日誌

2023年11月の記事一覧

修学旅行2日目

 今日は、午前中が広島での平和学習、午後は大阪の海遊館での見学です。広島平和記念公園では、全員がガイドさんの説明に真剣に耳を傾けていました。原爆資料館の混雑ぶりには閉口しましたが、沢山の外国人の方が熱心に見学している姿を見て、有り難いと思いました。日本史・世界史・地理が必修だった昔と違い、理系の生徒は日本史を履修しない人がほとんどですので、大学までも含めて原爆について学ぶのは、これが最後かもしれません。ですから、今日学んだことは、しっかり心に刻んでおいてほしいと思います。教科書には書いていないこともガイドさんが熱心に説明してくださっていました。原爆や戦争の悲惨さだけでなく、歴史について「なぜ?」と問うことを忘れずに自分の頭で考えることを大切にしてください。さて、海遊館見学では、水棲動物の生態系を、道頓堀散策では大阪の食文化を学びましたが、明日のUSJでは何を学ぶのでしょうか?経済と文化について、考えてみてください。

  

修学旅行初日

 本日から三泊四日で、広島・大阪・京都に修学旅行です。午前6時前に本校を出発し、無事、熊谷駅から広島に向けて新幹線に乗車しました。広島までは新幹線とは言え道中は長く、お尻が痛いのを紛らわしながらの4時間弱でした。広島到着後フェリーで宮島に渡りました。風が強く、広島の降水確率は90%でしたが、雨は降っていなかったので何とか天気がもってくれることを祈っていました。各クラスごとに大鳥居をバックに集合写真を無事撮ることができ、ほっとしました。観光地慣れしている鹿が、写真屋さんの誘導で写真の真ん中でポーズをし、お手までする姿に生徒たちから歓声が起き、笑顔で写真を撮ることができました。ガイドさんに案内されて厳島神社を見学しました。見学後、土産物屋を回っている途中で雨が降ってきて、バスに移動している時にかなり雨脚が強まったため、けっこう濡れてしまいました。明日以降は晴れるようですので、よかったです。ホテルでは、夕食時に旅行中に誕生日を迎える生徒3人にサプライズのお祝いをしました。プレゼントとハッピーバースデーの歌が全員から贈られ、生徒は照れながらも嬉しそうでした。食後から行われた健康相談には、一人も生徒は訪れず、初日を無事終えることができました。

 

 

永字八法

 今日、11月2日は、「いい(11)もじ(02)」(いい文字)と読む語呂合わせから書道の日・習字の日だそうです。多くの人に文字を書くことに親しみを持ってもらい、手書きで文字を書くことの大切さを伝えていきたいとの願いを込めて制定されたそうです。

 小学校の先生は、鉛筆の持ち方から硬筆・習字と教える中で、苦労されていると思います。高校生を見ても、正しく筆記用具を持てていない生徒を授業参観でたくさん見かけます。上手な字を書く、早く字を書くためには正しく持たなければ無理です。小学校の頃に習字の塾に行っていた経験がある人も少なくないのではと思います。書道というと大げさな感じがして、「書くことで文字の美しさを表そうとする東洋の造形芸術である」なんて聞くと、更にハードルが上がりますね。2009年に中国の書道が、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。文字は始め実用として生まれましたが、文化の進展につれ絵画と同じように芸術的な価値が見出されるようになりました。

 私は以前に漫画の話で、今は本当に様々なジャンルの漫画があり、「こんなものまでというものもありますよ」と紹介しました。書道の漫画はもちろん、フォントをテーマにした漫画まであります。高校の書道部を描いた『とめはねっ!』は、大変おもしろく勉強にもなりますので、書道に興味がない人にもぜひ読んでみてもらいたい漫画です。

 スマホの普及や学校現場での1人1台端末が進んで、更に文字を手書きする時間が減っています。文字を書くことが減ると、どんなデメリットがあるのでしょうか。文字を書くことの効用は「脳の活性化、集中力の養成、ストレス解消」です。何度も紙に書くことで記憶に残りやすくなり、覚えることが必要な暗記の際には効率的といえます。 (タイプによって異なりますが) 指先を動かすことで、効果的に脳を刺激します。指先を動かすためには、かなり繊細に脳から司令を出す必要があり、脳の神経細胞であるニューロンの連結が促進される、という仕組みになっているのです。それと、これはワープロでも同じですが、”文字を書く”ということは、情報を整理しさらに再構築することが必要なため、より脳を刺激することになります。また、目の前にある物理的な「紙」と「ペン」に向き合うことで集中力を養うことができます。書くという作業に集中することより、ストレスから離れるとともに、自分の気持ちや思いを紙に書き出すことでモヤモヤを吐き出すことができ、気持ちを落ち着かせることができます。

 私は、小学校の時に硬筆も習字もたくさん練習しました(させられた)ので、「書」についての関心は人並み以上にあります。書くことも得意なので、それは仕事以外のことでも役立っています。私が社会人になったころ、ワープロやパソコンが仕事で本格的に使われるようになりました。最初は手書きだった授業プリントもワープロで作るようになり、ICT機器の活用が進んだ現在では、プロジェクタで黒板に投影することも多くなり、手書きで板書することが昔よりかなり減っているのではないでしょうか。皆さんは、まだノートは手書きでしょうが、将来キーボ―ドで打ち込む日がくるかもしれません。ただ、文字を書く感覚というのは上記で述べたとおり大事だと思いますので、今はなるべく意識して書くことを多くしてください。未来は、音声入力はもちろん頭で考えたことが文章入力できるようになり、書くことが激減するかもしれないのですから。

※タイトルの「永字八法」の意味は、わからなかったら調べてください。そのほうが頭に残ります。

41回目の「清きいのち」の集い

 今日、本校は41回目の開校記念日を迎え、午後に記念式典を挙行しました。記念講演では第27期生の中島様を迎え、「好きを見つけて幸せに~研究者として伝えたいこと~」という演題で、高校~大学~大学院~会社において自分がどう過ごしてきたかを振り返り、本校生徒に「幸せ」について考えさせてくださいました。久しぶりに全校生徒が体育館に集まり、吹奏楽部の伴奏で校歌も歌うことができて、よかったです。

 また、今日は多くの都道府県や市町村で、「教育の日」に定められ、11月1日から7日までを「教育週間」としている県もあります。この1週間に、教育・文化に関する行事を集中的に実施し、我が国の教育・文化に関して、広く関心と理解を深めてもらい、その充実・振興を図ることを目的として、昭和34年から毎年開催されています。18の都道府県で「教育の日」や「教育週間」が定められていて、関東では、茨城県・群馬県・埼玉県で定められています。今までも現在の教育問題について書いてきましたが、本当に小学校が「待ったなし」の状況になっているようです。経済も大切ですが、教育がだめになると未来に大きな負債を抱えることになりますので、この機会に皆さんによくよく考えてほしいと思います。