日誌

榎本校長のつぶやき

台風と運

 台風14号が、日本列島に爪痕を残して行きました。各地の被害状況をTVで見ながら、台風の進路予想から群馬県は今回も影響はあまり受けないだろうなと思っていましたが、やはりそのとおりになりました。今朝も生徒の登校時間は雨が止んでいて、1時間目が始まるくらいにザーザーと降ってきました。全く運がいいです。         TVでは、新築したばかりの家が浸水してしまい、「泣きたい」と言っている人が映っていました。沖縄や九州の人は、台風シーズンは何度も被害を受けて、気が休まらないのではないかと思います。災害が少ないところに住んでいると、被害のニュースを見るたびに何か申し訳ない気持ちになります。以前に天気のことについて、農家の方は明るくあきらめているということを書きました。自然の猛威の前には、人間なんて本当にちっぽけな存在で、あきらめるしかないのかと思います。ただ、ちっぽけなんだけど人間は強いなと思います。時間がかかってもあきらめずに復興して、手強い自然となんとかやってきているわけですから。これから科学が進んで、気候をコントロールする方法が見つかればいいんですけどね。台風を爆弾で消すなんて物騒な方法はなしで。これから修学旅行シーズンになりますが、コロナ禍でも今年は実施に向けて動いているところがほとんどだと思いますので、台風に邪魔されないように祈っています。

See you again next year!

 本日、無事オープンスクールが終わりました。先生方、生徒のみなさん、ありがとうございました。心配していた午後の天気も崩れることなく、部活動見学をしてもらえました。受付の40分前に正門を入ったところに女子生徒がいて、そこにいたら暑いよと思って見ていたら、日陰に歩いて行ったので安心しました。校内にあふれている中学3年生が、とても初々しく感じました。中学校の先輩と目があったのか、お互いに笑顔になっている様子も見られました。校内を巡回している中で、「こんにちは」と挨拶してくれる生徒も多くいました。授業中なので、控えめに答えました。教室の廊下側に張り出されていた大学ランキングを熱心に見ている生徒も見られました。もう志望大学が決まっているなら、本校の求める生徒像に合致しますね。高い目標に向かって努力が継続できる生徒を求めています。部活動も熱心に見ていましたが、どのような感想をもったでしょうか。学校説明会の動画や実演も好評でしたが、やはり実際に見てもらうと、熱気と迫力が伝わるのではないかと思います。ぜひ、合格して入学した暁には、部活で頑張って太東を盛り上げるために貢献してもらいたいと思います。今日、オープンスクールに参加してくれた皆さんが一人でも多く本校を志願してくれることを願っています。本日、本校に入学したいという思いを強くしてくれたなら、これからの受験勉強を諦めずに頑張ってください。応援しています。

ウェルカム トゥー 太東!

 さて、明日はオープンスクールです。各中学校から皆さんの後輩である中学3年生が、午前と午後に分散して来校します。皆さんの授業を受けている姿と、部活動の様子を見学します。太東を来年ぜひ受験したいと思わせられるようなかっこよく凜々しい姿を見せてください。校舎内の清掃も、今日は少し気合いを入れてやってもらえたと思います。ただ、残念ながら、明日の部活動の時間の天気が微妙です。なんとか6時まで雨が降らないように祈っています。皆さんの活気ある部活動の様子を、見て帰ってもらいたいですね。それでは、明日は太東のいいところをたくさん見て帰ってもらいましょう。今後の太東が、ますます元気になるように協力をよろしくお願いします。

球技大会無事終了に感謝!

 球技大会2日目が、終了しました。円滑な進行に協力してくれた関係部活の生徒のみなさん、企画運営に頑張ってくれた生徒会のみなさん、そして御指導いただいた先生方、ありがとうございました。登校時のマナーアップ運動中にも小雨がやまない状況には「あれっ?」と、心配になりましたが、昨日よりも大分気温が下がって、熱中症の危険度が下がってよかったです。昨日並に暑かったら、綱引きも大変だったでしょう。体育的行事の時は、いつも怪我人が出ないことを祈っていますが、700人以上の生徒がいて、熱くなって試合をしていますので、今までに勤務した学校で「怪我人ゼロ」は記憶にありません。つい、アドレナリンが出過ぎて、プレーも頑張りすぎることもあるでしょう。昔は、体育祭でも過激な競技が多かったため、怪我人も多かったと記憶しています。危ないということで、小中学校でも人間ピラミッドやタワーといったものは消えつつありますが、安全に十分配慮した上で、あえて困難なものに挑戦させるということも時には必要かなと個人的には思います。ただ、明らかに10段ピラミッドは、危険だと思いますが・・・。話がそれました。

