎 2-6

①SDGsの目標と内容に関する知識を深め、②個々の考えをまとめて班で発表する活動、③個々が選んだ目標について課題や解決策を考えて発表する活動、④自分の行動宣言を発表して班ごとに一つ宣言を選び発表する活動を通して、自分なりの意見もち、伝える力を高めることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇授業の始めに「このクラスは出席率が圧倒的によい」とほめていたこと。

〇失くしたと思っていた財布が冷蔵庫の中にあったという教師の最近のエピソードから、恥ずかしがらずに自分の意見をしっかり伝えてほしいと授業の活動に繋げていたこと。

〇本時のゴールが明確で、学習活動の組立がしっかりしていること。

〇本時の資料についてQRコードを読み取らせ、SDGs関連のウェブページを活用していたこと。

〇パソコンの画面上で発表の資料作りをする際に「会社に入ると資料作りとそれを説明できることが大事になってくる」と自身の経験からアドバイスしていたこと。

〇班での発表を聞きながらメモし、自分の価値観を広げていくように声掛けしていたこと。

〇活動の最後に班での活動を生かして、自分の行動宣言を考えさせていたこと。

〇最後はパソコン上のデジタルデータではなく、あえてホワイトボードを使って班ごとに発表させていたこと。

〇最後に「十分に活動の時間がとれなくて申し訳ない」と生徒に言っていたこと。

〇ワークシートの記述を確認することで、個々の評価とクラスの傾向がつかめるようにしていたこと。

6月 22 日(木) 2限 歴史総合 1-6

アフリカとアジアにおける西欧列強の植民地拡大について、地図作業やペアワークによる説明活動を通して知識を深め、植民地支配を拡大した理由や手段、その後の影響について考察することを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇授業の始めに全員出席しているのを確認して「全員そろってよかった」と言ったこと。

〇前時の復習「日清戦争」をペアワークによる説明で行わせ、植民地化を進めた理由を図で簡潔に説明し、要点を押さえられていたこと。

〇本時の導入において、セシル=ローズの風刺画やハンムラビ法典の写真を活用してアフリカの植民地化について考えさせていたこと。

〇アフリカの白地図を活用して、植民地化された国を着色し、植民地化した国を解答させる活動を通して、植民地化の流れをつかませようとしていたこと。活動の前に「やることはわかりましたか」と確認していたこと。

〇アジアの植民地化について、プロジェクタて世界地図を映し、支配した国との位置関係を理解しやすくしていたこと。

〇インドの植民地化において、宗教問題があったことに発問で気付かせていたこと。

〇東南アジアにおける植民地化について地図を投影して場所を確認させるとともに、影響について解説していたこと。

〇「この時間で覚えられることは覚えるようにしてくださいね」と声掛けしていたこと。

〇授業の最後に「たくさんの国が出て来て大変だったと思うけど、よく頑張りました」「協力してくれてありがとう。おかげで授業が進みました」と生徒に言っていたこと。

6月 21 日(水) 2限 英語コミュニケーションⅠ 1-2

ライオンを育てた人間の話を復習し、ペットに対する自分の意見をまとめ発表するとともに、子どもと親の役に分かれてペットを飼うことに対する会話を行うことで、英語で表現する力を高めることを目標にした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇導入でターゲット(単語帳)を持っているか確認し、ペアで問題を出し合った後、教師が質問して再度確認していたこと。「昨日、授業以外で単語帳を見た人、手をあげて」「単語帳が新品同様で、どこでも売れるようじゃだめだよ」と語彙を増やす努力をするよう声掛けしていたこと。

〇内容の復習と音読練習をし、ペアで英語と和訳に分かれて音読した後に、復習の質問をプロジェクタで映しながら、主たる内容が繰り返し確認できるようにし、定着を図っていたこと。

〇ペットに関するフローチャート式の質問に答え、それを基にペアで質問する活動を行い、次の活動につなげウォーミングアップになるようにしていたこと。

〇飼いたいと思う動物と、飼いたいと思った理由を簡潔に書く活動をした後に、ペットを飼いたいと考える高校生役とその保護者役の異なる立場に分かれて、会話を考える活動を通して、段階的に英語の表現力を高められるようにしていたこと。その際、立場別に「飼いたい理由」「飼えない理由」を3つずつ事前にあげ、さらに考えさせるように仕向けていたこと。

