日誌

榎本校長のつぶやき

夏の夜の悲鳴

我が家に出没するトカゲ夫婦? 「ギャ~~ッ!」という悲鳴が、ほとんどは夏の夜ですが、家の中で響きわたることがあります。そう、出るんです。虫が。ゴキブリから何てことはない羽虫まで、ヤモリも出ました。私も驚いたのはコウモリがいたことです。開けっ放しの玄関から入ってきたのか、玄関を上がって1mくらいの床の上にいました。我が家は、女3人に私ですので、始末するのは私の仕事です。コウモリは捕まえて近くで見ると、写真で見たことがある愛敬のある顔で小さい牙がたくさんあっておもしろかったです。

 夏になると草が速く伸びるようになるので、庭の除草と柴刈りが大変ですが、庭でもたくさんの動物と遭遇します。トカゲ、バッタ、コオロギ、クモ、ダンゴ虫、カエル、ミミズ、カタツムリ、アリ、ナメクジ、蝶、ハチ、テントウムシ、カマキリなどなど。カミキリムシやカナブンが来たこともありました。私はみんな触れますがハチは小学生の時触って刺されました)、家族はほとんど無理です。虫どころか、泥だんごもビニール手袋をして作るという教育学部の学生の話を、先日読みましたが、みなさんはどうでしょうか。虫ってほんとにすごくておもしろいんですけどね。

習慣は第二の天性

 今年度1回目の定期考査が始まりました。1年生にとっては、高校で初めての定期考査ですね。十分準備をして臨めたでしょうか。私の高校時代を振り返ると、満足のいく結果を得られるには英語や地歴、古典など覚えることが多い科目では、10~20時間くらいはテスト前勉強が必要でした。逆に理数科目は、普段からちゃんとやっていれば、テスト前にそれほど勉強しなければならないことはありませんでした。英語や地歴だって普段からしっかり取り組んでいれば、テスト前に慌てることはなかったはずです。私の好きな言葉に「習慣は第二の天性」というものがありますが、「一日英単語を20個覚える」「数学の問題を2題解く」など、できることから習慣化していくことが、天才に匹敵するほど能力を伸ばし大きく成長するための一歩です。エジソンの言葉に「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」とあるとおりです。「継続は力なり」も「習慣は第二の天性」とセットにしてください。まず、帰宅したら30分机に座る習慣からつけましょう。少しずつ良い習慣を増やしていって、やらないと気持ち悪くなるくらいになってください。なりたい自分になるために、まだまだ遅くはありませんので、勉強でも部活でも、よい習慣をつける努力をしてください。

拍手の色

 今朝のテレビ番組の中で、あるミュージシャンが「コロナで声援ができない状況ですが、その分拍手で応援してもらって、拍手に色がついていると感じます」という旨のコメントがありました。私は「拍手に色がついている」という表現はいいなと思いました。今まで拍手をする機会は数え切れないくらいありましたが、手のひらがジンジンするくらい拍手したこともあれば、おざなりの拍手をしたこともあります。自分が拍手をやめた後も拍手が続いている時、その拍手には暖かい色がついているのだなと思います。先日の総体の壮行会の拍手は何色だったでしょうか。

なぜ、小学5年生?

 日本人はクイズ番組が好きなようで、いろいろ趣向をこらした番組がたくさんあります。その中で「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」は、「東大王」と真逆のコンセプトで人気があります。以前に「素朴な疑問」について書きましたが、みなさんは、「なぜ小学6年ではなく5年生?」と思ったことはありませんか?私は職業柄全国学力テストが小学5年生までの内容を問うから、それに合わせたのかと思っていましたが、『Are You Smarter than a 5th Grader?』の日本版だそうで、アメリカでは5年生が最高学年だからでした。(なら、日本では6年にしろよといいたいところですが、何かあるのでしょう)クイズは、難しすぎても簡単すぎてもつまらなくなりますが、私にもわかると思えるところがいいんでしょうね。クイズ番組は、勉強している気分になれるので罪悪感が少なくなるところもいいのかもしれません。

閉鎖解除(*⌒▽⌒*)

 3年次の閉鎖が今日から解除され、登校できることになりました。3年次の生徒がいない学校は、卒業式後の学校のように寂しく感じていましたので、うれしいです。2年前コロナ感染が始まったころ、3ヶ月登校できませんでした。今まで当たり前と思っていたことが当たり前ではなかったことに気付いた期間でした。外国では、この2年間学校が機能していないところもあり、その学習の遅れは今後深刻な状況を招くと予想されています。当たり前に感謝しつつ、コロナが撲滅される日がくることを願って、これからも感染症対策をしっかりやっていきましょう。

