日誌

2024年1月の記事一覧

あなたの心に閻魔様

 今日、1月16日は、仏教では「閻魔(えんま)参り」または「初閻魔」「閻魔賽日(さいじつ)」というそうです。今日と7月16日は地獄の釜の蓋が開いて、亡者も責め苦から免れ、鬼も休む日とされているそうで、私は今日初めてこのことについて知り、鬼も休むというのが面白いなと思いました。閻魔大王と言えば、死者の生前の行いに対して裁判を行い、死者の魂が地獄に行くか極楽へ行くかを決定する仕事をしているわけですが、今日は閻魔様と閻魔様に仕えている者たちも仕事を休むのですね。今日と7月16日は閻魔堂にお参りすることで日頃の悪い行いを許してもらえるそうです。閻魔堂は、近いところでは太田市世良田町と伊勢崎市境平塚にあります。群馬県ではあと高崎に2か所あるだけです。世良田は近いですが、行ってみますか。閻魔大王は普段は死者の生前の行いを監視して閻魔帳と呼ばれるノートに記録するなどの仕事をしているそうです。今や完全に死語ですが、昔は先生が生徒の情報を書き込む手帳を閻魔帳と呼んでいました。閻魔帳には何がどのように書かれているのでしょうか。私は個人的に生前の行いの評価基準と地獄行と極楽行を分けるボーダーラインを知りたいですね。ただ、それを教えてしまうと悪事もこれくらいならまだ大丈夫などと考える不逞な輩が出てくるので非公開なのでしょう。嘘をつくと閻魔様に舌を引っこ抜かれるぞと言われます。「嘘も方便」と言われますが、特に嘘の善悪の判断をどうするのか知りたいですね。閻魔大王は、色々な漫画に出てきますが、四コマ漫画で死者の話をよく聞いてくれる閻魔大王の話がありました。「決めつけはよくないよね」と嘘を探しださなくちゃと焦って疑り深くなっている自分を反省していて、ほっこりしました。教師は特にそうですが、人の話を偏見を持たずに傾聴することは大事ですよね。以前のブログで敏腕営業マンは、お客さんに対して、しゃべるより聞くほうが圧倒的に多いと書きましたが、皆さんも、聞き上手な人を目指しましょう。

一息ついて、これからが大事!

 今年も共通テストが無事終わりました。試験を受けた3年次生の皆さん、お疲れさまでした。既に自己採点を終えている人も、学校でやろうとしている人も、これで終わりではありません。一喜一憂しても、すぐに第二のスタートを切る号砲が鳴るわけですから、各自の目標と様々な事情を考慮して、後悔しない出願をしてください。悩んだら先生方に相談してください。経験値とデータを駆使して、的確なアドバイスをしてもらえるはずです。一刻も早く気持ちを切り替えて、油断せずあせらず残りの期間を無理のない計画を立てて乗り切ってください。この世の出来事を評価し、価値付けるのは個々の人間です。試験で失敗があったとしても、自分の実力を過大評価して落ち込まずに、この程度は想定内と考え、「大丈夫!」とプラスの言葉をつぶやいて、次の手を打つためにすぐに動き出せる人になりたいですね。こんなはずではなかったと結果を引きずっていても、何もいい方向には行きませんので、「勝負の日までできることをやりきるぞ」と決意を新たにして、頑張ってください。 

必勝祈願、みんなガンバレ!!

 共通テスト初日、風もなく暖かくなりよかったです。夕方の雪の予報が信じられないくらいの快晴です。私は、新田義貞公を祀った生品神社に今週末の共通テストと各運動部の新人戦の必勝を祈願してから、共通テスト会場の関東学園大学に向かいました。入り口で生徒たちと挨拶を交わし、生徒たちは3年次団の先生方からチョコと激励をもらい、元気よく会場へ入っていきました。皆さん、落ち着いて普段通りの力を発揮してください。

やれることをやったら、あとは神頼み!