〇空欄のある会話例を示し、あまり難易度が高くならないようにして、ペアでの会話が成立するように配慮していたこと。

〇本時の活動について、自己評価、他者評価をする欄を用意していたこと。

〇アメリカのペット事情をネットニュースで紹介し、ペットに対する興味関心を高めていたこと。

 

6月 21 日(水) 1限 数学Ⅲ 3-4

媒介変数表示された関数のグラフから面積を求めるのに図形ソフトを用いてイメージさせた後、微分を用いてグラフを書き、積分を用いて面積を求められるようにすることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇声質、声量、話す速さがちょうどよく、大変聞きやすいこと。

〇3年生で受験に対応する必要があるため、導入で既習事項の確認テストを行い、採点してフィードバックしていること。

〇問題を解く前に「面積を求める時、何がわかると問題が解きやすくなるか?」「何をしたらグラフか描けるようになるのか?」と、全体に問いを投げかけ、考えさせるように配慮していたこと。

〇媒介変数表示された関数は、そのままではグラフをイメージできないので、図形ソフトを活用してプロジェクタで映し、イメージを持たせてから、微分をすることで「微分ってすごいな」ということを認識させていること。

〇微分して増減表を作成し、おおよそのグラフを書き、積分をして解を求める作業を丁寧に行っていたこと。

〇「増減表を完成させないとグラフか書けないよ」「積分の最後の計算が自力でできないと厳しいよ」などと受験生としての奮起を促す声掛けをしていたこと。

6月 20 日(火) 5限 体育 1-34

バレーボールにおいて、パスやサーブなどの個人的技能の上達及び主体的にゲーム内容を向上させることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇始業前に準備運動等が始められていたこと。生徒の声がよく出ていること。縄跳びでも、先生の「あと〇分!」といった迫力ある声掛けがあり、引き締められていたこと。

〇「校長先生が見に来てくれています」に反応し、全員が挨拶してくれたこと。

〇オーバーハンドパストアンダーハンドパスの二人一組の練習中に、見回りながら、アドバイスし「そうそうそう、いいよーっ」と声掛けしていたこと。

〇サービス練習において、体重移動、腕を振る方向、打つ手の形など留意することについて実演しながら説明していたこと。

〇ゲームに入る前に、6人の守備形態に軽いサーブを入れ、レシーブ・トス・スパイクのイメージ作りを行ったこと。

〇ゲーム中も、レシーブのポジショニングについて教えたり、ラリーが続くようにアドバイスしていたこと。

〇終了して片づけしている最中も生徒が怪我しないように見守るとともに、よく動いている生徒を見取るようにしていたこと。

6月 20 日(火) 2限 体育 1-56

バスケットボールにおいて、チームで協力しながら基礎練習やゲームを行わせ、パソコンでプロの動画を見て、チームとしての動き方の理解を促し、ゲームを工夫することを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇チャイムスタートができており、挨拶の声、準備運動での声がよく出ていること。

〇導入で、本時の目標と注意点について、説明できていること。

〇チームごとに6種類の練習を6か所で行い、場所を移動してローテーションして、効率的に練習できていること。コートを回りながら、適時ポイントになるところをアドバイスしていること

〇2人1組になり、パソコンでNBAの動画を見て、①味方同士が広がってコートを広く使う、②攻める際にウィング2人が広く走る(チーム内での役割決め)の2点を強調していたこと。

〇経験者を中心に、チームでの役割を決め協力してゲーム運営をするよう伝えていたこと。

〇怪我の有無の確認をし、本時の目標である「広がりを意識してゲームができたか」を確認していたこと。

6月 20 日(火) 1限 数学Ⅰ 1-56

パソコンで数学のアプリを活用し、二次関数のグラフを描写させてx軸との共有点の関係を理解し、説明ができるようにすることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇声の大きさや話すスピードがちょうどよく、笑顔で問いかけながら進めていること。

