日誌

2024年2月の記事一覧

運送業の未来は?

 今朝のニュースで「物流の2024年問題」に対する佐川急便の取組を見ました。2024年問題について簡単に説明すると、今年の4月から働き方改革関連法により、ドライバーの時間外労働時間の上限規制(960時間)が設けられることによって輸送能力が不足して輸送に支障が出る可能性があるという問題のことです。ドライバーの労働時間が減ることによって、人件費の高騰、運賃アップなどにより企業の売上減少と様々な影響が考えられます。そのため関連企業は、人材確保や業務効率化などの対策に取り組んでいます。2024年問題の発生によって最も大きな影響を受けるのは長時間労働になりやすい長距離トラックであり、宅配業界ではないようです。トラックの輸送量に占める宅配の割合は「1~2%」にすぎないということで驚きですね。我が家では、1か月に何個の荷物が届くのかというくらいアマゾンやメルカリなどで宅配を利用しています。特に配送料が無料なら、ガソリン代と時間を使って買いにいくよりも得なので、買うものが明確な場合は通販を選んでしまいます。店舗ではなかなか見つけられないものがネット上にはあるのも魅力です。そんな便利な宅配を利用している人は多いと思いますが、ヒト・モノを輸送する仕事は、滞れば経済が麻痺することになります。人間の血管が詰まるようなものです。ドローンによる輸送も将来は行われるようになるのでしょうが、大量の荷物を運べないのと空の交通整理の問題があるので根本的な輸送問題の解決にはならないでしょう。高校生の頃に読んだSF小説に、モニターを通して買ったものが瞬間移動装置で家に届くというのがありました。果たして未来に実現するのでしょうか。現在、人手不足に悩む業界は多く、アルバイトの時給も高騰しています。これから、どのような技術革新が起こり、業務の効率化が進み、働く人に優しい社会になるのでしょうか。皆さんの多くが、これから高校や大学でアルバイトを経験し、就職することになると思いますが、ブラックバイトやブラック企業にひっかからないように気を付けてください。

わからないを理解する

 今日は、2月26日発行の日本教育新聞のコラム「提言」の内容に共感したので、それについて書きたいと思います。以下に提言の内容を要約しました。

 授業を見ていて、教師が発した言葉を子どもがきちんと分かっているとは言えないケースも多々あり、子どもの声を聞くべきだとつくづく感じる。例をいくつかあげると、教師の「この方法についてまとめてください」という指示に対して、「まとめるってどういうこと」というつぶやきがチャットに書き込まれた。「式を簡単にしなさい」では「式を展開したら簡単にならないと思う」とつぶやかれる。確率で「同様に確からしい」は「確かなのか、確かでないのかどっち?」と質問される。「60は100の0.6にあたる」という説明を聞いて、「あたるって、どこにあたるの?」と友達に聞く。教師は、子どもが日頃使わない用語を伝えるときは、より注意すべきだ。対話的学習が単に自分の考えを発表しあっているだけの場合が少なくない。「子どもたちは先生方が望んでいる『対話』とはどういうことかわかっていないと思う。集会時に望ましい『対話』をしている劇を先生方でやって、子どもたちにしっかりしたイメージをもたせることで、話し合いの質は必ず変わってくると思う。

 私が以前に、式典や集会等で話す時に、言葉に気を付けているということを書きました。文字で読んだ時にわかる言葉が、話になるとわかりにくくなることも多いです。ですから、授業での指示や説明には特に気を付ける必要があります。昔、某高校の授業で、授業の終わり15分で教科書の次時の範囲を読んでもらい、わからない語句をすべて書かせ、意味がわからない文章や疑問に思ったことを書かせることを毎時間行っていました。その結果、どれだけ教師が生徒がわかっている前提で授業を進めていたかが判明しました。小学校で社会が嫌いになる原因は、わからない言葉の多さだそうですが、それは中高へ進むにつれて加速していきます。授業をする際に生徒の実態を把握しておくのは、今までの学習での知識・技能の習得度合いと体験等を知り、授業を組み立てる上で教材や学習活動に生かすためです。後半の『対話』については、「説明しなくてもわかるでしょ」という教師の思い込みによって、具体的に何のために何をどのようにするかを子どもがわかっていないためにねらいが達成できないということになります。教科学習だけでなく部活動においても、目的とやることを理解できるようにしっかりしたイメージを持たせて練習しないと効果が半減します。対話的学習では、「対話させる」ではなく「対話したくなるようにする」ために、よいロールモデルを示す必要があります。皆さん、わからないことははっきり言いましょうね。自分がわかっていない時は、他の人もわかっていないはずだと思って。

