日誌

榎本校長のつぶやき

クールイースト

 11月18日は、ミッキーマウスとミニーマウスの誕生日です。正確には、『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビューした日ですが、東京ディズニーリゾートの公式サイトでも二人の誕生日と紹介されています。私はTDLとTDSには、ほぼ子連れで合計30回以上行ったと思いますが、とにかく疲れるの一語に尽きますね。

 さて、TDLとTDSには、たくさんのキャラクターがいますが、調べたら、好きなキャラクターを高校生女子に尋ねるアンケートでは、スヌーピー、ハローキテ ィ、ミッキーマウスの順で、大人の女性では、スヌーピー、くまのプーさん、ミッフィーでした。それほど、調査母集団が多いわけではないので正確さに欠けるかもしれませんが、意外だったのは、どのアンケートでも、ミニーマウスが10位内に入っていなかったことですね。日本のハローキティを始めとするサンリオのキャラクターは、外国でも人気ですが、とにかくこの手のキャラクターの多さでは、日本は世界一でしょうね。ゆるキャラが全国の自治体にいる国なんてないです。私は、ぐんまちゃんとふっかちゃんが好きなので、ラインスタンプも持っています。太田の「おおたん」もかわいいですが、ラインスタンプに「お疲れ様」「帰ります」がないのが残念です。「かわいい」ものがもてはやされる文化の日本ですが、「かわいい」という言葉は、海外で通じるようになっています。日本には、「ドラえもん」「ピカチュウ」「マリオ」「アンパンマン」「トトロ」など世界的キャラクターがたくさんいます。日本人の感性が、キャラクターによく表れています。

「クールジャパン」という言葉がありましたが、日本人が作り出した数多のキャラクターは、間違いなく日本が誇るべき魅力の一つですね。本校でも40周年記念で何かキャラ作りますか?

クレインサンダーズ

 本日は、前橋で開催された県高等学校PTA指導者研究集会に出かけてきました。記念講演で、群馬クレインサンダーズ社長の阿久澤毅氏から「群馬クレインサンダーズとの出会い」という演題でお話を聴きました。阿久澤氏は、高校野球で選手、監督として活躍された方で、前半は、御自分の半生について、後半は、クレインサンダーズとBリーグの広報的内容でしたが、色々な活動をしているということがわかりました。最後に迫力ある試合が大きなスクリーンで見られてよかったです。私は昔バスケットボールをしていて、二人の子どものミニバスにも6年間つきあいました。好きなのでTV観戦もするし、実際に見に行ったこともあります。JリーグやVリーグと同様、Bリーグも地域密着型のスポーツとして、発展してくれればと願います。鶴と雷という群馬をよく表すものからつけた「クレインサンダーズ」は、クレインとサンダーの対比が印象深く、優雅さと力強さが同居したいい名前だと思いますが、かかあと雷だったらどうなっていたでしょうね。奥さんを「山の神」とも言いますから、「マウンテンゴッドサンダーズ」ですかね。敵をひれ伏せられるような、すごく強くてかっこいい名前だと思いませんか?

マナーと避難能力アップ

 今日は、登校時にマナーアップ運動が、6限終了後に地震によって火災が発生したという想定で避難訓練が実施されました。マナーアップ運動は、先日に全県下で実施されましたが、本校は創立40周年記念式典があった関係で、今日になりました。冷たい風が吹く中で生徒たちと挨拶を交わしながら交通ルールが守られているか観察しました。御協力いただきました保護者の皆様、寒い中早朝からありがとうございました。

 避難訓練は、緊急放送の不具合が判明し、違った意味で訓練を実施した甲斐がありました。現在、コロナ感染予防のために全員がマスクをしているので、ハンカチで口を押える必要がないのは、怪我の功名といったところでしょうか。ただ、訓練はあくまで訓練ですので、実際に地震や火災に巻き込まれたときに、どれだけ冷静に周囲の状況を把握し、迅速に動けるかが、生死をわけます。先日、韓国で起こった圧死事件の件でも書きましたが、危機を察知するアンテナを高くし、いち早く避難できるようにしましょう。

