日誌

2023年2月の記事一覧

Believe in yourself.

 誰でも口癖の一つや二つはもっています。なくて七癖とは言いますが、「えーと」「あのー」とかは、一般に無意味なつなぎ言葉「フィラー」(英語だと「well」「um」など)と呼ばれます。口癖は、基本的には無害ですが、あまり多いと気になりますね。ただ多ければ多いほど、話にスピード感とキレとリズムがなくなりますので、少ないに越したことはありません。生徒が先生の口癖を1時間の授業で何回言うかを数えた話も珍しくありません。20年ほど前から自分の授業をビデオで撮影して検討する研修を行っていますので、現在では多くの先生が自分の授業を客観的に見た経験があり、改善を図っていると思います。

 口癖の中で「でも」「だって」「どうせ」の三つは3D(だめ)言葉です。口癖になっている人は、気をつけましょう。「でも」「だって」「どうせ」は、相手の気分を害すると同時に自分の気持ちも下げる言葉です。発した言葉には魂が宿る「言魂(霊)」を信じるならば、後ろ向きの言葉を発していれば、どんどん運気を下げることになってしまいます。「でも」「だって」は、口答えの言葉であり、言い訳、反抗の言葉です。この言葉を出さずに「なるほど、確かにそうですね」というクッション言葉が出れば、その後の提案が受け入れられやすくなるのではないでしょうか。もちろん「申し訳ありませんでした」「ごめんなさい」という言葉を先に言ったほうがいい場合もあるでしょう。「どうせ」の後には、「(自分なんか、私たちなんか)~できる(になれる)はずがない」という言葉が続くことが多いと思いますが、個人でも集団でも、見限ったら、諦めたら、そこで終わりです。最後まで自分(たち)を信じてやれるのは自分(たち)しかいません。本日、後期入学者選抜の願書受付が始まりました。太東を志願してくれている中学3年生の皆さんが、自分を信じて本番の3月8日、9日を迎えてくれることを祈っています。

仮面とマスク

 今日は、月光仮面登場の日だそうです。1958年(昭和33年)の今日、ラジオ東京(現:TBS)で国産初の連続テレビ放送が始まりました。日本のヒーロー番組の元祖でもあり、時代劇と探偵活劇の要素を組み合わせた作風は、その後のヒーロー番組に多大な影響を与えました。1959年(昭和34年)まで、130回が放送され、1958年(昭和33年)からテレビ版の漫画化と、実写映画化がされています。その後、1972年(昭和47年)にアニメテレビドラマ化、1981年(昭和56年)に再び実写映画化されています。私は、最初の放送時はまだ生まれていませんので、初めて見たのは小学校の時のアニメでした。今思えば、実写版の最初はヒーローというより「怪しいおじさん」という感じです。「どこの誰かは知らないけれど~誰もがみんな知っている~♪」は、誰もが知っているテーマソングでした。パロディーもたくさん作られ、ギャグにもされました。仮面ヒーローものの元祖でしたが、その後「仮面」が付くヒーローは、「七色仮面」「仮面の忍者赤影」「遊星仮面」「仮面ライダー」「シルバー仮面」などがありました。「仮面」の名がつかなくても、仮面のヒーローは枚挙に暇がありません。プロレスの「タイガーマスク」も仮面のヒーローでした。

 仮面の文化は、世界中にあります。なぜ、人は仮面をかぶるのでしょうか。正体を隠すため?威厳をもたせ強くみせるため?月光仮面は前者、ツタンカーメンの黄金のマスクは後者でしょうか。違う自分、なりたい自分に変身するためとも考えられます。日本の文化である能の面は、一つの面で全ての感情を表現します。演者が演技によって、観客に様々な表情に見えるようにすると言ってもいいかもしれません。歌舞伎の化粧も程度の差はあっても仮面の一種かもしれません。お化粧をすることで気分がピシッとし、仕事モードに切り替わったり、振る舞いがよくなったりといった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。パーソナリティ(性格)の語源は仮面(ペルソナ)という話を以前書きました。人は様々な仮面をもっていて、少なからずTPOに応じて使い分けていると思います。いきすぎると多重人格者になってしまいますが。本当の自分を引き出すために、自信をもつために仮面をかぶることも必要かもしれません。かぶったままじゃだめですけどね。思い出されるのは映画「MASK」です。仮面による人間の深層心理(欲望)の発現が大袈裟にコミカルに描かれていて笑うとともに考えさせられました。反対に「隠す」という意味で最も記憶に残っているのが「オペラ座の怪人」です。ミュージカルや映画で有名すぎるくらい有名な作品ですが、観た後、切ない気持ちになります。高校生だと観たことがない人が多いと思いますので、ぜひ観てみてください。ところで、今はコロナ禍で、マスクが仮面の代替物になってしまっている気がします。皆さんは、どう思いますか。

