日誌

2022年11月の記事一覧

暖かいって有難い

 寒くなってくると、太陽の有難みをひしひしと感じますね。今日は暖かくなりましたが、明日は、かなり寒くなるそうなので、しっかり防寒対策をしたほうが良さそうです。太陽は生命の源なので、太陽を崇拝している国は世界にたくさんありますが、日本のように国名・国旗とも太陽が入っている国はありません。「お日様」「お天道様」は太陽を敬って言う言葉ですね。「こんにちは」「さようなら」という挨拶にも、太陽が関係しています。もともとは「こんにちは」は、「今日は、お元気ですか」が省略されたもので、「今日」は古くは太陽の意味で、太陽のことを「今日様」と呼ぶ地方はたくさんあるそうです。意味は「あなたは、太陽のエネルギーのおかげで生きている体だということをよく知って太陽さんと一緒に明るく生きていますか」という意味の確認の挨拶だそうです。そして、「はい、元気です」の後の「さようなら」は、「さようなら(ば)、ごきげんよう」が省略されたもので「そのようならば(太陽さんと一緒に元気に生活しているならば)、ご気分がよろしいでしょう」という意味だそうです。太陽がなければ、私たちは生きていられませんので、感謝の念を心の隅に置いて過ごしましょう。

言いにくい日?

 今日11月29日は、いい肉の日ですね。なんてわかりやすいんでしょう。肉を食べてもらうために、飲食業界も色々とサービスを凝らしているようですね。皆さんは、今日どんな肉料理を食べるのでしょぅか。先日、水問題が世界で深刻になっているということを書きましたが、それと密接に関係して小麦やとうもろこしなど飼料問題があります。鶏・豚・牛などを育てるためには、飼料と水が必要です。飼料を作るためには、肥料と水が必要です。1キロの肉や飼料を作るのにどれくらい水が必要かは、以前にブログで書きました。ロシアのウクライナ侵攻によって、コロナや温暖化による被害に追い打ちをかけるようにロシアとウクライナ関連の輸出品の停滞で世界の経済は大打撃を受けています。光熱費や食費が上がっていることは、知っていると思いますが、本当に深刻な状況になるのはこれからだと言われています。日本は、先進国の中でも特に食糧自給率が低いと言われ、日本の食糧に関する安全保障問題は、現代社会や政治経済などで学びましたよね。
 戦後直後(1946)の日本の食料自給率は88%でしたが、高度経済成長期の1965年度に73%の水準を記録して以降、緩やかに下がり始め、2000年度以降は40%前後でほぼ横ばいに推移しています。海外では、カナダ264%、オーストラリア224%、アメリカ130%、フランス127%(2013年度、農水省試算)などとなっており、日本との差は歴然としています。ただ、これらの数字は「カロリーベース」によるもので、主要先進国をはじめとする国際標準の算出方法は、「生産額ベース」です。これに基づけば、日本の食料自給率は66%(2018)です。先述した各国の自給率は生産額ベースでは、カナダは121%、オーストラリア128%、アメリカ92%、フランス83%。、イタリア80%、ドイツとスイスが70%。イギリス58%です(いずれも農水省試算、2009年)。日本の数字は低いですが、カロリーベースに比べたら、かなりましですね。

 昔、「統計でウソをつく法」という本を読んだことがありましたが、数字のトリックは資料の読み取りという形で入試問題でも出ます。わかりやすい例をあげると、ある小学校で好きな料理のアンケートをとったところ寿司とハンバーグが50%で同率でした。「えっ?カレーライスは?」という問題ではありません。この小学校の児童は2人しかいなかったのです。数字やグラフなどで、人々を欺こうとすることは、国家・民間を問わず行われてきました。皆さんも騙されないように気をつけましょう。いい肉の日から、話が勉強みたいな内容になってしまいましたが、肉が食べられることに感謝し、世界の課題について関心をもってくれればと思います。