清きいのち これからも

 本日、無事本校の創立40周年記念式典を開催できました。本日まで長期間に渡り準備に御尽力いただきました、先生方、青藍同窓会の皆様、PTA本部役員の皆様には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。生徒の皆さんも、式典と講演会に立派な態度で臨めました。ありがとうございました。皆さんの先輩の越塚さんのお話は、どうでしたか?80分間、気をそらす暇など与えない、プロの話術と皆さんのために時間をかけて用意していただいた内容が素晴らしかったですね。心に刺さる言葉がたくさんありましたか?来年の新入生にもオリエンテーションで聞かせたいと思いました。越塚さんと電話で話していただいた重度の障害をもちながら起業した佐藤さんのお話は、どうでしたか?難しいかもしれませんが、ぜひ、嫉妬心を捨てて自分を好きになる努力をしてみてください。ポジティブで自分に自信をもっている人が多い欧米人から見ると、「努力しなければ自分を好きになれないの?」と不思議に思われるのでしょうが、自己肯定感が低いのが日本人の特徴ですので開き直っていきましょう。

関連して仕事についての話を二つ紹介します。

 結局、成功するためには何が必要かと考えてみると、自分が夢中になれることを仕事にするか、与えられた仕事に夢中になるか、しかない。大半の人は人間の能力を頭の善し悪しだと考えてしまいがちですが、そんなことは全然関係がない。私が思うに能力とは、目標を達成するために「情熱を持続させる力」なんです。林野宏(クレディセゾン社長)

 好きな仕事に就くのは難しい。だが、本当に難しいのは、誰にも注目されなくても、好きな仕事をこつこつとやり続けていくことではないだろうか。そして、世の中とは実はそんな人々の努力と汗で成り立っていると言っても過言ではないと思う。最近の教育改革では、グローバル人材の育成が急務となり、優れた才能や能力のある人間を伸ばす教育、社会的リーダーを育成する教育が求められている。それはそれで間違いではない。けれども誰しもがリーダーになれるわけではないし、そして、それでも人間は生きていかなければならない。グローバル化の行き着く先は、おそらく弱肉強食の世界だろう。だが、社会の片隅でまっすぐに生きる人々のほんのわずかな誇りと矜持が大事にされる社会であってほしい。そんな子どもたちが育ってほしい。「どこかでだれかが見ていてくれる」福本清三(斬られ役)

今日の講演会を聴いて、生徒の皆さんは、どんなことを感じ、考えましたか?

下の写真は、本日寄贈された4期生の石原様の益子焼の作品です。事務室前の職員玄関に飾られていますので、ぜひ見にきてください。「片口から一人ひとりの器に注がれる青藍のパワーで夢を実現させ、美しく輝く人になって欲しいという願いを込めました。」とのメッセージがあります。

40周年記念式典前夜

 いよいよ、明日は本校の創立40周年記念式典が開催されます。いち早く、生徒の皆さんには、記念品のクリアファイルとスマホスタンドが配付されたと思いますが、喜んでもらえたでしょうか。クリアファイルの表面は、ポップで明るい感じにして生徒の皆さんに普段使ってもらえればと考えて私がデザインさせてもらいました。本校の顔である生徒用昇降口は、明るく色をきれいにしました。本校の女子は長い髪をポニーテールにしている人が多いので一人はポニーテールにし、もう一人はショートカットにしました。男子は、一人は眼鏡の生徒にしました。男子より女子の方が大きいのは、群馬の「かかあ天下」を暗示しているわけでは、ありません。明日は、「誠・明・健」の校訓が入ったお餅3個が、配られますので、楽しみにしていてください。天気も、当初雨が心配されていましたが、どうやら大丈夫そうです。明日は、太田市民会館に直接集合ですので、事故に合わないよう気を付けて来てください。ちなみに、下のクリアファイルの原画は、最終案の前のものです。青藍同窓生の中にデザイナーをされている方がいらっしゃって、スマホスタンドのロゴと揃えて空の部分のロゴを変更していただきました。