 学校行事や学年次行事、クラス行事などは、勉強以外で、様々な力を伸ばす大事な教育活動です。学校は教科の勉強だけをする場ではなく、コミュニケーション能力や協働というものを学ぶ場でもあります。もちろん、対話的な活動が普通になって、教科学習でもそれらを同様に学ぶようになってきました。学校行事での感動が大きいほど、受験への切り替えもうまくいくということを、以前にブログで書きました。3年生のみなさん、思い出に残る球技大会になりましたか?受験勉強にも同じようにエネルギーを注いで頑張ってください。

球技大会1日目お疲れ様!

 球技大会1日目が、熱中症やけが人もなく、無事終了しました。生徒会のみなさん、各競技の進行担当の先生方や救護担当の先生方、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。朝は、曇っていていい感じの天気でしたが、晴れて暑くなり、体育館の競技は暑くて大変そうでした。特にバドミントンをやっていた第二体育館は、サウナみたいな暑さで、昔、バドミントン部の試合の応援に行った時の暑さを思い出しました。バドミントンや卓球は、風の影響を受けないように締め切ってやるので、大変です。第一体育館も応援の生徒は中に入れないので、外に鈴なりになっていて、少し心配になりました。「きゃーっ」と歓声が聞こえると、ちゃんとマスクしてるよなと気になってしまいます。校庭でやっていた玉入れも、多くの生徒が参加していて、よかったです。いろいろと制限付きでの開催になってしまった今回の球技大会でしたが、思っていたよりも生徒のみなさんが楽しんでいる様子が見られてよかったです。あと1日ありますが、明日の朝は、発熱等の連絡がなく、全員無事で笑顔で閉会式ができるように祈っています。最後まで頑張って盛り上がりましょう。

球技大会の光と影

 明日は、いよいよ球技大会ですね。体育祭の時と違って天気の心配をしないで済んだのは良かったですが、代わりにコロナ感染が心配です。1、2学年が学年閉鎖しているところや、球技大会の後に感染者が増えたところもあります。原因は昼食時の会話だそうです。二日間、大いに楽しみ、クラスの親睦を深めてもらいたいですが、感染対策は十二分に注意して行ってください。特に3年次生は、大事な時期ですので、注意しすぎてしすぎることはありません。推薦入試の日に行けなくなるなんてことがないように、自己管理してください。新人戦もこれからです。怪我とコロナに気をつけましょう。
 さて、今日は私の球技大会の思い出について、少し語りましょう。中学・高校の球技大会は、バレーボールとバスケットボールに出ていましたが、楽しかったですね。教員になってからは、職員チームで、バレーボール、バスケットボール、テニスに出て、大人げなく優勝したこともありました。体力や筋力が衰えた分、テクニックでカバーしていた感じです。若い頃と同じ気持ちでやってしまうと、必ずケガしたり、どこか痛めたりします。今や、アキレス腱断裂、肉離れ二回、テニス肘治療中と満身創痍で、あちこちの身体の痛みと闘っています。若返りの薬を求めた権力者の気持ちが、今ならよくわかります(笑´∀`)。まぁ、つまらない年寄りの思い出話は、このくらいにしておきましょう。
 今回の球技大会は、思い切り応援することができずに非常に残念です。無観客試合の味気無さは、コロナ下で、実感しました。応援が選手に与える力は、非常に大きいものがあります。特にそれが異性なら、なおさらですね。それでは、二日間球技大会ができることに感謝して、ルールを守って楽しんでください。