幸せを数えたら♬

 今から10年前に「幸せ」について少し長い文章を書いたことがありました。なぜか、その時のデータが見つかりません。以前にブログでも何か書いた記憶があるのですが、思い出せません。なので、新しく短めに「幸せ」について書いてみます。私が高校時代に、ばんばひろふみさんの「SACHIKO」という曲がヒットしました。最初の歌詞が「幸せを数えたら、片手にさえ余る。不幸せ数えたら一晩でも足りない」です。「幸せ」についての言葉はたくさんありますが、本質は1つではと思います。「幸せになりたいと思ったら、今の幸せに気付くこと」です。「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる」とショーペンハウアー(独哲学者)は言いました。不幸な人と幸せな人の違いは、同じもの(こと)に対する見方が違うだけなんです。幸せはなるものではなく、気付くものなんですね。そうは言われても、なかなかそんな心境にはなれないという人もいるでしょう。ただ、「生きてるだけで丸儲け」という明石家さんまさんの名言から実感することは「幸せは、その人の心が決める」ということです。「幸せ」については、死ぬ間際にわかるのかもしれませんが、生きている限り考え続けることになるのでしょうね。こうした答えのない問題を考えて、モヤモヤすることも生きていく上では大事ですよ。

そうだ、♨に行こう!

 受検生の皆さんは、昨夜はよく眠れたでしょうか。今日も、朝からあいにくの雨となりましたが、面接も無事終了しました。「人事を尽くして天命を待つ」という気持ちで、合格発表をお待ちください。

 さて、昨年の今日2月22日は「ニャンニャンニャン」で猫の日にちなんで猫について書きました。今日は、群馬に関係ある日で「温泉マーク」の日でもあります。群馬県安中市の磯部温泉組合が制定しました。江戸時代の磯部の古文書に温泉記号(温泉マーク)が記されていることから「日本最古の温泉記号の地」であることを広く知ってもらいたいと制定されました。群馬県高等学校教育研究会が作成した「ぐんまの日本一88」という本でも紹介されています。日付は温泉マークの3本の曲線の湯気が逆から見ると数字の「2」が3つ並んでいるように見えることと、温泉地らしい3つの言葉(風情、風景、風味)の頭文字である「ふ=2」を3つ並べた日付からだそうです。後半のこじつけは苦しいですが、「温泉マーク♨」自体は、わかりやすくて素晴らしいマークだと思います。日本人は、簡略化した記号を作る才能があるらしく、携帯電話で使われるようになった絵文字も日本人の発明ですし、現在目にしている「ピクトグラム」の形が世に広まったのは1964年以降で、そのきっかけは日本で開催された東京オリンピックでした。当時の日本人の英語力では、日本に来た外国人と十分なコミュニケーションをとれる状態ではなかったため、「誰が見てもわかるマークを作ろう」と第一線で活躍するデザイナーを終結させ考案されたのが、オリンピック競技種目や食堂などのピクトグラムだそうです。その種類はオリンピック競技なども含めて約39種類で、デザイナーたちが「社会に還元すべき」と著作権を持たなかったため、便利なピクトグラムは東京オリンピックをきっかけに世界中に発信されて広まりました。他には、交通関係や非常口などのピクトグラムがよく知られています。誰にでもわかるようにという、先日のパキスタンの投票用紙のマークと使われ方は一緒ですね。地図記号は小学校で多くを習いますが、わかりやすく覚えやすいものもあれば、意味を知らないとわからないものもあります。わかりやすいのは、博物館や図書館、老人ホームなどで、意味がわかれば覚えやすいのは、警察署(警棒)や税務署(そろばんの玉)、消防署(さすまた)などでしょうか。私は、茶畑のマークが茶の実を半分に切った時に見える形というのに感動しました(大袈裟?)私たちの身の回りには、たくさんのマークや記号があふれています。気を付けて見て、興味をもったらすぐに意味を調べてみてください。「へぇ~」と思うものがたくさんありますよ。※なぜ、消防署が「さすまた」なのか疑問に思った人は、すぐに調べてみましょう。