電池から水へ

 今日11月11日は、何の日でしょうか?調べたら70以上ありました。1ばかり並ぶので覚えやすいから何かこじつけて記念日にしたいのでしょうね。煙突の日や箸の日、ポッキー&プリッツの日などは、その形状から予想がつきますが、「電池の日」はどうでしょう?私は、昔この理由を聞いて忘れられずにいます。11月11日を漢字で書くと「十一月十一日」になります。もうピンときましたか?そう、プラスマイナスプラスマイナスと読めるからです。漢字文化と西洋文化が共存している国だから、制定できた日ですね。電池のおかげで、私たちの生活は随分と便利になっています。電気器具がコードなしで持ち運べるようになりました。電気で動くものが、全部コードがついていたらと想像すると、うんざりしませんか?太陽電池1個で、家中の電気がまかなえる時代が早くきてほしいですね。ソーラーパネルは色々と問題があるようですので、政治的技術的問題をクリアしたエネルギー発生装置を早く開発してもらいたいです。水資源の豊かな日本に住んでいると、実感できませんが、温暖化の影響?で大陸の大河川が、干上がっています。一方で氷河が融けて水位が上昇して国土が狭くなったり、海岸線が侵食されたりして困っている人たちがいます。昔、NHKスペシャルの「水の世紀」という番組を授業で使ったことがありました。21世紀は、石油などのエネルギー資源ではなく、水資源の争奪で戦争が起こるかもしれません。水がなければ、人間は生きていけませんからね。海水を真水に変える装置も多く開発されていますが、それを動かすエネルギー問題と環境問題が行く手に立ち塞がっています。がんばれ!世界の科学者たち!

修学旅行最終日

 3泊4日の修学旅行も、あっという間に最終日を迎えました。4日間とも好天に恵まれ、今日も暖かいというより暑く、大阪城の見学は天守閣への上り下りでけっこう汗をかくことになりました。団体の外国人観光客も多く、マスクをしていない人が多かったのが気になりました。現在、全国も群馬もコロナ感染者数が増えており、今後が心配です。今回、最も心配されたのが現地でのコロナ感染でしたが、それ以外の病気や大きな事故、ケガ等もなく無事帰路につけたので、本当によかったです。

 今回の旅行で御世話になった名鉄観光の添乗員、看護師、バスの運転手、ガイドの皆さん、本当にありがとうございました。修学旅行委員の皆さん、ミッションはこれでコンプリートですね。お疲れ様でした。引率の2年次団の先生方、朝早くから夜遅くまで、生徒が楽しく安全に過ごせるように御指導いただき、ありがとうございました。

 生徒の皆さんは、修学旅行の思い出をおかずにして、家族の方と夕食を囲んだでしょうか。出発式のときに話しましたが、ぜひ残しておきたい修学旅行ノートを作成して、10年後20年後に読み返してみてください。高校生の時の自分と対面できますよ。

修学旅行3日目

 修学旅行3日目が、無事終了しました。体調不良でUSJで行動できなかった生徒がいて残念でしたが、今日も暑くなり、上着なしでワイシャツ1枚の男子生徒も多かったです。海遊館では、ジンベイザメやペンギン、クラゲやアザラシなどに癒やされていたようです。USJでは、マリオの帽子などキャラクターものを身に付けて、大きなお土産袋を抱えて楽しんでいる様子が見られました。帰りのホテルまでのバスの中では、疲れたのか寝ている生徒も多く静かでした。昨日皆既月食だった月は、今日は大きなメロンパンのようで綺麗でした。生徒は「まだ帰りたくない」と言っていましたが、明日の大阪城見学で修学旅行も終わりです。名残りを惜しみながらも、修学旅行に来れたことに感謝し、帰宅するまで太東生として、しっかり行動してほしいと思います。みんな笑顔で帰れるように。

修学旅行2日目

 今、2回目の入力した文と写真がスマホの不具合か、消えてしまい、心が半分折れています。しかし、めげずに書きます。今日は一日京都で班別行動でした。清水寺や金閣寺、銀閣寺などの有名所から通(つう)でマニアックな所まで班ごとに計画を立て見学してまわっていました。今日は昨日より暑くなったのと、歩く距離が増えたので疲れたことと思います。先生の中には2万5千歩以上歩いた人もいました。明日は、海遊館とUSJですので、またたくさん歩くと思います。昨日は朝早かったせいか、消灯の見廻りの時には既に寝ていた人もいたようですが、明日存分に楽しむために今夜は十分睡眠時間を確保してくださいね。