 明日は、いよいよ大学入学共通テストです。被災地の受験生の皆さんは大変な思いをしながら明日を迎えることになったと思いますが、無事受験会場に行って受けられることを祈っています。今日は、4時間目に恒例の共通テスト激励会が実施されました。昔は格技場でやっていましたが、寒いこととコロナやインフルエンザ感染等が心配なため昨年同様リモートで行いました。あいさつでは、昨年とほぼ同じことを話しましたが、短くしました。40年以上前に自分が共通一次試験を受けた時の数学での失敗談から、もし頭が真っ白になってしまったら、4秒吸って8秒かけて吐く深呼吸を1分間続けてくださいという話をしました。試験でも試合でも、実力を発揮するためには平常心が大事です。なんでこんな問題がわからなかったんだとならないように、落ち着くことを第一にしてください。そして、最後のツキや運を呼ぶのは、普段の地道な努力の積み重ねです。ぜひ、運を呼び込んで100%以上の力が発揮できることを祈っています。みんな切磋琢磨してきた「太東団体戦」のメンバーです。各クラスで担任の先生方からいただいた激励の言葉を胸に力を出し切って、笑顔で月曜日を迎えてください。

Open the rice cake and Luck!?

 今日は鏡開きです。皆さんの家では正月に年神様や仏様に鏡餅をお供えしましたか。お供えした餅を神仏に感謝し、また無病息災などを祈って、汁粉や雑煮などで食べるわけですが、今はどれくらいの家でされているでしょうか。私も久しくやっていません。もともとは武家で鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮などにして食し、女性は鏡台に供えた鏡餅を食したわけです。鏡餅という呼び名は、文字通り鏡に由来します。 昔の鏡は丸い形をしており、神器の一つでした。 日光を反射し太陽のように光ることから、鏡には神様が宿ると考えられ、伊勢神宮など多くの神社で鏡を御神体として祀っています。天皇家の三種の神器の一つが八咫鏡ですね。鏡餅を食べるためには、固くなった餅を金槌でたたいてほどよい大きさにする必要があります。(木槌だと厳しいです) 武家では鏡餅を刃物で切ることは切腹を連想させるため、手や木槌で割る風習がありました。同様に縁起が悪いので「切る」「割る」という言葉は避けて「開く」という言葉が使われました。鏡は円満を、開くは末広がりを意味して縁起がいいわけです。また、鏡餅を食すことを「歯固め」と言うそうで、硬いものを食べて歯を丈夫にして年神様に長寿を祈るのだそうです。鏡開きの後14、15日に、お正月飾りを燃やして、1年の無病息災や五穀豊穣を祈る火祭り「どんど焼き」が終われば、正月気分も終わりです。気持ちを引き締めなおして、新たな1年を頑張っていきましょう。ちなみにタイトルの英語は正しくありませんので、信用しないでください。

政治を知らなきゃソンする?・・・なぜ?

 今日は、追川徳信様と鈴木敦子様のお二人の県議会議員の方を2年次生の授業に迎えて、昨年に引き続き「GACHi(ガチ)高校生✕(かける)県議会議員」~政治を知らなきゃソンをする!~を実施しました。及川様と鈴木様、事務局の方には御多忙の中、大変御世話になりました。ありがとうございました。

 皆さんは、タイトルの「損をする」の意味がわかりますか? 昨年18歳で選挙権が行使できるようになりましたが、20代の有権者数と60代の有権者数を比較すると60代が1.5倍です。その上、投票率は20代が30%弱なのに60代は70%弱です。「政治家は選挙落ちればただの人」という川柳がありました。ここから志があってやりたいことがあっても、当選しなければ実現できないから、一票を入れてもらうためにどちらの年代の要望を聞こうとするかは考えてしまうと思います。そんな現実を直視すると、政治について考え、投票に行って自分たちの意思表示をしないと、若い人たちにとっては不利になることは避けられないでしょう。もっとも、少数者の利益を守るためにも議員さんは活動しているので、そんなに単純なことではありませんが。二人の議員さんに生徒からたくさんの質問が出ました。生徒の皆さんが熱心に話を聞いてくれて、質問をしてくれてよかったとお褒めの言葉をいただきました。生徒から出た質問は「議員になるためにどんな勉強をしましたか」「どこで県民の声を拾っているのですか」「議員生活で一番大切にしていることは何ですか」「議員で生活が窮屈だと思ったことは何ですか」「一番やりがいを感じた仕事は何ですか」「議員になろうと思ったきっかけは何ですか。いつ頃なろうと思いましたか」「政治や政党に関する情報はどこで見ればいいですか」「一番大変だったことは何ですか」などです。こうした質問への回答で、根底にあるのは「地域のため」「本当に困っている人のため」に県議として要望が通せるように頑張っているということでした。予算がつけてもらえないと、ほとんどの要望は叶えられませんから。県議会の提案で、学校では、全ての県立高校の普通教室へエアコンが設置され、トイレの洋式化が進んでいます。追川議員のお話で印象に残ったのは、自宅近くのコンビニで高校生に「議員さんですよね」と話しかけられ、「自分も議員になって日本の政治をよくしたい」(実際にはもっと過激な言葉でしたが)と熱く語られたということで、高校生で高い志をもっていて感心したという話でした。「人はパンのみにて生きるにあらず」と言いますが、どんな仕事につくとしても、自分のためだけにする仕事というのはないので、そこには何かしら志がほしいですね。