日本語プライド

 入学者選抜の1日目の学力検査が無事終了しました。受検生の皆さん、お疲れ様でした。今日は、ゆっくり頭と体を休めて、明日の面接に臨んでください。明日は今日よりも寒くなるようなので、防寒に気を付けてください。

 今日はユネスコによって1999年に制定された国際母語デーです。言語と文化の多様性、多言語の使用、母語の尊重を推進することが目的だそうです。世界には非常にたくさんの言語があり、多くの民族と言語が存在する国もあります。15年以上にわたり、世界の言語に関する目録を発表している機関によれば、第1言語および第2言語の話者総数の順位は、1位英語(13億4800万人)、2位標準中国語(11億2000万人)、3位ヒンディー語(6億人)、4位スペイン語(5億4300万人)、5位標準アラビア語(2億7400万人)です。日本語は1億2600万人で世界13位です。(2021年配信)英語が最も多い理由は、イギリスの植民地になったところが多いためです。世界史で勉強しましたね。

 世界中の人間が国を越えて意志疎通をするために、1887年に世界共通言語としてエスペラントという人工言語が作られました。国際補助語としてはもっとも世界的に認知され、エスペラントを話す人は世界中に100万人程度存在すると推定されており、普及の成果を収めた言語となっています。皆さんは、息をするように普通に母語の日本語を読み書きしていると思いますが、その母語について先日パキスタンの総選挙のニュースを見て驚きました。パキスタンには読み書きできない国民が4割いるので、投票用紙には候補者名とともにシンボルが並んで印刷されていて、有権者はシンボルの上にスタンプを押すだけでいい仕組みとなっています。識字率の低い隣国アフガニスタンでも、似た仕組みが採用されているそうです。母語の読み書きができないということが、どれくらい国の政治経済や文化の発展を阻害するのか想像に難くありません。言語は、単に意思疎通の手段だけでなく、その国や地域、民族の文化と密接に関係しています。ですから、エスペラントで試みられたものの、文化の違いからくる世界の言語の微妙なニュアンスをすべて表現できるような一つの言語を作るのは不可能だと思います。以前にも母語の大切さについて書きましたが、多くの言語を習得し(文化も同様に)国際人として活躍するとしても、その基盤となる母語は家の土台と一緒で、非常に大事です。皆さんには、美しい日本語を身に付けて日本の文化を大切にしてほしいと思います。それと同時に他国の言語や文化を尊重してくれることを願います。

春近し!でも三寒四温に注意!

 今日は21日、22日の高校入試の準備のため、生徒は午前中で完全放課となり部活動ができません。そのため、7時ころから朝練している部活動もいくつかありました。今日は、本当に暑いくらい温かくなりましたので、午後に部活動をやりたかった生徒も多いことでしょう。私も体を動かしたくなりました。「三寒四温」という言葉があります。本来は冬に使われる言葉ですが、日本では寒暖の変化がはっきりと現れる2月の終わりころから3月初めの春先に用いられるようになりました。だんだんと暖かくなり春が近いという意味で使われます。温暖化が進んでいるために、さらに早くから用いられるようになるかもしれません。明日から、また寒くなるということで、受検生の皆さんは寒さ対策をしっかりして万全の体調で2日間の試験を乗り切ってください。応援しています。

頑張れ!受検生!