修学旅行初日

 本日、2年次生が修学旅行に出発しました。6時集合だったため、けっこう寒かったですが、生徒の皆さんが予定より早く集合してくれたので、出発式も早く始めることができ、余裕をもって出発できました。京都は暑いくらいの好天でした。平等院と伏見稲荷を見学しましたが、伏見稲荷は広いため、時間も労力もかかり全部周るのは無理なので、是非、卒業後に機会があれば再チャレンジしてもらえればと思います。外国人観光客が多かったですが、伏見稲荷では、クラスごとの集合写真を撮っていたら、珍しいのか外国人に写真を撮られました。

 今夜は、ホテルの部屋で友達と色々話をすると思いますが、私の頃の一部屋5人以上と違って、今は2~3人なので少し寂しい感じがします。まだ1日目ですので、明日の班別見学に影響が出ないように休んでください。

いざ往かん 修学旅行

 来週の月曜日からの2年次生の修学旅行を控えて、今日は事前指導がありました。群馬県も全国も依然としてコロナ感染者数は多いままですが、従来と同様に修学旅行に行けることになり、喜ばしい限りです。事前指導で生徒の皆さんに話したのは、集団行動でのルールを守ることの大切さです。私は、今回で修学旅行の引率は8回目ですが、色々なことがありました。昔は、修学旅行中の問題というと他校生とのケンカや喫煙・飲酒などが多かったと思いますが、私が実際に引率で経験したのは、帰りの飛行機に乗り遅れそうになったり、男子が女子部屋にいるのを見つけて、廊下に正座させて説教したり、などです。(ここには書けないことも多々あります。)もちろん、多少の怪我や体調が悪くなる生徒がでるのは、200名を超える集団では、ある程度仕方がないとは思いますが、1度くらいは、1人も病気・ケガ・事故等がない修学旅行を経験してみたいです。昔は無事に行ってこられるように神社にお参りに行ったこともありましたが、今回は以前に体育祭の時にしたように修学旅行中の無病息災を祈願して、週末は写経しようと思っています。修学旅行中もブログは休まずに続けますが、旅日記みたいなものにします。ありがたいことに、このブログを読んでいただいている保護者の方もいるようですので、頑張って実況報告したいと思います。

危機察知能力を高めよう!

 「おしくらまんじゅう、押されて泣くな!」と言いながら、おしくらまんじゅうをしたのは、小学生のころでした。今の子どもは、おしくらまんじゅうをしたことがあるのでしょうか?皆さんは、どうですか?先日、韓国で156人もの人が狭い路地で圧死するという痛ましい事故がありました。あの人混みの中にいた人は、どんなにか恐かったことでしょう。幅約3メートルの坂道で、長さ6メートル足らずの範囲に約300人が集中したというのは、想像を絶します。私は東京で通学・通勤していたころ、満員電車に乗ることは多々ありましたが、本当に混んでいる時は、痛くて苦しいです。おしくらまんじゅうどころではありません。背の低い子どもや女性は、特に苦しいと思います。今回の事故も犠牲になったのは女性が多かったようです。日本でも、2001年の明石の花火大会で1平方メートルあたり13人から15人という異常な混雑となり、歩道橋で「群衆雪崩」が発生し、11名が死亡した事故がありました。皆さん、周囲の状況をよく観察し、危険を察知する能力を高めましょう。

栄光あれ 太田東高校

 今日11月1日は、本校の40周年の創立記念日です。上毛新聞の朝刊に40周年記念の半面の広告を掲載してもらいましたが、見た人はどれくらいいるでしょうか?後ですべてのクラスに配付しますので見てください。また、今日から14日まで、昼休みの終わりに校歌を放送します。プロと39期生が歌っているものを毎日交互に流しますので、聞き比べてそれぞれの良さを感じてください。3年生は、式典等でほとんど歌う機会がなく、歌詞をおぼえている人も少ないかもしれませんが、味わい深い歌詞も多いので、この機会に是非もう一度おぼえてみてください。それと、校長室には、多くの盾とトロフィーが飾ってありますが、その中から選んだものを2階の生徒昇降口に設置したショーケースに移動しました。太東生の栄光の歴史ですので、皆さんに見てもらいたいと思います。

 気づいた人もいると思いますが、今日、1階の大学合格者等の掲示板から名票がすべて取り外されました。今度は3年生の皆さんの番です。「スペースが足りない!」という嬉しい悲鳴が聞けることを願っています。

変身願望ありますか?