勝負の難しさ

 Wカップのコスタリカ戦は、まさかの敗北になりました。Wカップに出場しているチームは、どこも油断できないと言ってしまえばそれまでですが、「せっかくドイツに勝ったのに…」と正直落胆した人も多かったと思います。コスタリカが、守りを固めて前半が0-0で終了した時、私は嫌な感じがしていましたが、シュート数と勝敗が大きく食い違う試合となりました。私は「鎌倉殿の13人」をテレビで見ながら、ネットでコスタリカ戦を見ていましたが、1点入れられてから試合終了のホイッスルが鳴るまで複雑な気持ちで見ていました。スペインに0-7で負けたチームの背水の陣の気持ちに対して、ドイツに勝って「勝って兜の緒を締めよ」という気持ちで臨んでいたはずですが、どこかに「絶対勝つ!」ではなく「引き分けでもいいか」という気持ちが潜んでいたのかもしれません。

1次リーグE組は、混戦となり面白くなったとも言えますが、最終的には日本に突破してほしいと思います。ぜひ、次の試合はまた大番狂わせを見せてほしいですね。

 私の友達にC判定の第一志望校に合格して、A判定の第三志望校に落ちてしまった人がいますが、私大と国公立の二次の問題は、それぞれ特色がありますので対策を立てて勉強しなければなりません。自分との相性もあれば、その年の傾向もあります。特に難関校になればなるほど、ちょっとしたミスが明暗を分けます。3年生の皆さん、合格目指して最後まで焦らず、油断せず自分にできることをやりきってください。

Wカップから仕事考

 今、サッカーワールドカップが、とんでもなく盛り上がっていますが、コスタリカ戦の視聴率(ネットで見る人が多いですかね?)は、日曜日なのですごいかもしれませんね。皆さんは、期末テストの勉強で、それどころじゃないかもしれませんが。今回、試合での勝利とは別に話題になっているのが、日本の選手とサポーターのマナーの良さです。以前から外国のマスコミに取り上げられていましたが、ロッカールームのきれいさと、スタジアムのゴミ拾いをしている姿が報道され、話題になっています。日本人としては、外国人ほど驚かないと思いますが、それは、児童・生徒が学校の清掃をするお国柄だからでしょう。それは、自治体の清掃活動に繋がっています。
 ただ、そうした慈善行為が、清掃員の仕事を奪っているという声もあります。これについては、ボランティアで行ったことが、誰かの仕事を奪うことになるのでやらないほうが良いということになりますが、ダメなら予め言ってもらえば済むことではないでしょうか。しかし、インドのチャイのカップの話では、飲んだ後の陶器のカップは叩きつけて壊すのがマナーだそうで、日本人ならお店に返しますよね。ところが、そうすると激怒されるそうです。大事にしていると陶器職人の仕事がなくなるからだそうで、日本の常識は、世界の常識ではないのですね。郷に入っては郷に従えと言いますが、外国旅行するときは現地の習慣とか考え方とか、よく調べたほうがいいですね。皆さんは、どう思いましたか。よかれと思ってやったことで、迷惑がられたり、怒られたりしたら割に合わないですね。

 ちなみに、世界史で勉強したと思いますが、19世紀初期に産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こしたラッダイト運動と呼ばれる機械破壊運動が起こりました。仕事というものは、文明の進歩とともに淘汰されるものがあれば、新しいものが生まれます。極端なことを言えば、虫歯や歯槽膿漏を完全に予防する薬が開発されれば、歯医者さんは、ほぼ失業してしまいますね(矯正歯科は大丈夫)。職業は、現在3万以上あると言われますが、何かしら人の役にたって、報酬がもらえるなら、それは仕事といってよいと思うので、無くなる仕事がある一方で、今後も様々な仕事が生まれてくることでしょう。何十年後、世界にはどんな仕事があって、皆さんはどんな仕事をしているのでしょうか。

 

ガンバレニッポン!頑張れ受験生!