目標達成のためのシンプルな実践理論

 令和6年最初のつぶやきです。皆さんは、どのような冬休みを過ごしたでしょうか。昨年は元旦に金山の上で初日の出を拝んでブログを書きましたが、今年は行けなくて残念でした。その代わりに16代校長の上田先生が初日の出の写真を送ってくれました。

 今日は第3学期の始業式がありました。2学期の終業式の時に、コロナ禍が収束した今後は、また校歌を大きな声で歌えるようになってくださいとお願いしました。ただ、それだけでは弱いなと考えて、年末年始に活動していた運動部に「大きな声で歌って他の生徒を牽引してほしい」とお願いしました。そして、更に校長が率先垂範すべきだろうと考え、今日の校歌斉唱の前に壇上で校歌をアカペラで三行歌わせてもらいました。少しは気持ちが届いたでしょうか。卒業式では、大きな声が体育館に響くことを期待しています。

 始業式の式辞では、次のような話をしました。一言で言えば、目標を達成するためにしてほしいことです。「今日の私のネクタイは何色だかわかりますか。」と胸を隠して問いかけ、「人間は意識して見ていないと視界に入っていても見えていないことが多いです。皆さんは、1年の最初や年度の最初に勉強や部活動その他で目標を立てることが多いと思いますが、それを常に意識しているでしょうか。以前にも話をし、ブログでも書いていますが最後にもう一度話をします。目標ややるべきことを普段から意識することの重要性についてです。」

 そしてハーバード大学での研究「目標を達成できないのはなぜか」を取り上げ、「目標を達成できなかった人は、なぜ目標を達成できなかったかわかりますか。」と問いかけました。答えは、いたってシンプルでばかばかしいのですが、「目標を覚えていなかった」からです。せっかく立てた目標を意識していなかったからです。と話しました。

 なぜ、目標を意識することが重要なのか、どうすれば意識できるのかについて説明しました。強く念じれば、その通りに体が動くことをイデオモーター(観念運動)と呼んでいます。これは無意識の作用で、夢や目標を紙に書き出し、机の前に貼って眺めると、脳が自然と準備を始めるのです。紙に書いた目標を何度も見返すことにより、脳の中の潜在意識に刷り込まれます。その結果、目標を達成するために必要な情報が入ってきやすく(=敏感になる)なり、目標達成へ向けた行動を習慣づけやすくなるのです。これは仕事でも同じで、一ヶ月、1年の仕事を頭に入れておき、少し手を付けておくと、無意識に頭の中で準備しはじめるので普段の生活の中で関係するものに気付くようになり、準備に役立ちます。昨年と今年の2年次1組の生徒の皆さんは、校長室清掃時に私の机の周りに色々な言葉が貼ってあるのを見たことと思います。校歌も目の前に貼ってあります。毎日目にすることで心に深く刻まれていくのです。そして、同様に覚えておきたい言葉を記録しておき、後で見返すことで心に刻んでいきます。

 ですから、夢が実現しない原因は、「言語化」できていないことです。言語化のメリットを最大限に生かす方法は、「夢や目標を公言する」こと。古代より言葉には「言霊」が宿り、発した言葉通りの結果をもたらす力があると信じられてきました。自分が発した言葉は、相手に届くだけでなく自分にも返ってくるのです。夢や目標を公言することの有効性は脳科学的にも明らかになっています。そして、紙に書くことで目標が目に見えるものなり、より有効性が高まります。目標はできるだけ具体的であるほうがいいです。「総体でベスト4」という目標は、一見よさそうですが、そのために具体的に何をするのかということを言語化し、整理しないと動けません。

 目標達成のポイントは、「ワクワクする目標をつくる」「一歩を踏み出す勇気をもつ」「目標や夢を公言する」です。これらの根底にあるのは「主体的に行動することの大切さ」です。具体的な目標を立てて、実現に向かって一歩を踏み出してください。応援しています。