〇導入の「二次関数の頂点を確認する」活動で「平方完成ができないと困るよ」と声かけしつつ、簡潔に行われていたこと。

〇クロームブックでアブリを活用し、二次関数のグラフを視覚的に確認した後、x軸との共有点について条件を満たすためには、どうなればよいかをグラフを動かして生徒同士で説明する活動をしていたこと。

〇本時の重要事項である、判別式、グラフの軸、f(0)の時のy座標について確認しながら進めていたこと。

〇アプリを使って問題の数式を入力し、グラフを描写させて、既習事項の考え方を生かして問題に取り組ませていたこと。

〇判別式を利用しなくても解答に影響しない問題について、なぜ?と問いかけ、考えさせていたこと。

6月 19 日(月) 1限 英語コミュニケーションⅡ 2-6

Reteling(再話)に取り組むことを通して、学んだことを頭の中で整理し、人に伝える力を身に付けられるようにすることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇終始、柔和な表情と語り口で、和やかな雰囲気で授業が進んでいたこと。

〇導入のアイスブレイクの自己開示を通して、生徒が話しやすくなる雰囲気を作り、本時の内容に関係する活動へ繋げられていたこと。

〇語彙の復習で使用していたフラッシュカードは、英語と和訳が同じ画面で消す順序を変えて示せるようになっており、アクセント表示に♥マークを使ったり、発音等にも留意し、分かりやすかったこと。

〇音読やペアワークなど生徒の活動が多かったにも関わらず、ほぼ指導案どおりの展開ができたこと。

〇本時の目標に関わる活動である、「キーワードと写真(絵)を使いながら相手にストーリーを説明できるか」の再話を発表した生徒が、多少つっかえながらも堂々と大きな声で、再話できていたこと。

〇振り返りにおいて、本時の目標を再度確認して、生徒に意識付けるとともに、アドバイスとして「Don’t be perfect!」「Retell simply!」を強調していたこと。

6月 16 日(金) 3限 公民セミナー(2年次)

期末考査で論述問題を出すための練習として、「悪法は法か?」というテーマで、自分の考えをまとめ、相互に意見を出し合い、よりよい論述となる活動をする授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇本時の流れをプロジェクタで映し、しっかりと見通しをもたせていたこと。

〇授業時間のほとんどが、スプレッドシート上にある生徒が自分の書いた文章を説明しあい、相互に「よかった点と感想」「更に良くするために」意見を付箋に書き込みJAMボードに貼り付け、それをもとに各自が文章を改善する活動などの「思考・判断・表現」に関わる言語活動に当てられていたこと。

〇生徒の活動を見ながら、「発表者がぼーっと待っていないように、コメントが書けた人から意見を言ってあげて」「他の人の付箋を見て、気付いたことで修正してもいいよ」など適宜助言をしていたこと。

〇元の文章の右にコピーしたものを各自修正し、修正箇所の色を変えることでどこをどう修正したかがわかり、班内で改善点を説明する時に比較ができてわかりやすいこと。

〇生徒の書いた文章の出来が素晴らしかったこと。

6月 16 日(金) 2限 3-4 コミュニケーション英語Ⅲ

限られた時間で、まとまった英文の概要を読み取り、教員や友だちの力を借りながら段階を踏んで、概要の精度をあげていく授業を見させてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇終始穏やかな表情と話しぶりで、安心して授業を受けられる雰囲気があったこと。

〇整序問題を解く場面では、始めから整った文を作ることを目指すのではなく「この単語の後ろにはこの単語が続くといった“かたまり”(語句)」を作ることを意識させていたこと。