 日本が勝ちましたね。私は、サッカーのワールドカップ1次リーグE組で、日本がドイツに2ー1で勝つという希望的予想をしていましたが、朝のテレビ番組で、ドイツ人関係者へのインタビューでは、全員がドイツの勝利を予想していました。それだけに、日本の逆転勝ちは痛快でした。ジャイアントキリング(大番狂わせ)と言われていますが、本当にそうかな?と思います。前半PKの1点だけで抑えたから逆転ができたのではないでしょうか。アルゼンチンにサウジアラビアが勝ったのも大きなニュースになりましたが、日本には判官贔屓(ほうがんびいき)という言葉があるとおり、弱い方を応援したくなる気持ちがわかりますね。スラムダンクという漫画で、インターハイで湘北高校が山王工業高校を追い詰めていったときに、湘北への応援が増えて、観客が「ここまで来たら歴史が変わる瞬間を見たいですよ」と言っていたのが思い出されます。 

「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。」と松下幸之助さんは、言っています。エジソンも「諦めたらイカン!」という意味の同様の言葉を言っていますが、スラムダンクで湘北の顧問の安西先生が三井に言った「あきらめたら、そこで試合終了だよ」という言葉も有名ですね。

3年生の皆さん、受験勉強もこれからが正念場です。最後まで諦めずに頑張ってください。

マラソン大会無事終了に感謝

 小春日和の好天の下、マラソン大会が無事終了しました。暑いくらいになりましたが、明日の雨を予想させる飛行機雲が、青い空にきれいに2本描かれていました。大きな事故や怪我等もなく、全員が完走することができました。走路で、安全に配慮していただいた係の先生方、本日走ることができずに、補助作業を手伝ってくれた生徒の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。ゴールした生徒に笑顔が多くみられたのが、大変うれしく、印象的でした。走り終えて、閉会式の時には、「終わった~」という達成感のある表情が多く、和やかな雰囲気が感じられました。入賞した生徒の皆さん、おめでとうございます。クラス対抗では、6位内に1年生が4クラス入り、1年生頑張ったなあと思いました。3年生は、最初で最後のマラソン大会でしたが、どんな感想をもったでしょうか。今年度の体育的行事は、これで全て終わりました。気が付けば、もう期末考査1週間前です。マラソン大会同様、頑張ってくれることを期待します。

苦中楽あり

 先日、日本教育新聞の書評欄に「受験勉強で君は史上最高の自分になる」(宝島社)という本を見つけました。受験勉強というと、「暗い」「辛い」「忍耐」などのネガティブなイメージが強いのかもしれませんが、皆さんはこの本のポジティブなタイトルを見て「読んでみたい!」という気分になりませんでしたか。書評で概要は読みましたが、面白そうだったので実際に書店で中身を確かめてから買って読もうと思います。皆さんは、勉強だけに限らず何かに打ち込んでいて、自分が覚醒していく感じにとらわれたことは、ありませんか。勉強でも運動でも音楽や美術でも、自分が一皮むけたと感じたことが。それは、ランナーズハイと同じで一生懸命に打ち込んだ人にしか味わえないものなのかもしれません。適当に取り組んでいる人には、一生訪れない感覚なのでしょう。何か新しいことを身に付けようと努力するとき、どこまで頑張れるか。この頑張れる力というのが、社会に出て求められます。

 明日はマラソン大会ですね。これまで、皆さんは体育の時間にマラソン大会の練習をしてきましたね。苦しくて嫌だと思っていた人も多いかもしれません。ただ、マラソンは人生に例えられたりするように、自分のペースで自分の意志で負荷を決めて、走るものです。楽は、苦があって初めてわかるものだと思います。これからの人生で肉体的精神的に辛いことが全くないなんてことはありません。マラソンという学校行事から、皆さんは何を学ぶのか、どんな力をつけることを期待されているのか、考えてみてください。今回、諸事情で走ることができない人も少なくないと思います。越塚さんの講演会の中でお話をいただいた佐藤さんのように走りたくても走れない人も、世の中にはたくさんいます。走れることは、当たり前のことではないことに気づき、マラソン大会では走れる人も走れない人も自分にできることをしっかりやってください。 

