日誌

2023年4月の記事一覧

主体的に高校生活に取り組む態度「A」

 今日は、対面式と部活動紹介、体育祭の団色決めがありました。体育館に全校生徒が集まったのは3年ぶりです。幸せな光景でした。私が高校1年生で対面式での洗礼を受けたのは、45年前のことでしたが、上級生に圧迫されて入場したのを覚えています。太東では、優しく面倒見のよい先輩が、入場と退場時に花道を通る1年次生に温かい拍手を送ってくれました。部活動紹介では、凝った動画による紹介やステージ上での部員による紹介、ステージ下でのパフォーマンスなど、盛りだくさんで、1年次生だけでなく、上級生も楽しんでいました。吹奏楽部の演奏からチアリーディング部の締めのパフォーマンスまで、長時間に渡りましたが、中身が濃く短く感じました。ボクシング部の練習風景やフラダンス同好会のダンス、少林寺拳法部の演舞、チアリーディング部のパフォーマンスはなかなか間近で見る機会はないので、1年次生は「高校ってすごい!」と思って見ていたと思います。体育祭は、1年次生から3年次生をクラスごとに立て割りにして6団作り、6団での対抗戦になります。3年次の各クラスから一人ずつ団長が選ばれ、団色決めを行い、必勝表明をし気勢をあげました。きっと盛り上げてくれることでしょう。

 高校は小・中学校と違って生徒数が多いので、色々なことに興味をもって、チャレンジすれば、必ず自分と趣味の合う友達、気が合う友達が見つかるはずです。体育祭を手伝ってくれる有志を募っていましたが、自分から動くことで得られるものも多くなります。ぜひ積極的に参加してください。部活動では、2足の草鞋を履いている人も多いので、時間を有効に使って勉強以外にも打ち込める好きなものを見つけてください。それが勉強にもいい影響を与えて相乗効果を得ることができます。高校生活を充実したものにするために、ぜひ主体的に取り組んでくれることを期待します。

校歌「清きいのち」

 今日は、1年次生のオリエンテーション2日目です。今日は校歌指導がありました。1番の練習をしていましたが、1年次生の皆さんはどんな感想をもったでしょうか。音楽の授業で、2番3番もしっかり練習すると思いますが、歌詞の意味も理解した上で、歌えるようになってほしいと思います。入学式では有志の生徒36人の混成四部合唱による校歌披露がありましたが、美しい校歌だなと感じてくれたでしょうか。本校のウェブページの学校概要の中に校歌があり生徒有志が歌っている音源と楽譜があります。新入生には、入学前に国英数の課題が出されていましたが、「校歌を歌えるようにしておく」という課題を出しておけばよかったと後悔しています。昨年、考えていたのに失念していました。

 男子校の校歌は、テンポよく勢いのあるものが多いのですが、共学校の本校は女性の声のよさがでるような曲調になっていると思います。ただ、全体的にキーが高いので男性だと難しく感じるかもしれませんが。私が勤務した学校は実質6校で、校歌を今でも歌えるのは3校です。他の3校も聞けば思い出して歌えるとは思いますが、きちんと歌詞を覚えたのは3校です。高校はもちろんですが、実は卒業した小・中学校の校歌もまだ覚えていて歌えます。母校の小学校のウェブページを覗いてみたら、先生方が合唱している動画がありました。小学校らしくていいなと思いました。もし、本校でそれをやったらかなり話題になるでしょうね。小・中学校は合唱コンクールがありますが、クラス対抗校歌コンクールが本校でできたらいいなあと、ふと思いましたが働き方改革に逆行する恐れがあるなぁとブレーキをかけてしまう自分がいて残念です。今年度中に、全校生徒による大きな声での校歌が体育館に響き渡るのを聞きたいです。生徒の皆さん、ぜひ私の願いを叶えてください。写真は、本校南門のところの八重桜です。

みんなで外せば怖くない?

 今日、明日と1年次生は、オリエンテーションです。コロナ前は1年生のオリエンテーションを宿泊研修でやっていた学校も多かったですが、残念ながら、まだ宿泊研修できる状況にはありません。1年次生にとっては、特に4月は高校生活のスタートを切る大事な時期であり、高校総体も控えています。もしコロナに罹患すると1週間、濃厚接触でも5日間の出席停止になってしまいますので、5月8日にコロナが5類扱いになるまで慎重にいきたいと思います。昨日の入学式でも生徒・保護者全員が、マスクをつけていたと思いますが、街中でもマスクを外している人がほとんど見られません。一人で自動車に乗っている人、田舎道で犬の散歩をしている人、自転車に乗っている人、空いている店内など、外してもいいんじゃないかと思われるシチュエーションでも外している人が滅多に見られません。私は何度かマスクを外してコンビニに入りましたが、私以外はみんなマスクをしていました。とにかく、周りに人がいない、しゃべらないなら積極的に外したほうがいいんじゃないかと思います。ツービートの「赤信号 みんなで渡れば怖くない」が流行語になったのは、もう40年以上前ですが、2021年に三省堂の国語辞書に載りニュースになりました。別にマスクを外すのは法令違反でもなく、政府も奨励しているわけですが、日本人の集団心理からすると抵抗なくマスクが外せるようになるのは、まだ時間がかかるかもしれませんね。今日は夏日になる予報が出ていますが、少しマスク外してみませんか? 

ようこそ太東へ!

 今日は、令和5年度第1学期の始業式と入学式です。卒業式以降、3年生がいなくなって寂しくなった校内に初々しい1年生が入ってきて、また活気が出てくることでしょう。年々、春の訪れが早くなり入学式まで桜の花びらが枝にしがみついて新入生を待っていられなくなってきました。その代役をハナミズキがしてくれています。

 日本から贈られた米国ワシントン・ポトマック川の桜並木は、”日米親善”の象徴であることはよく知られています。1912年、当時の尾崎行雄東京市長が桜の苗木6040本を米国へ贈った返礼として、タフト米大統領が1915年にハナミズキを60本寄贈しました。ハナミズキの花言葉は、「答礼」「私の思いを受けて下さい」などです。100年前の寄贈の後、2000年にはタフト大統領の孫にあたるタフト・オハイオ州知事から「第2世代」のハナミズキ150本が寄贈されています。

 私は、以前に式辞で話すために桜のことについて調べたことがありますが、その時にハナミズキのエピソードとして知った中で印象的だったのは、一青 窈(ひとと・よう)さんが、2004年に歌って大ヒットした「ハナミズキ」の歌詞の意味です。歌詞に「薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように」「君と好きな人が 百年続きますように」とありますが、この歌は2001年の「9.11」同時多発テロで、 一青さんの友人が亡くなり、しかもその友人に子供がいたことから、その切ない気持ちを歌ったものだそうです。「ハナミズキ」は恋愛ではなく、平和への思いを歌ったものだったのですね。他に恋愛を歌っていながら、反戦の意味を持っているものに沖縄戦を歌っている「島唄」があります。桜は、散り際のよさから武士や軍人に好まれましたが、ハナミズキは、キリストが架けられた十字架に使われた木でした。「クリスチャンにとって、ハナミズキはとても大事な木。背があまり高くならないのは、2度とハナミズキを十字架にしないようにという想いがこもっているからだといわれている」そうです。桜にもハナミズキにも罪はありません。罪を負わせているのは人間です。世界情勢は、きな臭い状況が続いていますが、コロナもようやく収まってきつつあり、今年度は生徒の皆さんが安心して以前と変わらぬ高校生活が送れることを願っています。

※写真は今年の本校の桜とハナミズキです。