日誌

2022年11月の記事一覧

苦中楽あり

 先日、日本教育新聞の書評欄に「受験勉強で君は史上最高の自分になる」(宝島社)という本を見つけました。受験勉強というと、「暗い」「辛い」「忍耐」などのネガティブなイメージが強いのかもしれませんが、皆さんはこの本のポジティブなタイトルを見て「読んでみたい!」という気分になりませんでしたか。書評で概要は読みましたが、面白そうだったので実際に書店で中身を確かめてから買って読もうと思います。皆さんは、勉強だけに限らず何かに打ち込んでいて、自分が覚醒していく感じにとらわれたことは、ありませんか。勉強でも運動でも音楽や美術でも、自分が一皮むけたと感じたことが。それは、ランナーズハイと同じで一生懸命に打ち込んだ人にしか味わえないものなのかもしれません。適当に取り組んでいる人には、一生訪れない感覚なのでしょう。何か新しいことを身に付けようと努力するとき、どこまで頑張れるか。この頑張れる力というのが、社会に出て求められます。

 明日はマラソン大会ですね。これまで、皆さんは体育の時間にマラソン大会の練習をしてきましたね。苦しくて嫌だと思っていた人も多いかもしれません。ただ、マラソンは人生に例えられたりするように、自分のペースで自分の意志で負荷を決めて、走るものです。楽は、苦があって初めてわかるものだと思います。これからの人生で肉体的精神的に辛いことが全くないなんてことはありません。マラソンという学校行事から、皆さんは何を学ぶのか、どんな力をつけることを期待されているのか、考えてみてください。今回、諸事情で走ることができない人も少なくないと思います。越塚さんの講演会の中でお話をいただいた佐藤さんのように走りたくても走れない人も、世の中にはたくさんいます。走れることは、当たり前のことではないことに気づき、マラソン大会では走れる人も走れない人も自分にできることをしっかりやってください。 

クールイースト

 11月18日は、ミッキーマウスとミニーマウスの誕生日です。正確には、『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビューした日ですが、東京ディズニーリゾートの公式サイトでも二人の誕生日と紹介されています。私はTDLとTDSには、ほぼ子連れで合計30回以上行ったと思いますが、とにかく疲れるの一語に尽きますね。

 さて、TDLとTDSには、たくさんのキャラクターがいますが、調べたら、好きなキャラクターを高校生女子に尋ねるアンケートでは、スヌーピー、ハローキテ ィ、ミッキーマウスの順で、大人の女性では、スヌーピー、くまのプーさん、ミッフィーでした。それほど、調査母集団が多いわけではないので正確さに欠けるかもしれませんが、意外だったのは、どのアンケートでも、ミニーマウスが10位内に入っていなかったことですね。日本のハローキティを始めとするサンリオのキャラクターは、外国でも人気ですが、とにかくこの手のキャラクターの多さでは、日本は世界一でしょうね。ゆるキャラが全国の自治体にいる国なんてないです。私は、ぐんまちゃんとふっかちゃんが好きなので、ラインスタンプも持っています。太田の「おおたん」もかわいいですが、ラインスタンプに「お疲れ様」「帰ります」がないのが残念です。「かわいい」ものがもてはやされる文化の日本ですが、「かわいい」という言葉は、海外で通じるようになっています。日本には、「ドラえもん」「ピカチュウ」「マリオ」「アンパンマン」「トトロ」など世界的キャラクターがたくさんいます。日本人の感性が、キャラクターによく表れています。

「クールジャパン」という言葉がありましたが、日本人が作り出した数多のキャラクターは、間違いなく日本が誇るべき魅力の一つですね。本校でも40周年記念で何かキャラ作りますか?

クレインサンダーズ

 本日は、前橋で開催された県高等学校PTA指導者研究集会に出かけてきました。記念講演で、群馬クレインサンダーズ社長の阿久澤毅氏から「群馬クレインサンダーズとの出会い」という演題でお話を聴きました。阿久澤氏は、高校野球で選手、監督として活躍された方で、前半は、御自分の半生について、後半は、クレインサンダーズとBリーグの広報的内容でしたが、色々な活動をしているということがわかりました。最後に迫力ある試合が大きなスクリーンで見られてよかったです。私は昔バスケットボールをしていて、二人の子どものミニバスにも6年間つきあいました。好きなのでTV観戦もするし、実際に見に行ったこともあります。JリーグやVリーグと同様、Bリーグも地域密着型のスポーツとして、発展してくれればと願います。鶴と雷という群馬をよく表すものからつけた「クレインサンダーズ」は、クレインとサンダーの対比が印象深く、優雅さと力強さが同居したいい名前だと思いますが、かかあと雷だったらどうなっていたでしょうね。奥さんを「山の神」とも言いますから、「マウンテンゴッドサンダーズ」ですかね。敵をひれ伏せられるような、すごく強くてかっこいい名前だと思いませんか?