クレインサンダーズ

 本日は、前橋で開催された県高等学校PTA指導者研究集会に出かけてきました。記念講演で、群馬クレインサンダーズ社長の阿久澤毅氏から「群馬クレインサンダーズとの出会い」という演題でお話を聴きました。阿久澤氏は、高校野球で選手、監督として活躍された方で、前半は、御自分の半生について、後半は、クレインサンダーズとBリーグの広報的内容でしたが、色々な活動をしているということがわかりました。最後に迫力ある試合が大きなスクリーンで見られてよかったです。私は昔バスケットボールをしていて、二人の子どものミニバスにも6年間つきあいました。好きなのでTV観戦もするし、実際に見に行ったこともあります。JリーグやVリーグと同様、Bリーグも地域密着型のスポーツとして、発展してくれればと願います。鶴と雷という群馬をよく表すものからつけた「クレインサンダーズ」は、クレインとサンダーの対比が印象深く、優雅さと力強さが同居したいい名前だと思いますが、かかあと雷だったらどうなっていたでしょうね。奥さんを「山の神」とも言いますから、「マウンテンゴッドサンダーズ」ですかね。敵をひれ伏せられるような、すごく強くてかっこいい名前だと思いませんか?

マナーと避難能力アップ

 今日は、登校時にマナーアップ運動が、6限終了後に地震によって火災が発生したという想定で避難訓練が実施されました。マナーアップ運動は、先日に全県下で実施されましたが、本校は創立40周年記念式典があった関係で、今日になりました。冷たい風が吹く中で生徒たちと挨拶を交わしながら交通ルールが守られているか観察しました。御協力いただきました保護者の皆様、寒い中早朝からありがとうございました。

 避難訓練は、緊急放送の不具合が判明し、違った意味で訓練を実施した甲斐がありました。現在、コロナ感染予防のために全員がマスクをしているので、ハンカチで口を押える必要がないのは、怪我の功名といったところでしょうか。ただ、訓練はあくまで訓練ですので、実際に地震や火災に巻き込まれたときに、どれだけ冷静に周囲の状況を把握し、迅速に動けるかが、生死をわけます。先日、韓国で起こった圧死事件の件でも書きましたが、危機を察知するアンテナを高くし、いち早く避難できるようにしましょう。

電池から水へ

 今日11月11日は、何の日でしょうか?調べたら70以上ありました。1ばかり並ぶので覚えやすいから何かこじつけて記念日にしたいのでしょうね。煙突の日や箸の日、ポッキー&プリッツの日などは、その形状から予想がつきますが、「電池の日」はどうでしょう?私は、昔この理由を聞いて忘れられずにいます。11月11日を漢字で書くと「十一月十一日」になります。もうピンときましたか?そう、プラスマイナスプラスマイナスと読めるからです。漢字文化と西洋文化が共存している国だから、制定できた日ですね。電池のおかげで、私たちの生活は随分と便利になっています。電気器具がコードなしで持ち運べるようになりました。電気で動くものが、全部コードがついていたらと想像すると、うんざりしませんか?太陽電池1個で、家中の電気がまかなえる時代が早くきてほしいですね。ソーラーパネルは色々と問題があるようですので、政治的技術的問題をクリアしたエネルギー発生装置を早く開発してもらいたいです。水資源の豊かな日本に住んでいると、実感できませんが、温暖化の影響?で大陸の大河川が、干上がっています。一方で氷河が融けて水位が上昇して国土が狭くなったり、海岸線が侵食されたりして困っている人たちがいます。昔、NHKスペシャルの「水の世紀」という番組を授業で使ったことがありました。21世紀は、石油などのエネルギー資源ではなく、水資源の争奪で戦争が起こるかもしれません。水がなければ、人間は生きていけませんからね。海水を真水に変える装置も多く開発されていますが、それを動かすエネルギー問題と環境問題が行く手に立ち塞がっています。がんばれ!世界の科学者たち!