 早いもので、今年もあと2か月となりました。今日は、ハロウィンですね。皆さん、「Trick or Treat!」という言葉を言い合っていたのでしょうか。「Trick or Treat!」は、「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ」ととらえていましたが、分かりやすく語を補うと「Treat me, or we'll trick you」らしく、日本語にすると「もてなせ、さもなければ悪事を働くぞ」という意味になるみたいです。バレンタインデーやホワイトデーのようにお菓子業界の仕掛けにまんまとはまったのかもしれませんが、日本の子供たちにとっては、お楽しみ会が一つ増えてうれしいのかもしれません。朝のテレビで外国人観光客が「日本のハロウィンが世界で一番クレイジーだ」と話していました。日本のハロウィンは、単に仮装して(コスプレですね)騒ぐお祭りになってしまっています。渋谷での様子を見ていると、コロナは収束したわけではないのにマスクもせず、密になっていて、また感染者が増えるのではと心配になります。学校行事や部活、もちろん授業ができなくなるのは、もう勘弁してほしいです。

 日本では、コスプレも、十分市民権を得ているように思いますが、まだオタクのイメージが強いのでしょうか。顔までバッチリとメイクして本格的な衣装を着れば、誰かはわからなくなります。非日常性と自分以外の好きなキャラになる楽しさがあるのでしょう。パーソナリティ(人格)の語源は、ペルソナ(仮面)です。みんな人やTPOに応じて仮面を使い分けているとも言えます。パーソナリティとは、気質と性格を合わせたもので「その人らしさ」と言い換えてもいいかもしれませんが、今とは違う自分になりたいという願望を、みんな多かれ少なかれもっているのではないでしょうか。その願望を叶える場所の一つが、渋谷のハロウィンなのかもしれません。皆さんは、変身願望がありますか?

ぐんまハッピーDay!

 今日は、群馬県民の日で学校は休みですが、部活動を頑張っている生徒もたくさんいると思います。顧問の先生方、ありがとうございます。3年生は、勉強を頑張っていると思います。お疲れ様。昔、都道府県民の日について調べたことがあって、少し驚いた記憶があります。それは、そういう日がない府県が10、公立学校などが休日となるのは茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・山梨県くらいということです。都道府県民の日が制定された由来は、廃藩置県だったり、名称が現在のものになったり、県域が定まったりというのが大半です。群馬県は、廃藩置県で1871年10月28日に初めて群馬県という名称が使われたことが由来です。

 ディズニーランドが、県民の日は、そこの県民で混むというのは、よく知られていますが、みんな関東ですよね。学校が休みになる都県では、郷土愛を育み地域の魅力に触れる機会とすることを目的に休校措置をとっているのだそうですが、皆さん郷土愛を育んでいますか。私は埼玉県民であり、群馬県の高校出身で就職も群馬県なので、県歌は、両方歌えます(*´∀`*)。特に埼玉県民の日はJR東日本を除く県内の鉄道が乗り放題となる一日乗車券が発売され、遊園地・動物園・水族館・博物館・映画館等の入園料が無料や割引になるそうで、他県からするとうらやましいですね。ただ、私はというと群馬県で働いているため仕事を休めず、子どもが小さい頃に県民の日に家族で出かけられなかったので、そんな埼玉県民の恩恵をほとんど受けたことがありません。埼玉と群馬の県境に住んでいる人で、同じ境遇の人は結構いるかもしれません。県民の日が学校休みというだけでも恵まれていると思いますので、有効に過ごしましょう。

朝日耀う通勤路

 私は、現在、通勤路の3分の1くらいを東に向かって車を走らせていますが、冬が近づくにつれて通勤時間帯の太陽の高度が低くなるので、眩しい朝日が目に入るようになってきます。本校の校歌の3番に「わが学び舎に 朝日耀(かがよ)う」とありますが、冬は、まさにそれを実感する季節です。東に向かって走るのは、トータルで13年目です。西に向かって走ったのは14年間で、朝日が信号に反射してしまい、何色かがわかりづらく恐い思いをしていました。あとは、北での勤務が5年です。館林にアパート住まいしていた時に南に向かって2年走りました。私が高校生の時は、北へ向かって「からっ風」に逆らいながら40分の自転車通学でした。通学だけで体が鍛えられたような気がします。生徒の皆さんの中には、通学に1時間以上かかる人も少なからずいると思いますが、ぜひ通学時間を有効に使うように工夫してみてください。メジャーリーグで活躍した松井秀喜さんは、「日本一のバッターを目指すなら心も日本一になれ」と山下智茂(星陵高校野球部監督) に言われ、往復2時間の通学時間に色々な本を読んでいたそうです。時間は、すべての人に平等に与えられています。どう使うかは、あなた次第です。