マナーと避難能力アップ

 今日は、登校時にマナーアップ運動が、6限終了後に地震によって火災が発生したという想定で避難訓練が実施されました。マナーアップ運動は、先日に全県下で実施されましたが、本校は創立40周年記念式典があった関係で、今日になりました。冷たい風が吹く中で生徒たちと挨拶を交わしながら交通ルールが守られているか観察しました。御協力いただきました保護者の皆様、寒い中早朝からありがとうございました。

 避難訓練は、緊急放送の不具合が判明し、違った意味で訓練を実施した甲斐がありました。現在、コロナ感染予防のために全員がマスクをしているので、ハンカチで口を押える必要がないのは、怪我の功名といったところでしょうか。ただ、訓練はあくまで訓練ですので、実際に地震や火災に巻き込まれたときに、どれだけ冷静に周囲の状況を把握し、迅速に動けるかが、生死をわけます。先日、韓国で起こった圧死事件の件でも書きましたが、危機を察知するアンテナを高くし、いち早く避難できるようにしましょう。

清きいのち これからも

 本日、無事本校の創立40周年記念式典を開催できました。本日まで長期間に渡り準備に御尽力いただきました、先生方、青藍同窓会の皆様、PTA本部役員の皆様には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。生徒の皆さんも、式典と講演会に立派な態度で臨めました。ありがとうございました。皆さんの先輩の越塚さんのお話は、どうでしたか?80分間、気をそらす暇など与えない、プロの話術と皆さんのために時間をかけて用意していただいた内容が素晴らしかったですね。心に刺さる言葉がたくさんありましたか?来年の新入生にもオリエンテーションで聞かせたいと思いました。越塚さんと電話で話していただいた重度の障害をもちながら起業した佐藤さんのお話は、どうでしたか?難しいかもしれませんが、ぜひ、嫉妬心を捨てて自分を好きになる努力をしてみてください。ポジティブで自分に自信をもっている人が多い欧米人から見ると、「努力しなければ自分を好きになれないの?」と不思議に思われるのでしょうが、自己肯定感が低いのが日本人の特徴ですので開き直っていきましょう。

関連して仕事についての話を二つ紹介します。

 結局、成功するためには何が必要かと考えてみると、自分が夢中になれることを仕事にするか、与えられた仕事に夢中になるか、しかない。大半の人は人間の能力を頭の善し悪しだと考えてしまいがちですが、そんなことは全然関係がない。私が思うに能力とは、目標を達成するために「情熱を持続させる力」なんです。林野宏(クレディセゾン社長)

 好きな仕事に就くのは難しい。だが、本当に難しいのは、誰にも注目されなくても、好きな仕事をこつこつとやり続けていくことではないだろうか。そして、世の中とは実はそんな人々の努力と汗で成り立っていると言っても過言ではないと思う。最近の教育改革では、グローバル人材の育成が急務となり、優れた才能や能力のある人間を伸ばす教育、社会的リーダーを育成する教育が求められている。それはそれで間違いではない。けれども誰しもがリーダーになれるわけではないし、そして、それでも人間は生きていかなければならない。グローバル化の行き着く先は、おそらく弱肉強食の世界だろう。だが、社会の片隅でまっすぐに生きる人々のほんのわずかな誇りと矜持が大事にされる社会であってほしい。そんな子どもたちが育ってほしい。「どこかでだれかが見ていてくれる」福本清三(斬られ役)

今日の講演会を聴いて、生徒の皆さんは、どんなことを感じ、考えましたか?

下の写真は、本日寄贈された4期生の石原様の益子焼の作品です。事務室前の職員玄関に飾られていますので、ぜひ見にきてください。「片口から一人ひとりの器に注がれる青藍のパワーで夢を実現させ、美しく輝く人になって欲しいという願いを込めました。」とのメッセージがあります。