〇整序問題の解答の説明では、解答に至るまでにどのような順序で考えるかに重点を置いて、わかりやすく説明していたこと。

〇整序問題の解答について、Microsoft Formsにより正答率やミスの多い部分を確認するとともに、生徒を元気づけていたこと。

〇主語と述語動詞のかたまり(節)を列車の車両に例えて、複数の車両を繋げるには“つなぎ”が必要だと説明し、英文の構造に着目してわかりやすく説明していたこと。

〇段落ごとの概要を把握させる活動の後に、もう一度読んでまとめなおす活動では、プロジェクタで概要をまとめる際の着目点を示し、生徒の活動を促していたこと。

〇高校生の読解スピードが1分間に平均75語であることを話し、やる気を促していたこと。

〇先生が御自身のことを話している場面も、生徒はとても興味深く聞いている様子だった。

6月 16 日(金) 1限 1-12 数学ⅠA

二次関数で、係数や定義域に文字を含む場合の最大・最小をグラフを用いて考えることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇声が大きく、生徒に対する声掛けもリズム・テンポよく愛情をもって煽る感じがあってよいこと。

 「平方完成ができないと厳しいよ」「書かないとできるようにならないよ」

「わからないものわからないままにするのは気持ち悪いよ」

「1年生の目標は計算力アップだよ」「黒板を写すのが勉強じゃないよ」

「グラフの頂点を出すところまでは求められないと泣くよ」など

〇導入で、最大値・最小値の定義の確認がわかりやすくできていたこと。

〇定数項に文字を含む場合の最大値を求める問題で、「決して易しい問題ではないから、できた人は自信をもってくれればよい」と、できない子が自信をなくなさいよう配慮していたこと。

〇問題解答中に「できた人は、周りのわからなくて困っている人を助けてあげて」と繰り返しお願いしていたこと。

〇「大丈夫かな。置いていかれている子はいないかな」と声掛けしていたこと。

〇定義域に文字を含む問題で、動画をプロジェクタで映し、色がついた区域が定義域の範囲で動く様子を見せ、最大・最小を見つけるのをわかりやすくしていたこと。動画を見て復習することを促していたこと。

〇問題を解答するにあたり、具体的に書けるところから書くことを強調していたこと。

6月 15 日(木) 5限  2-6 数学ⅡB

三角関数の値の変化とグラフの特徴について理解を深めることを目標とした授業を見させてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇授業最初の挨拶「お願いします」の先生の声が大きかったこと。

〇話し方が、単調でなく強弱の付け方がユニークで、笑いがあり生徒を和ませていたこと。

また、丁寧な言葉遣いで語り口が優しく、安心して勉強できる雰囲気があったこと。

〇知識・技能を整理するプリントが、すっきりとまとまっており、わかりやすいこと。

〇プロジェクタで三角関数とグラフの関係について、単位円上の点を動かしながら、グラフの軌跡を描くようにし、わかりやすく説明していたこと。

〇周期関数のグラフの波の形から、波には他にどんな波がある?」と問いかけ、周囲の人と話合わせ、「地震」「音」「心電図」「電波」などの回答を引き出し、波は生活と密接な関係があることを伝えたこと。

〇グラフの作図をさせ、y=sinθ、y=cosθ、y=tanθに係数がつくと、どんなグラフになるかを考えさせたこと。「予想してみよう。予想してみることが大事」と、生徒の活動を勇気づけていたこと。

〇今日学んだことについて、振り返りの時間をとり、どんなふうに書けばいいかを冗談交じりに話していたこと。

6月 15 日(木) 3限  2-2 数学Ⅱ

基本的な三角関数のグラフの特徴を確認し、少し複雑なグラフについて考えさせることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇三角関数のグラフの概形の動画をプロジェクタで投影することで、生徒がイメージをつかみやすかったこと。

〇投影した教材に注目させたい時に、「手を止めて黒板の方に注目して」と声をかけていた。

〇基本となる三角関数のグラフの特徴をつかみ、まとめる作業でどこに着目するかヒントを与えながら、気付くまでまっていたこと。また、「自分の言葉でまとめればいい、難しい言葉を使う必要はない」と助言していたこと。他の生徒と話し合い、いろいろな考え方を共有する場面を設定していたこと。

〇y=sinθのグラフをもとに、やや複雑なグラフを作図しながら考察するにあたって、y=x2とy=(x-1)2のグラフの比較から考えさせようとしていたこと。

〇三角関数のグラフの基本について空欄補充のプリントでまとめながら、作図をさせ理解を深めようとしていたこと。また、プリントの問題に取り組んだ後、解答をプロジェクタで投影して、効率的に答え合わせをしていたこと。