 今週は、高校受検ウィークです。各高校で準備に大忙しで、ミスが許されない入試業務で気疲れする日々が続きます。在校生は自宅学習日が多くなって嬉しいのでしょうけどね。1年次生は、昨年の自分たちのことを思い出していることでしょう。受検生の皆さんは、ここまできたら最高の体調(頭調)で受検できるようにすることを第一に考えて過ごしてください。    

 さて、スタジオジブリの『君たちはどう生きるか』は、日本ではそれほどヒットしなかったものの、海外でヒットしたようですね。キャリア教育の教材になりそうなタイトル名ですが、皆さんは新書や漫画本で読みましたか。皆さんは、高校入学後に、将来どんな仕事をしたいのか、そのためにはどんな進路にすすむべきなのかについて悩んでいると思います。中高校生は生きてきた中で得た経験や知識はまだわずかであり、3万以上あると言われている職業で知っているものなんてほんのわずかです。働く経験はアルバイトやインターンシップくらいで、社会で本当に働いたことがないのだから、仕事はわからなくて当たり前です。だから、やりたいことや夢が見つからない、将来何をしたらいいのかわからないのも当たり前です。多くの中高生が、「やりたいことがわからないから、勉強する意味がわからない。だから勉強する気にならない。今勉強していることが人生で役に立つのか?」などと思っています。「勉強するから、何をしたいか分かる。勉強しないから、何をしたいか分からない。」とビートたけしさんが言っていますが、わからないからこそ勉強するべきなんです。やりたいことが決まっている人は、いいんです。やりたいことを実現するために必要な情報を収集して思考して判断すればいいのですから。やりたいことが何かわからない人は、何の選択肢ももっていないか、選択肢が多すぎて思考停止に陥っているかのどちらかです。とにかく勉強して選択するための知識・技能という材料を増やさなければなりません。私は高校1年の時に、小説家の城山三郎さんの『素直な戦士たち』をNHKの連続ドラマで見て、小説も読みました。小学生から東大受験を目指す家庭の物語です。主人公の母親は、親の愛情として子どもが自由に育って社会に出るときにどんな職業でも選べるようにしてやりたいと考えました。その象徴的な言葉が「大蔵省にも入れるし、ルンペン(ここでは乞食の意味)にもなれる」でした。この家庭は悲劇的結末を迎えますが、興味をもった人は読んでみてください。高校入試でも大学入試でも、勉強する意味をわかってしているかどうかが、勉強の効果と効率という意味で大変重要だと思います。先人の本を読み、対話して、色々と深く考えてみてください。 

もうすぐ春ですね♪

 気象庁から昨日2月15日に北陸、関東、四国の順に「春一番」が吹いたことが発表されました。例年より14日早いそうです。年々春の訪れが早まり、桜と言えば入学式の頃のイメージが今や卒業式のイメージになりそうです。小中学校の卒業式は3月の中下旬で、高校は、ほとんどが3月1日なので、小中学校では卒業式に桜が咲いていることも多くなりました。今年は、入学式の4月9日まで桜は待ってくれるでしょうか。

 さて、「春一番」を知らない人は、いないと思いますが、何を指して「春一番」というのか定義まで知っている人はそう多くはないと思います。私も知りませんでした。「春一番」とは群馬の「空っ風」と逆で、春先の日本海周辺の低気圧に太平洋側の高気圧から吹き込む南風のことです。関東地方ではその条件として、①立春から春分までの間に、②日本海に低気圧があり、③最大風速がおおむね風力5(風速8m/s)以上の南よりの風が吹いて、昇温した場合。となっています。なお、北海道、東北、甲信、沖縄地方では春一番の発表は行われていないそうです。

 昭和のアイドル、キャンディーズのヒット曲に「春一番」がありますが、「♪雪が溶けて川になって流れていきます つくしの子がはずかしげに顔を出します もうすぐ春ですね♪」のフレーズが明るく、春が来るウキウキ感を出していました。(雪が「溶ける」は「融ける」の間違いではと思いましたが・・・) 春は「別れ」と「出会い」の季節ですので、歌も明るい曲としんみりする曲に2分されます。卒業の別れを明るく歌った曲だと、AKB48の「10年桜」と「Give me five!」が思い出されます。3年次生の皆さん、最後は笑顔でハイタッチして卒業してください。

男子家を出ずれば七人の敵あり?