9×9=81

 今日9月9日は、「重陽の節句」でしたが、たぶんみなさんにはあまりなじみがないでしょうね。平安時代の初めに中国より伝わったそうですが、古来中国では、奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ、陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句の1つとしました。奇数の重なる日として「五節句」がありますが、1月7日(七草の節句)は、七草粥を食し、その年の健康を願います。3月3日(桃の節句)は、雛人形を飾り、ちらし寿しやはまぐりのお吸い物を食ベて、女の子の健やかな成長を願います。5月5日(端午の節句)は、五月人形やこいのぼりを飾り、男の子の健やかな成長と立身出世を願います。7月7日(七夕の節句)は、短冊に願いを書き笹に吊るし夢成就を願います。9月9日(重陽の節句)は、菊の薬効により健康を願います。旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろにあたり、まさに菊が美しく咲く時期です。菊は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。菊を行事に用いたため、重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれています。重陽の節句では、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願います。
天皇家の菊の御紋は、鎌倉時代に後鳥羽上皇が用いたのが始めとされているようですが、「重陽の節句」と関係があるかどうかは不明です。単に好きなだけのようです。
 数字っておもしろいと私は思いますが、みなさんは1~0のどの数字が好きですか。私は昔から「3」と「9」ですが、日本人は「4」を「死」、「9」を「苦」として嫌う傾向があります。「13日の金曜日」という映画がヒットしてから、「13」を嫌がる人も増えたようですが、日本人にはあまり関係がないと思います。キリストの最後の晩餐に13人の人がいたことと、キリストが金曜日に磔刑に処せられたとされていることから、13日の金曜日が不吉であるとされるようになったからです。また、映画「オーメン」で有名になった「666」は、ヨハネ黙示録13章18節で、獣の数字とされており、転じて、俗に悪魔や、悪魔主義的なものを指す数字とされています。ラッキー7でおなじみの「7」も日本人には好かれる数字で、ウルトラセブンというヒーローもいます。「8」は「八」に直せば「末広がり」で縁起が良い数字になります。漫画「エイトマン」の主人公は、東八郎です。
私は、車を運転していて、つい前の車のナンバープレートを見て、歴史上の出来事を思い浮かべてみたり、数字を操作して計算してみたりしてしまいますが、変ですかね。タイトルの意味ですが、「ハチワンダイバー」という将棋マンガがあります。将棋盤のマス目は?

 

親や先生に雷を落とされないように!

 先日、夜中に雷が鳴り響きました。家がビリビリ震えるほどで、久しぶりに大きな雷でした。今は、雷が起こる原理、正体を知っているので、神様が怒っているとは考えませんが、昔の人にとっては、恐怖だったのでしょうね。学問の神様として、みなさんがこれから入試前に御世話になる菅原道真は、藤原氏の陰謀により太宰府に左遷され、失意のうちに亡くなりました。その後、疫病や日照り、天皇の皇子の相次ぐ病死、さらには清涼殿が落雷を受け多くの死傷者が出たことから、道真の祟りとして、怨霊を鎮めるために天神様として祀られました。その後、道真が優れた学者であったことから、学問の神として祀られるようになりました。
 日本での年間の落雷被害者数は平均約20人で、そのうち死亡者数が約13人。 死亡率は約70%です。 落雷に当たる確率は100万分の1とされ、世界での年間被害者数は1000人ほどですが、死亡率は約30%で、日本の落雷死亡率は世界的に見てもかなり高いといえます。雷で部活動中に亡くなる事故も起きていることから、雷が鳴ると部活をやめるようにしていますよね。確率が低いとは言え、間違ってもやっていいとは言えません。
 他にも不幸な死因としては、お風呂場での事故があります。厚生労働省の人口動態統計によると、2018年の家庭の浴槽での溺死者数は5398人で、前年比138人減、16年比で260人増でした。15年前の2004年の死者は2870人。この数字と比べると2倍近くに増えており、ここ数年は5000人前後で高止まりの傾向になっています。消費者庁が同統計などを分析した調査では、入浴中に何らかのアクシデントが起きて命を落とす人の数は年間約1万9000人と推計されるそうです。
 お風呂場での死亡は高齢者が圧倒的に多いですが、もっと意外な死因があります。平成16年の統計では、転倒や転落が8030人、同一平面ではない階段などからの転落は別で、695人、はしごからの転落は200人、樹木からの転落というものも28人います。昔、階段から落ちて亡くなる人が年間600人以上いるというのを雑学の本で読んで驚いたのを覚えていますが、道で転んで打ち所が悪くて亡くなる人が多いのにも驚きです。私も大学生の時、家の階段の踊り場からダダダダーンと落ちてお尻を激しく打ち、痛くて半日うつ伏せでベッドに寝ていたことがあります。そのくらいで済んでよかったです。運が悪ければ死んでいたかもしれません。
 みなさんも、お風呂場で寝たり、階段から落ちたりしないように気をつけましょう。