ダンスデイを観て思ったこと

 昨夜、ダンスの日本一を決める番組がありました。夕食時に観ていたのですが、本当にダンスの進化には驚きます。ただ、日本一を決めるのに審査基準が明確でなく、審査員の主観で決まっているようで不満が残りました。どんな観点をどんな割合で点数をつけているのか知りたいですね。技術や斬新さだけでなく、観ている人を楽しませるという観点を大事にするなら、審査員と観客の持ち点を半々にするとか、視聴者も採点に参加できるとかしてくれたら、もっと盛り上がったのにと思いました。いずれにせよ、評価は難しいもので、客観的で公正に評価しようと思えば、評価基準をしっかり定めなくてはいけません。定めても人が判断するので、芸術点とかつく競技は曖昧さが残ります。最後に、全国の先生方も成績評価には日々悩んでいることをわかってもらえればと思います。

スマホ依存

 総体の期間中にスマホの通話が全くできなくなってしまったため、仕方なくスマホの機種変更を先日しました。気に入った機種が出ないので買い換えせずに4年11か月使っていた愛着あるスマホでした。しかし、通話ができないのが、こんなに不便だとは思いませんでした。緊急でなければラインやメールで十分なのですが、すぐに連絡したいときは、やはり電話です。統計によれば、高校生で多い人は一日8時間スマホをいじっているそうですが、「ついスマホをいじってしまう」「スマホが側にないと落ち着かない」となれば、立派な?スマホ依存だと思います。いつのまにか「あれば便利」というより「ないと不便」なものになってしまっています。『スマホ脳』という本が、2021年にベストセラーになりましたが、脳科学の見地からスマホが脳に与える悪影響について述べています。似たような本はたくさん出ていますが、ぜひ一度読んでみてください。

 

ポジティブ思考でいこう

 新型コロナウイルス感染者が複数出たことから、3年次は学年閉鎖という残念なことになりました。ただ、高校総体は本日の陸上競技で無事終了し、自宅待機となっている生徒もなんとかインターハイ予選までには間に合うのではないかということで不幸中の幸いでした。今回のことで気の緩みから感染症対策が疎かになっていたことを自覚し、密を避けること、飲食時は距離をとって黙食することが徹底されるようになるなら、よい教訓になったと言えるでしょう。7日から10日間、出席停止になることが受験生にとって厳しいことを重く受け止めて、今後の生活に生かしてくれれば幸いです。「禍転じて福となす」「転んでもただでは起きない」の精神でいきましょう。

ANIME × FAMILY

   昔は、居間で家族と一緒にテレビやビデオを観ることが多かったですが、(アンパンマンやポケモンは何回繰り返し観たことか)、子どもが大きくなるとそれぞれの趣味が違ってくるので一緒に観る番組も少なくなります。夕食時が一緒にテレビを観る時間ですが、アニメが多いですね。今は「SPY×FAMILY」、この前までは「王様ランキング」、「鬼滅の刃」です。「BANANA  FISH」や「NARUTO」、「MAJOR」「Baby Steps」「鋼の錬金術師」とかも観てました。他にはクイズ番組を観ることが多いですが、家族で話をするよい機会になっています。さて、今日は、高校総体の開会式があります。その後、テニスとバドミントンの応援に行く予定です。これから試合があるみなさん、ぜひ練習の成果を十分発揮してがんばってください。

最初が肝心

 昨日、録画しておいた「鎌倉殿の13人」を観ました。NHKの大河ドラマを観る基準は、キャストです。今回は大泉洋でした。私が今までに最後まで観たものは「軍師官兵衛」「江(ごう)~姫たちの戦国~」「太平記」などです。主人公に興味があれば、第1回を観て続きを観るかどうかを決めます。「映画は、最初の10分を観て面白くなければ、映画館を出たほうがよい」とまで言った人もいましたが、つまらないものを我慢して観る必要はありません。本も一緒で最初の10ページを読んで面白くなければ、やめます。もしくは、目次を読んで、面白そうなところだけ読みます。「少年老いやすく、学成り難し」です。1日の時間はみんなに平等にありますが、人生の時間は平等ではないので、何事も自分の時間を使う価値があるかどうかを考えたほうがいいでしょう。(くだらないことに多くの時間を使ってしまっている自分は棚に上げています)