 学年末考査も3日目が終わりました。お疲れ様です。あと1日です。最後まで気を抜かずに頑張ってください。
 2013年に出版されてベストセラーになった本にアドラー心理学を基にした「嫌われる勇気」があります。嫌われないために自分の意思に反しても全ての人にいい顔をするのはいいことでしょうか?孔子の言葉に「10人いて10人味方、是即ち偽善者なり。10人いて10人敵、是即ち悪人なり。5人敵5人味方、是君子なり」というものがあります。以前にも書きましたが、日本では調和を重んじ争いを好まないことから同調圧力が強く、「出る杭は打たれる」風潮があります。一方、外国では個性を重視するので、自分の意見がなく人と同じということは恥ずかしいという、日本とは逆の風潮があります。「人と違うことをして目立つ」といじめられると思って自分の意見をはっきり言わないことと、「間違う」と恥ずかしいということの気持ちの根っこは「人からどう思われるか」という点で同じだと思います。教室は「学び合い」の場であり、「間違い」からも学べることは多く、教室で間違っても恥ずかしいことではなく「みんなに気付きを与える」という雰囲気が小学校の時から授業でできているところもあると思います。「何をしても責められる社会」を風刺した「ロバと老夫婦」という漫画を紹介します。すべての人を納得させることなんかできないのだから、後悔しないためにも自分の意思を貫くのが一番ですね。ただし、必要以上に嫌われないようにすることも大事です。自分勝手が一番ということではありませんので。

※タイトルの意味は調べてみてください。なぜ、女子ではないのか、現在だとどうかも合わせて考えてみてください。

今でしょ!

 学年末考査も2日目が終わりました。「バッチリ」ですか、それとも「トホホ」でしょうか。まだ2日ありますので、頑張ってくださいね。さて、2月9日発行の「内外教育」という教育小冊子の巻末の記事に次のようなものがありましたので、読んでみてください。自分に当てはまると思いますか。

 『大学生の学びは、大学に入ってからでは遅すぎるという見方もある。高校時代に勉強しなかった学生は大学でも勉強しない。読書や部活動や交友に関しても、高校時代の生活と大学生活は関連している(「モノグラフ高校生」vol.7、ベネッセ1982年)。大学生の「資質・能力」は高校時代までに形成されたものがそのまま継続されることが、大規模な時系列調査で明らかにされている(溝上慎一編著「高校・大学・社会 学びと成長のリアル」学事出版、2023年)』

 私が以前に読んだ記事に似たようなものがあったなと思い、記録しておいたものを検索すると次のようなものがありました。

『「大学生白書2018」の「10年トランジション調査」によれば、「他者理解力」「計画実行力」「コミュニケーション・リーダーシップ力」「社会文化探究心」などの資質・能力は高校2年におけるレベルが大学1年次にも強く影響を及ぼしていることが明らかにされている。「この結果は、高校2年生の秋には、ある程度資質・能力は仕上がっていると言わざるを得ず、大学に入学してきた学生の資質・能力を、大学教育でゼロベースで育てることが難しいことを示唆している。』

 いかがですか。下線部分には、ドキっとさせられますね。もちろん、全ての人に当てはまるわけではなく、そういう傾向が強いということですが、やはり高校生のうちに学習習慣や自分なりの学習方法、そして色々なことに取り組む態度というのは、確立しておくのがよいのではないでしょうか。「まだ、本気出してないだけ」と言う言い訳がありますが、イソップの寓話に「ここがロドスだ、ここで跳べ」というのもあります。ここで、できない人間が他の場所や明日できるのかということですね。大学生でも社会人でも、必要な基礎力は変わりませんので、高校生のうちに身に付けておいたほうがよい力は、できるだけ身に付けられるように努力しましょう。