♪Yo!A~C~

 内外教育という小冊子の中で大阪大学名誉教授の小野田正利先生が「普通の教師が生きる学校 モンスター・ペアレント論を超えて」という連載をしています。その中でACジャパンの寛容ラップを紹介していました。有名なラッパーである呂布カルマさんを起用し、コンビニのレジでお金を出すのにもたつくおばあさんの後ろに立たせ、イライラしているふりから足でリズムを取り始めて、ラップを掛け合いを始めます。見たことがない人は、ぜひ、YouTubeで「ACジャパン寛容ラップ」で検索して視聴してみてください。それでは以下にそのやりとりを書きます。
男性客:「♪Yo!もしかして焦ってんのか おばーさん」「♪誰も怒ってなんかない」
    「♪アンタのペースでいいんだ 何も気にすんな」「♪自分らしく 堂々と生きるんだ」
おばあさん:「♪迷惑かけてしまってるなって」「♪焦ったらまさかの優しい発言」 
      「♪アタシも反省 見た目で判断」「♪もういらないわ 色眼鏡なんか」
男性客:「♪みんな違うの 当たり前」
おばあさん:「♪アタシはアタシで、アナタはアナタ」
男性客:「♪だれもができる」
おばあさん:「♪みんな持ってる」
(二人):「♪ひとり一人に リスペクト」
レジの女性:「♪たたくより たたえ合おう」「♪それが 優しい世界~」

私もずいぶんたくさんのACJAPAN(公共広告機構)のCMを見てきました。昭和天皇が崩御された時の前後は、テレビが番組自粛でACJAPANのCMがたくさん流れていたのを覚えています。大事なんだけれど、けっこう深刻な問題提起の内容のCMも多く、このラッパーのCMは、今まで見た中で一番明るく心に残るCMでした。このCMと同じ状況は、店での支払いだけでなく、銀行のキャッシュディスペンサーでもあります。別にお年寄りだけでなく、動作が遅いためにイライラされる人は、他にもいます。心に余裕があれば、待てるし、助けてあげられると思います。(お金を扱う場面では、誤解されるかもしれないので危険ですが) 色々な場所でクレーマーが増えて、昔より不寛容な人が増えたと言われますが、待つのが苦手な人や、我慢しなくなっている人が増えている気はします。

生きるということは誰かの世話を受けることを意味します。言葉は悪いですが、世話を受けることを「迷惑をかける」と言ったりします。「人様に迷惑をかけるんじゃない」は日本人がよく言うセリフですね。ただ、それはすべての人が、生まれてから死ぬまでお互い様のことです。「腹が立ったら10秒数えろ、それでもだめなら場所を変えて1分数えろ」という言葉があります。アンガーマネジメントという怒りをコントロールする方法を、小学校で学んでいるところもあります。「短気は損気」と言いますが、自分にとって損だということだけでなく、人に対して損害を与えるということを考えてほしいですね。寛容とは、心が広くて色々なことを受け入れられることを意味しますが、ギスギスした世の中にならないように、みんなが心に余裕をもって生きていけるようにしたいものです。みなさんは、心に余裕がありますか?

シャウト効果

 校長室にいると、校庭から野球部やサッカー部、日によってはチアリーディング部の元気のいい声が聞こえてきます。また、吹奏楽部の音やバスケ部のバッシュのスキール音が聞こえてきます。非常に活気にあふれている様子が伝わってきて、高校の放課後の音という感じで好きなのですが、十分離れずに大きい声を出していると、コロナが飛沫感染しそうで心配になります。大声を出すのは、ストレス発散になるし、練習を活気づけます。私はカラオケが好きですが、コロナ騒ぎが始まって2年以上、行けていません。仕方ないので通勤の車の中で歌っています。般若心経や光明真言を唱えたりもします。不気味ですかね。校歌を歌ったりもします。みんなスマホに入っているので、Bluetoothでカーステレオに繋いで流しています。
 皆さんは、「シャウト効果」って知っていますか?簡単に言うと大きな声を出すことで筋出力が高まる現象のことで、色々なスポーツで見られます。陸上ならハンマー投げややり投げ、砲丸投げなどの投擲競技で声を出す人が多いですね。テニスでも、ボールを打つ瞬間に絶えず声を出す選手がいます。もう引退してしまいましたが、女子のマリア=シャラポワ選手のかけ声は個性的でした。卓球の張本選手の「チョレイ!」は、決まった後なので、シャウト効果ではありません。勉強でも、シャウト効果で問題が解ければいいのですけどね。早く、気兼ねなくスポーツで大声が出せたり、マスクなしで歌が歌えるようになってほしいものです。そして、全校生徒が校歌を歌う姿を見たいです。