エネルギーって本当に大事

 今日は、原子力の日だそうです。(また、今日は何の日を使ってしまいました・・・) 1956年のこの日に日本が国際原子力機関(IAEA)に加盟したこと、また、1963年のこの日に茨城県東海村の日本原子力研究所の動力試験炉で、日本初の原子力発電が行われたことを記念して、日本政府が1964年に制定したそうです。原子力というと、福島の原発事故や原子爆弾など、あまりいいイメージがないかもしれませんが、どんなものでも人間の使い方次第で良くも悪くもなります。薬は毒になるし、科学で人の役に立つように開発されたものも軍事転用されれば、人を殺す兵器になります。

 私は、原子力というと手塚治虫先生の「鉄腕アトム」が思い浮かびます。妹の「ウランちゃん」や敵のロボット「プルートゥ」など、多くのロボットが登場しますが、ロボットを通して人間の心や行いについて考えてもらおうとしていたのかなと思いました。これからAIとロボット技術の発達によって、マンガのアトムの世界が出現するのでしょう。人間とロボットの共存する世界とはどんな世界になるのでしょうか。映画「ターミネーター」のように対立するようになるのでしょうか。それと、業田良家さんの「ゴーダ君」という4コマ漫画にでてくる「原子力のPRおじさん」が印象に強く残っています。原子力は危ないということを風刺しているのですが、それが非常に面白かったので、昔、政治経済の教材で使わせてもらいました。ゴミが捨てられずに掃除機ごとコンクリートで固めて捨てる原子力掃除機や、1度つけると1万年消えない原子力灯、お米を炊くと大きくなってしまう原子力炊飯器など、原子力の危険性や解決されていない問題などを風刺したものがたくさんありました。日本で非常に小型の原発が開発されましたが、今後の日本のエネルギー政策に注目です。

 現在、エネルギー問題は非常に混沌としています。エネルギーには、化石燃料やガスによる火力、原子力、水力、風力、太陽光、地熱、波力などたくさんあります。地球温暖化ガスの削減を目指して国際的合意もなされましたが、電気自動車の問題点が明らかになり、世界のエネルギー政策は現実の厳しさによって方針が大きく変わるかもしれません。これからガソリン代や電気代など光熱費が、どこまであがるかわかりませんが、世界情勢に注目してエネルギー問題について考えていきましょう。

主体的に学習に取り組むって?

 今日は、放課後に授業改善推進委員会というものがありました。学校は授業が命です。学校行事や部活動は、命を育む栄養となります。ですから、教師にとって授業改善は最重要課題です。先生方は、それぞれ自分が教える教科をおもしろくしたい、生徒に力をつけたいと考えて、授業改善の努力をしています。そして、授業をした後は生徒の皆さんの力を伸ばせたかどうかを確かめる必要があります。評価には観点別評価というものがあります。以前は、「関心・意欲・態度」「思考力・判断力・表現力」「技能」「知識・理解」の4観点でした。(ただし、5観点だったり3観点だったりするものもありました。教科によってバラバラだった評価の観点が、全教科で新しい3観点に統一されたのです)以前も「関心・意欲・態度」をどのように評価するかで、全国の先生方が悩んだものでしたが、学習指導要領が新しくなって3観点になり、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」になりました。育てたい資質としての3要素のうち「学びに向かう力、人間性など」が、評価する観点として「主体的に学習に取り組む態度」になりました。そして、今度は「主体的に学習に取り組む態度」の評価で先生方は悩むことになったのです。生徒の皆さんは、「主体的に学習に取り組む態度」について何をどのように評価してほしいと思いますか。そもそも「主体的に学習に取り組む態度」って、どんな態度なんでしょう。具体的に説明できますか。ぜひ、皆さんの意見を聞かせてもらいたいものです。
 今から50年ほど前、京都大学の入学式の祝辞で総長が「京都大学は、諸君に何も教えません」と言ったそうです。あとに続く言葉は、これを書いた人の記憶が確かならば「諸君が自分で求めようとしなければ、大学では何も得られない」のようです。似たような話は、他の大学でもあります。AIの普及やネット社会の発展で、さらに社会の変化のスピードが増し、曖昧で不確実な時代が到来します。そんな時代を生きるためには、変化を前向きに受け止め、人生をより豊かにしていくためにどうすべきか主体的に考え出すことができる力、文科省のいう「生きる力」を育てることが重要となります。自分の頭で考えて主体的に動くことは、これからの社会に出て求められることです。高校生の時から、主体的に考え行動する態度を身に付けようとする心構えが大事です。ぜひ、そのことを意識して、高校生活を過ごしてください。

