日誌
榎本校長のつぶやき
そのウソ、ホント?①
GWも前半が終わり、あっという間に4月も終わってしまいましたね。1年生は、太東の生活に慣れたでしょうか。高校生のみなさんは、部活動の練習や総体の予選などで忙しくてなかなか遊びに行けない人も多いことでしょうが、今しかできないことも多いのでメリハリをつけて楽しんでください。また、GWでも働いている方はたくさんいますので、そうした方々に感謝して過ごしましょう。さて、コロナで生活が一変してから2年が過ぎました。外出を自粛するようになって、自宅でできることの需要が増えました。私はYouTubeは音楽関係のみの利用でしたが、この2年で政治系ユーチューバーのものをいくつか毎日見るようになってしまいました。若い人がテレビを見なくなり、ネットから情報を得ることが多くなっていて、ネットの影響力が以前と比較にならないほど大きくなっているようです。これから、ウソに騙されないための考え方について何回か分けて、つぶやいて?みたいと思います。「大衆は小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい。」と、ヒトラーは言ったようですが、マスコミやネット情報を信じやすい人は、特に気をつけましょう。
大声ダイヤモンド?
先日、先生方が放課後集まって授業の研修をしました。生徒が意見を入力し、お互いにコメントし合えるソフトウェアについてです。匿名で入力できる機能もあります。先生は、生徒の考えや理解度等を確認し、学び合いを促しながら授業の目的を達成できるよう生徒の学習活動を支援していきます。みなさんは、しゃべるのは得意ですか?人前で自分の意見を話すのは苦になりませんか?「沈黙は金」という言葉がありますね。原文は「Speech is silver, silence is golden」です。日本では同調圧力が高く、昔から沈黙を美徳としてきた民族性があるので、沈黙が雄弁より上みたいに捉えられがちですが、あくまでも本質は「沈黙することは『時に』雄弁に優る」です。以心伝心みたいにお互いの気持ちを察知し合う高度なコミュニケーションは日本人同士ならいいですが、普通は口に出さないと伝わりません。「大きな声で話してこそ、沈黙は金となる」という言葉もあるとおり、話すことが前提にあります。また、「話し上手は、聞き上手」であり、成績のいい営業マンは、「話すのが2割、聞くのが8割」と言います。これから、授業を通して自分の意見をうまく伝えられるようになるとともに、人の意見を上手に聞けるようになってください。バランスが大事です。最後に、欅坂46の「サイレントマジョリティー」の歌詞に「どこかの国の大統領が言っていた 声を上げない者たちは賛成していると」いうものがありますが、自分なりの意見をもち、表明できるようになってください。さらに「大声ダイヤモンド」ならぬ「行動ダイヤモンド」という後付けもあります。フットワーク軽く行動できるようになってください。
夢をかなえるには
私は睡眠時間が短く、眠りも浅いせいか夢をよく見ます。夢の話をしていて笑われたのは「空を飛んでいて、失速して着陸し、そのままスタスタと歩いて行く夢」でした。夢は心の奥深くにある不安や願望があらわれると言われますが、テストで白紙のまま、終了のチャイムが鳴ってしまうなどは不安のあらわれでしょう。夢を見て、起きた時に「あ~、夢か」となるか「夢でよかった」となるか、見るならいい夢のほうがいいですよね。夢をかなえるの「かなえる」は「叶える」ですが、これは「吐く」から「ー」をとったものです。つまり、口から出す言葉から、マイナスの言葉をとってプラスの言葉だけ出すようにすると夢が叶う、ということですね。夢を実現するためには「本気」と「根気」が必要という話をしましたが、夢に対する心の持ちようも大切です。弱気になってしまうこともあるとは思いますが、ぜひ夢を叶えるために前向きな気持ちを持ち続けてください。
公共の場でのふるまいに注意
高校総体の予選がすでに始まっていて、生徒のみなさんの活躍を顧問の先生方の復命書で見ています。高校生が部活帰りや、試合後、学校行事等の打ち上げをファミレスやカラオケなどでやるのは昔からありました。ただ、コロナでそれができない状況が長く続いて、最近すこし感染状況が改善されたことで、飲食について制限が緩くなってきたせいか、気の緩みも見られるようです。先日、某進学校の女子生徒10人が食べながら大声で騒いでいる光景を目にしました。もちろん対面でマスクなしです。これでは、学校で昼食を前を向いて黙食していても意味がありません。騒いでいるのは、そのグループだけだったので非常に目立ちました。制服で一目でどこの生徒かわかってしまうため、学校の評判を落とすことでしょう。昔から「誰も見ていなくても、お天道様(太陽)が見ている」と言われましたが、衆人環視の中でさえ節度ある行動ができないのでは、いくら勉強ができても意味がありません。自分の行動を客観的に見て、恥ずかしいことをしていないか注意したいものです。なお、彼女たちに注意したかどうか、知りたい方は、私に直接聞いてください。
気持ちのいい挨拶
小学校から高校まで、教育目標などに挨拶について掲げているところはたくさんあります。目標に掲げるということは、裏を返すとできていないということです。十分満足できる挨拶とはどんなものでしょうか。「本物の挨拶とは」というテーマで、前任校で講話をしたことがあります。要点は①自分から、②笑顔で、③大きな声で(大きすぎてもびっくりさせてしまいます。運動部にありがち)、④心をこめて(雰囲気で伝わるものです)、⑤相手の目を見て、⑥姿勢を正して です。普段の挨拶でこれらをすべて満たすのは無理があるとは思いますが、意識することは大切です。昔、コンビニのレジに非常にさわやかでいい挨拶をしてくれる青年がいました。また、ここで買おうと思ってしまったくらいです。損得でものを考えるのはよくありませんが、やはりコミュニケーションのはじめは挨拶であり、それが第一印象を決定づけてしまいます。第一印象をくつがえすのはなかなか困難です。朝はまだ元気が出ないのかもしれませんが、意識的に元気に挨拶し、それが普通にできるようになってほしいと思います。