〇まとめの説明がよくできていて、本時に何を学んだかがわかりやすかったこと。

6月 15 日(木) 1限  2-3 英語コミュニケーションⅡ

スティーブ・ジョブズがアップル社を解雇されてから復帰するまでの内容を、特に注意が必要な表現を中心に文法知識を使って理解できるようにすることを目標とした授業を見せてもらいました。よかった点は、以下のとおりです。

〇本時の目標(ゴール)をプロジェクタに投影して、分かりやすく説明していたこと。

○前時の復習の場面で、プロジェクタを利用してキーセンテンスを少しずつ区切って投影し、意味と音を結びつけながら、フレーズごとに、そして文全体へと段階を踏んで消して再生する反復練習をし、定着を図っていたこと。

○プロジェクタを利用して黒板上のスクリーンに新出単語と熟語を大きく投影し、発音はネイティブの音声も併用しながら練習と意味の確認を行っていたこと。

○ワークシートは、新出単語や文法事項、本文の内容等を理解するための様々な質問が工夫されていたこと。

○ペアでの活動が多く、生徒同士が活発に音読練習や解答確認などを行っていたこと。

〇解答を黒板に投影する際に、生徒が見やすいよう最大限大きく映すために、パソコンで拡大するとともにプロジェクタを移動していたところ。

〇生徒の回答に対して「パーフェクト!」「ベリーグッド!」と、ほめていこと。

6月13日(火) 5限 1-1 情報

 情報社会の問題解決という単元の中で、具体的な問題演習を行った後、改善・解決したいと思っている身近な課題について課題解決の流れに沿って考えさせる授業を見せてもらいました。良かった点は、以下のとおりです。

〇説明・指示のテンポがよく、話し方にキレと抑揚があり、声の大きさとスピード等、非常に聴きやすかったこと。

〇発問に、挙手して答えてくれる生徒が多く、さらに解答を促す問いかけができていること。

〇「そもそも問題とは何か?」と問いかけ、身近な例と教員の課題について話し、わかりやすくしようとしていたこと。

〇教科書の例題の具体的問題解決へ向けた過程において、ワークシートに自分の意見を記入した後に両隣や前後で意見交換をする時間をとり、問題解決の手順や手法がいろいろあることを学び合えていたこと。

〇例題で問題解決ができなかった理由を、各自考えることができていて、その解決策をさらに考え、意見共有できていたこと。

〇問題解決について事例と自分の課題について考えることを学んだことについて振り返り、まとめとして重要事項を整理して説明していたこと。

6月13日(火) 2限 2年文型数学Ⅱ

三角関数で、三角比の知識とともに座標を活用して、一般角を0から2πに拡張した三角比についての理解を深める授業を見せてもらいました。良かった点は、以下のとおりです。

〇自作プリントで、数Ⅰで取り組んだ三角比を丁寧に復習したので、理解不十分の生徒にとって本時の学習活動を行う上でよいウォーミングアップになっていたこと。

〇本時の目標である「一般角の三角関数の値を求める」の活動の中で、図を活用して表を埋めさせる際に、GeoGebraという数学の教材集から「三角関数(単位円)度数法」というアプリをクロームブックで動かし、理解を深められるようにしていたこと。

〇紹介したアプリのほかにも「自分で探すのも勉強だよ」ともっとよいアプリがないかを探すことを促していたこと。

〇活動の中で丁寧に机間指導するとともに「終わっている人は助けてあげて」「できる人から聞くのも勉強」と声掛けしていたこと。

〇完成した表から「なぜマイナスがついているのか?」「どこの値が同じになっているか?」など、ペアで伝え合い、学び合う活動ができていたこと。

〇三角関数のとる値の範囲について、象限による各関数の符号の違いについて、図を用いてわかりやすく説明し、残り10分で演習問題をして、具体的に考えさせられていたこと。

〇指名して答えさせるか、机間支援するか。生徒の実態に応じて考えていたこと。