電球のぬくもり

 最近、めっきり秋めいてきましたね。毛布やこたつを出した家も多いと思います。今日も寒かったですが、明日も寒いみたいですね。受験生の皆さん、風邪をひかないように気をつけてください。今年は、インフルエンザも流行ると言われていますが、まだ、コロナが終息したわけではなく、みんなマスクをして気を付けているのにどうやったら流行るのでしょうかね?

 さて、肌寒い季節になると、思い出す歌があります。石川啄木の「秋近し! 電燈の球(たま)のぬくもりの さはれば指の皮膚に親しき」です。この歌に共感する人は、どのくらいいるでしょうか。実際に電球に触って、温かいと思ったことがありますか。実際には熱いです。よほど指先が冷えていれば別でしょうが。寒くなってくると、電気やガス、灯油といったエネルギーの有難さを実感しますね。東日本大震災の時、カセットコンロで暖をとったのを思い出します。ある日突然、当たり前のことが当たり前でなくなりますので、暖のとれる生活ができることに感謝しつつ、勉強を頑張ってください。

対話が大事!

 まず、次の文を読んでください。

 あまり成績のよくない学生がゼミに入れてほしいとやってきた。成績を理由に断ったのだが学生は、「今まで何をやっても中途半端だった。根性をたたき直すために入れてほしい。」と粘る。面白い。ゼミの内容を毎週家に持ち帰り、食事の時に両親に説明し、その結果を毎週リポートで提出するという条件をつけた。最初のリポートが面白かった。いつもはお笑い番組などを見ながら食事をする息子が突然「冷戦の崩壊」などと話し始めたから、親は笑ってまじめに取り合わなかったという。しかし、息子は真剣だ。毎週報告しなければゼミから放り出される。息子の熱意に親が引き込まれ、親子で話し合う様子が生き生きとリポートに表れるようになった。学生の成長はめざましかった。1年半のゼミの後、学生は就職試験を受けた。成長ぶりを見ている私には企業はこんな若者を見逃さないだろうと確信があった。学生は希望の企業に合格した。報告にきた学生に、最終面接の朝、両親はどんな言葉で励ましたかと尋ねた。頑張れでも落ち着けでもなかった。「今までやってきたことを全部発揮してこい!」だったという。親子が対話を続けていたからこそ出た言葉だと思う。作新学院大学特任教授小林和男 内外教育「ひとこと」より

 今の若者は、ネット中心でテレビはあまり見ないようですが、家ではどんな話をしているのでしょうか。対話的学習が重視されている現在、授業ではペアやグループでの学習が当たり前のように行われています。質のよい対話的な学びを積み上げていけば、次第に「知識とは、自分たちの手によってどんどんと良くなっていくものだ」という知識観を形成していけるのです。世界の教育現場では対話型、討論型が主流です。自分の考えを述べる、それに質問を受ける、それによって考えが深まり、当初考えていたより以上の多面的多角的な考え方ができるようになります。対話は、別に友達や先生、親などの大人だけが相手ではありません。偉大な先人たちの言葉がたくさん残されています。「自分ならどう考えるか」というときに、それまでに先人たちがどのように考えてきたかを学ぶことは、具体的に何かの役に立てるという勉強以上に重要な意味をもっているのです。太東の生徒の皆さんは、男女の仲が良いので、対話的学習や学び合いといった活動が、よくできています。今後も切磋琢磨して太東全体で力を伸ばしていけるように頑張っていきましょう。