ニャン♫ニャン♪ニャン♬

 今日は、2月22日が「ニャン、ニャン、ニャン」と読めることから「猫の日」だそうです。それでは犬の日は?と聞かれれば、予想どおり「ワン、ワン、ワン」で11月1日です。1月11日のほうが猫の日と並んできれいな気がしたのですが、なぜ11月1日なのかは不明です。記念日は語呂合わせが多いですが、この語呂合わせは日本しか通用しなさそうですね。英語圏では「ミュー」「ミャオウ」、中国では「ミャオミャオ」ですから。「猫の日」は世界各国で制定されており、ヨーロッパの多くの国は2月17日を「World Cat Day」、アメリカは10月29日を「National Cat Day」としています。また、8月8日は世界最大の動物愛護団体である国際動物福祉基金(IFAW)が制定した「世界猫の日(International Cat Day)」となっています。やはり、猫は犬と並んで、ペットの王様なんですね。皆さんは、どちらかと言えば「猫派」ですか「犬派」ですか。少し前にテレビで見たアンケートでは、犬派が多かったようです。動物の動画は、たくさんアップされていますが、猫の「もち〇日記」がすごく人気のようですね。癒されている人が多いようです。ペットの癒し効果というのも研究されていますが、ペットと触れ合うと脳内にオキシトシンという物質が分泌されるそうです。オキシトシンは、自律神経を整えて脳の疲れを癒し、気分を安定させるそうです。「猫の日」は「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定されたそうですが、現代人は昔の人よりはるかにストレスが多く疲れている人が多いので、ペット人気は衰えないでしょうね。ただ、ペットはおもちゃではなく生き物なので、最期まで面倒を見る覚悟で飼ってもらいたいです。それができない人は猫カフェで我慢しましょう。下の写真は、私の書斎に住む招き猫たちです。もう一つの画像は『What's Michael?』という猫を主人公?にした漫画で、1980年代後半にヒットしました。猫を描いた漫画は、他にもたくさんありますが(近いところでは「おじさまと猫とか)、私は個人的にマイケルが好きです。

サクラ咲く、まだまだこれから

 今日は、高校入学者前期選抜の合格発表が午前10時から各学校及びweb上で行われました。喜ぶ人が半分、後期選抜に向けて気合を入れ直す人が半分です。合格した皆さん、おめでとうございます。残念ながら合格できなかった皆さん、後期選抜まで2週間、気持ちを一新してできることをやりきって検査に臨んでください。2週間で、前期合格者を追い抜く気持ちで、勉強してください。4月からの高校生活に必ず生きてきます。

 さて、web上で合格発表がされるようになってから、学校まで発表を見に来る人はほとんどいなくなってしまい、発表現場は寂しい限りです。合格発表で私の記憶に残っている光景は、30年以上前の初任校での発表です。受験番号をマジックで書いた模造紙を同窓会館の2階の手すりから下げていました。たくさんの受検生がこちらを見上げています。発表時間になって、バサッと掲示すると、一瞬間を置いて「ワーッ!」と歓声があがります。「受かった!」「やった!」という声が聞こえてきます。しかし、たくさんの笑顔の中で落胆の表情を浮かべ、会場を背にする生徒を見ると複雑な気持ちになります。科ごとに合格発表の掲示板を立て、その横で合格手続きをしていた高校で勤務していた時は、受検生がすぐ近くにきて落胆して背を向けて帰る姿を見るのは辛かったですね。「艱難汝を玉にす」という言葉がありますが、逆境や挫折を知らないと、真に強くはなれないと思います。自分の心を強くするとともに、人の気持ちがわかる人間になるために、困難に遭遇した時に「ありがたい」と思える心の余裕を持ちたいものです。

恋は一種のアレルギー?

 今日は、アレルギーの日だそうです。1966年(昭和41年)に免疫学者の石坂公成さんがアレルギーの原因となる抗体の一種、免疫グロブリンEを発見し、2月20日にアメリカで開催されたアレルギー学会において、共同研究者である妻の石坂照子さんと共に発表したことに由来するそうです。

 先日、テレビのニュースで佐賀大学医学部の教授らがアトピー性皮膚炎の“かゆみ”の原因の一つとそれを防ぐ物質を突き止めたと発表しました。今後は治療薬の開発も期待されています。私が30年前に担任した生徒は、アトピー性皮膚炎がひどく、「かゆくて夜眠れない」「集中力がでない」などの悩みを抱えていてかわいそうでした。日本人の20代以下の約10%が悩んでいるというアトピー性皮膚炎ですが、本校の保健調査によれば、全校でアトピー性皮膚炎は37人で、全国平均よりは低いようですね。ただ、アレルギー疾患をもっている生徒の数は300人を超え、46%の生徒が何かしらのアレルギーを抱えています。最も多いのは花粉症を含むアレルギー性鼻炎ですが、40%を超えていて、50%を超える日も近いのではないでしょうか。私は、20歳の時に花粉症を発症し、40年の付き合いになりますが、ひどいときには授業にBOXテッシュを持ちこんでいました。どんな病気の痛みや辛さもそうですが、花粉症の辛さもなった人しかわからないでしょうね。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、微熱などでだるく、眠気もあり集中力が出ません。年を取ったら症状が軽くなってきたのでありがたいですが、今年は花粉が非常に多いそうなので、コロナが収まってもマスクが外せるかどうかわかりません。マスクをしていると表情がわからず顔も覚えられないので、早くマスクのない生活がしたいです。

 本日、漫画家の松本零士さんが85歳で亡くなられたことをニュースで知りました。御冥福をお祈りします。私は小学生の時に「宇宙戦艦ヤマト」を、中学生の時に「銀河鉄道999」をテレビで見ていました。女性とメカが非常に個性的でした。ヤマトのオープニングソングは、吹奏楽部がよく演奏していたのを覚えています。今でもカラオケでは、ささきいさおさんが歌っていた宇宙戦艦ヤマトの「真っ赤なスカーフ」と「銀河鉄道999」は「十八番」です。宇宙戦艦ヤマトは、映画になってあまりにも続編が多く作られてしまい、ドラゴンボールと同じく興ざめしてしまいましたが、そういう意味で「スラムダンク」は対象的でしたね。宇宙や戦闘をテーマにした漫画では、松本先生は第1人者であることは間違いありません。これから、テレビで特番が組まれるでしょうから、知らない人も見てみてください。

 タイトルは、さだまさしの「恋愛症候群―その発病及び傾向と対策に関する一考察」の歌詞から拝借しました。興味をもった人は調べてみてください。

写真は、今朝撮影した校訓石碑の梅です。