 

回転から新幹線、F1へ

 昨日、久しぶりに回転寿司に行きました。みなさんは、回転寿司に行ったことありますよね?もともと寿司は、そばと並んで江戸時代のファーストフードでした。いつのまにか高級になってしまった寿司を大衆のものに戻したのが回転寿司でした。牛丼のキャッチフレーズは「速い・安い・うまい」ですが、それに「おもしろい」を加えたのが回転寿司と言われています(私の記憶によれば)。今や、タッチパネルで注文し、新幹線やF1が運んでくれるように進化しました。つまらないと思ったら遊び心を取り入れてみる。勉強も仕事も一緒です。部活もね。つぶやきが長くなりがちだったので、短くまとめましたが、まだ長いかな。

そのウソ、ホント?②

 ①の続きです。最新の「世界価値観調査」によれば、他の先進国が「新聞・雑誌・テレビを信頼できる」とした率は5割以下だったが、日本だけ7割近くと非常に高かったそうです。なぜ、日本人はマスコミをそんなに信頼するのかは、置いておいて、考えて欲しいのは、「その情報は、誰の得になるのか?」ということと「他国では報道されていることが日本で報道されていないのはなぜか?」です。太平洋戦争では「大本営発表」はウソの代名詞でしたが、お上(国家権力)に逆らえない、自社の利益を第一に考えるマスコミの黒歴史です。マスコミに対する一般的批判としては、「マスコミ同士の競争で視聴率や販売部数を伸ばすための報道になってしまっている」があります。特にここ2年間はコロナ報道に見られるように国民の不安感を必要以上に煽ったり、過度に政権を批判して世論を誤誘導したりしていると言われます。昨今のウクライナや中国に関する報道は適正でしょうか?そんなわけで、ネットの中の情報との乖離が進み、テレビや新聞が報道してほしいことを報道していないという不満が若年層を中心に高まっています。一方で高齢者は情報を得る手段が、まだまだテレビと新聞に偏っているため、誤誘導されやすいと言えます。報道すべきことを報道しない理由を端的に言えば、スポンサーやマスコミ各社にとって都合が悪いからです。ただ、それではネット情報なら利害関係が大手マスコミほどではないからいいかと言えば、内容は玉石混淆であり、信じていいわけではありません。要は、新聞・雑誌・テレビ・ネットの違いにかかわらず、報道を鵜呑みにして無批判的に受け入れずに、多くの情報を比較して自分の頭で考え判断することが大切だということです。2020年の某雑誌の「新聞やテレビを信じすぎる日本人の低い読解力」という記事では、OECDの学力テスト(PISA調査)が、新たにネット記事などに対して合理的な疑いを抱く能力を読解力の一部と評価することになった影響もあり、日本人生徒の成績低下にむすびついたという点を指摘しています。高校で今年度から「情報」が必修になり、情報活用能力の育成が急務になっていますが、ちまたにあふれているウソに騙されないためにも、情報を収集・選択・整理できるように思考・判断力を磨きましょう。ところで、ここに書いたことはホントでしょうか?

読んでから観るか…観てから読むか

 母の日に、夕飯前に家族で映画を観に行きましたが、なんと家族四人で貸し切りでした。観たのは「×××HOLiC」ですが、原作のコミックの世界がどう表現されているか、ストーリーの映画用変更やキャストがイメージに合っているかなどに注目しながら観ました。売れているコミックがアニメや実写映画化されることは、よくありますが、がっかりさせられることも少なくありません。アニメより実写のほうが危険度が高いのは間違いないでしょう。ただ、逆に実写が原作よりパワーをもって別の命を吹き込まれる場合もあります。少し古くなりますが「のだめカンタービレ」などは、その例でしょう。私は、コミックを読み、アニメ・実写ドラマ・実写映画と観ましたが、実写ドラマが一番面白かったです。一枚の絵から物語を考えたり、文章を元に絵を描いたり、またマンガの吹き出しの中を空欄にしてセリフを考えたりする授業があります。これは視覚情報→文字情報、文字情報→視覚情報へ変換する訓練であり、思考力・判断力・表現力を養います。読書は、光景を思い浮かべながらするので想像力を養います。字幕付きの映画なら、セリフがどう意訳されているかに注意して観るのも面白いです。このように楽しんでやることも見方を変えると勉強になることがわかるでしょう。3年生が行った修学旅行の富士急ハイランドも物理や心理学の勉強になりますよ。「おもしろき こともなき世を おもしろく (すみなすものは 心なりけり)」は、幕末の志士である高杉晋作の句ですが、始業式とオリエンテーションで話した「学校はおもしろいところではありません。おもしろくするところです」に通じます。何事も工夫しておもしろくしていきましょう。※5月3日のつぶやきに記憶違いがありましたので訂正しました。

プリキュアが日本の食文化を守る?

 「なぜ『プリキュア』を農水省が推すのか? 背景には「米の消費量」低下への危機感があった」というタイトルにひかれ、ヤフーニュースを読んでしまいました。
2022年2月から放送中の『デリシャスパーティ♡プリキュア』では主人公の女の子たちが、それぞれお米の妖精・パンの妖精・麺の妖精に力をわけてもらい変身するそうです。初代プリキュアを娘と見ていた私は、設定に驚きましたが、それを農水省が推しているということにも驚きました。マンガ・アニメの力はすごいと改めて感じました。「食が細い娘が今回のプリキュアを見て、私もおにぎり食べる!とモリモリ食べだした時はびっくりしました。ご飯をテーマにしたプリキュア、本当にありがたいです」といったコメントも寄せられているそうです。食文化の多様化と、一食当たりのおかずの量が増えたことで、お米の消費量が減っていることに危機感を抱いた農水省で、日本の食文化を守りたいと考え、プリキュアを見ながら日曜の朝においしくご飯を食べてほしいと広報室長から提案されたそうです。諦めない心の大切さなど、普遍的に描かれているメッセージもあり、「自分も頑張ろう」と励ましてもらえるデパプリはとにかくごはんが美味しそうで、食欲がわく作品だそうです。みなさんは、お米をどれくらい食べてますか?

胸に刺さる言葉

 休みの日は、つぶやくのは休もうと思っていましたが、少しつぶやくことにしました。今日、義父母の墓参りに行ってきました。そこのお寺では、屋根付きの掲示板が入り口と本堂の前に一つずつあって、模造紙一枚分くらいの大きさの紙に言葉が書いてあります。墓参りに行くのは年に6~7回ですが、いつも違う言葉なので、少なくとも1か月に1回は変えているのでしょう。今日は「すぐやる 必ずやる できるまでやる」「なりたい自分になるのに 遅すぎるということはない」でした。太東のEASTプロジェクトは、ある意味「なりたい自分を見つける」プロジェクトです。「時間がないとかお金がないからとか理由をつけて、自分のやりたいことを先延ばしにする人は、それを本当にやりたいとは思っていないのだ」と、言った人がいました。みなさんは、どうでしょうか?「思い立ったら吉日」という言葉があるとおり、何かしようと決意したら、そう思った日を吉日としてすぐ取りかかりましょう。なりたい自分を見つけられるように。

そのウソ、ホント?①

 GWも前半が終わり、あっという間に4月も終わってしまいましたね。1年生は、太東の生活に慣れたでしょうか。高校生のみなさんは、部活動の練習や総体の予選などで忙しくてなかなか遊びに行けない人も多いことでしょうが、今しかできないことも多いのでメリハリをつけて楽しんでください。また、GWでも働いている方はたくさんいますので、そうした方々に感謝して過ごしましょう。さて、コロナで生活が一変してから2年が過ぎました。外出を自粛するようになって、自宅でできることの需要が増えました。私はYouTubeは音楽関係のみの利用でしたが、この2年で政治系ユーチューバーのものをいくつか毎日見るようになってしまいました。若い人がテレビを見なくなり、ネットから情報を得ることが多くなっていて、ネットの影響力が以前と比較にならないほど大きくなっているようです。これから、ウソに騙されないための考え方について何回か分けて、つぶやいて?みたいと思います。「大衆は小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい。」と、ヒトラーは言ったようですが、マスコミやネット情報を信じやすい人は、特に気をつけましょう。

大声ダイヤモンド?

 先日、先生方が放課後集まって授業の研修をしました。生徒が意見を入力し、お互いにコメントし合えるソフトウェアについてです。匿名で入力できる機能もあります。先生は、生徒の考えや理解度等を確認し、学び合いを促しながら授業の目的を達成できるよう生徒の学習活動を支援していきます。みなさんは、しゃべるのは得意ですか?人前で自分の意見を話すのは苦になりませんか?「沈黙は金」という言葉がありますね。原文は「Speech is silver, silence is golden」です。日本では同調圧力が高く、昔から沈黙を美徳としてきた民族性があるので、沈黙が雄弁より上みたいに捉えられがちですが、あくまでも本質は「沈黙することは『時に』雄弁に優る」です。以心伝心みたいにお互いの気持ちを察知し合う高度なコミュニケーションは日本人同士ならいいですが、普通は口に出さないと伝わりません。「大きな声で話してこそ、沈黙は金となる」という言葉もあるとおり、話すことが前提にあります。また、「話し上手は、聞き上手」であり、成績のいい営業マンは、「話すのが2割、聞くのが8割」と言います。これから、授業を通して自分の意見をうまく伝えられるようになるとともに、人の意見を上手に聞けるようになってください。バランスが大事です。最後に、欅坂46の「サイレントマジョリティー」の歌詞に「どこかの国の大統領が言っていた 声を上げない者たちは賛成していると」いうものがありますが、自分なりの意見をもち、表明できるようになってください。さらに「大声ダイヤモンド」ならぬ「行動ダイヤモンド」という後付けもあります。フットワーク軽く行動できるようになってください。

夢をかなえるには

 私は睡眠時間が短く、眠りも浅いせいか夢をよく見ます。夢の話をしていて笑われたのは「空を飛んでいて、失速して着陸し、そのままスタスタと歩いて行く夢」でした。夢は心の奥深くにある不安や願望があらわれると言われますが、テストで白紙のまま、終了のチャイムが鳴ってしまうなどは不安のあらわれでしょう。夢を見て、起きた時に「あ~、夢か」となるか「夢でよかった」となるか、見るならいい夢のほうがいいですよね。夢をかなえるの「かなえる」は「叶える」ですが、これは「吐く」から「ー」をとったものです。つまり、口から出す言葉から、マイナスの言葉をとってプラスの言葉だけ出すようにすると夢が叶う、ということですね。夢を実現するためには「本気」と「根気」が必要という話をしましたが、夢に対する心の持ちようも大切です。弱気になってしまうこともあるとは思いますが、ぜひ夢を叶えるために前向きな気持ちを持ち続けてください。

素朴な疑問

 本校の正門前の道路沿い南方向に「自転車は 一列走行 げんそくだ」という看板があります。私は、これを初めて見た時、「なぜ、げんそくは、漢字でなく平仮名なんだろう?」と思いました。そして、もしかしたら「原則」と「減速」をひっかけているでは?と思いましたが、本当のところはわかりません。ニュートンが庭の木からリンゴが落ちるのを見て「万有引力」を発見したというエピソードは有名ですが、彼の真に偉大な部分は「リンゴは落ちるのに、なぜ月は落ちてこないのか」という疑問を抱いた点です。身の回りに「なぜ?」はあふれているのに、いつの間にか「なぜ」を思わなくなってしまいがちです。「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」となりました。本校では「みらい学」と呼んでいます。ぜひ、答えのない、出そうもない疑問について考えることを面倒くさがらずに、面白がれるようになってください。社会に出れば、受験で取り組むような正解がある問題などないのですから。昨日、仕事上の素朴な疑問を何人かの他校の校長先生に聞いたところ、「わからない」という解答を得ましたので、つぶやいて?みました。

公共の場でのふるまいに注意

 高校総体の予選がすでに始まっていて、生徒のみなさんの活躍を顧問の先生方の復命書で見ています。高校生が部活帰りや、試合後、学校行事等の打ち上げをファミレスやカラオケなどでやるのは昔からありました。ただ、コロナでそれができない状況が長く続いて、最近すこし感染状況が改善されたことで、飲食について制限が緩くなってきたせいか、気の緩みも見られるようです。先日、某進学校の女子生徒10人が食べながら大声で騒いでいる光景を目にしました。もちろん対面でマスクなしです。これでは、学校で昼食を前を向いて黙食していても意味がありません。騒いでいるのは、そのグループだけだったので非常に目立ちました。制服で一目でどこの生徒かわかってしまうため、学校の評判を落とすことでしょう。昔から「誰も見ていなくても、お天道様(太陽)が見ている」と言われましたが、衆人環視の中でさえ節度ある行動ができないのでは、いくら勉強ができても意味がありません。自分の行動を客観的に見て、恥ずかしいことをしていないか注意したいものです。なお、彼女たちに注意したかどうか、知りたい方は、私に直接聞いてください。